【 2026-S.S:お勧めスーチング 】
2026.04.14生地に付いて

4月も半ばに入り、好天になれば気温もかなり上がりますね。
着るもの選びが難しきこの時期ではありますが、いよいよ本格的に春夏服へシフトです。
IRISH LINEN:TROPICAL は結構地厚ですから もう4月辺りから着始めたいところ!
しかし本当に素敵、、、着たくなりますよね。

英国王の控えめでとても品の良いモノトーンコーデが凄くエレガントで素敵です。
ミッドグレーの薄手な三つ釦のスーツにはターンバックカフ、
シャツは目立たぬ白ベースな格子柄、良く見えませんがグラフチェックでしょうか。
英国王らしい淡いトーンで構成された色調のタイ、そしてチーフ、流石で御座います。
さて、英国王のように とはおこがましくもありますが
サラッと上品に春夏用のスーツを着こなすべく 今週は今期SS用に仕入れた
スーチングの一部をご紹介させて頂きたいと思います。
敢えて個性的な子からご覧頂き、
最後はいつの時代でも欠かせぬベーシック処を押えて参ります。

BOWER ROEBUCK
社名の如く、鹿さんのマークでお馴染みなB.ローバック社は
1899年 ヨークシャー州ハダースフィールドに設立されました。
実用的な側面も踏まえれば 丁度良い塩梅である スーパー120、
これを最初に織り上げたのは同社だそうです。
その流れのまま発展を遂げ、1991年には同社がまた一番初めに
スーパー150を織り上げたとの事、多大な実績を残しつつ
今でも第一線で素晴らしい生地を織りあげる老舗のミルです。
超高級で知られるベルギーは Scabal社の生地を多分に担っており、
高番手で高品質な生地は得意処ながらも ベーシックでクラシックな生地も勿論
同社の拘りで織り続けられており 頼りにするマーチャントやブランドは
本当に多く信頼度の高きミルなのです。
オープニングはこの子から参りましょう!

強い日差しを避け、スーチングの色味はライトトーンへ流れます。
爽やかでありつつ落ち着きもあるライトグレー、
ただのライトグレーではありません。
ソルト&ペッパーなその表情が凄くそそります!

Super 100‘s Wool
& Cashmere
320g
3シーズン用のド真ん中、カシミアはスパイス程度で風味付け。
実用的なスーチングでもありつつ しなやかでとても良い感じ、といった品質です。
なんかツブツブと表情が個性的ですよね。
ピンヘッドでもなく、バーズアイでもなく、Pick&Pickでもない、、、。

= NAIL HEAD =
拡大写真を良くご覧下さい!
鍵っぽくもあり、三角のような、、、これは ネイルヘッド と言って
『釘の頭』と言われる無地範疇のクラシックな織柄の一つとなります。
ピンヘッド、ピンストライプは見ますが、
ネイルヘッドは最近見なくなりましたね。
こんなにも小さな小格子柄ですから少し離れれば単にライトグレーですが、
この織りが個性として魅力的な表情を豊かに表現するのです!
基本スタンスはスーツ地ですが、これなら ODD TROUSERS にも使いやすいですね。
クールビズ期間になり、盛夏はもはや上着無しの折では
こういったグレーのトラウザースが一番強いですよね。
凄く素敵で、、、お気に入りの一つ!


次のご登場も鹿さんですよ、今度は ネイビー!
(この写真が一番リアルに色や雰囲気が出ています。)

これまた個性的、綾織りのネイビーウーステッドですが交織です。
左側に被さる綺麗目なネイビーが裏側となります。

Super 120‘s Wool
250g
先の生地と比べ、完全な春夏ウエイトです。
綾織りなので艶やかではありますが、
写真はかなり強い光沢感が表現されています。
これは写真(カメラ)が少しオーバーです、、、
普通にシックなダークネイビー地となります。

綾織りは表側に経糸が多く露出、裏側には緯糸が多く出ます。
経糸は極小フリンジ状な生地端を見ると⁉ もうほぼブラックです。
緯糸はロイヤルネイビー、掛け合わせてダークネイビーです。
打ち込みが確りとしていて 春夏地の薄さながらコシがあり、
コテが良く効きそうです。
少し色気のあるニヒルなダークネイビー、ドレッシーなスーツになりますよ!


DORMEUIL
1842年創業の同社はあまりにも有名なマーチャントですね。
数々の名作を生み出してきた実績は高く、
VINTAGE市場では特に欠かせぬ存在です。
力のあるメーカーです、シリーズ(バンチ)の種類はかなり豊富であり、
超希少獣毛なども扱ったりと現代でも話題性に長けた活躍をされています。
今では誰もが知る高級な名門マーチャントである事は周知の通りです。
そんな高級どころより良い出物を!

同種の色違い、ダークグレー、いやミッドグレーか、
それとベーシックなネイビーです。
220~230g 位でしょうか、かなり薄地で軽い!
薄くなれば涼しさも増すと言えますが、耐久性は下り、
皴も入りやすいので そのバランスが難しいのです。
だからこそ、先ずは耐久性重視に綾織りを選択。
そして更にポリエステルをブレンドしております。
85% Wool
15% Polyester
ABOUT 230g
ポリエステルは丈夫で皴や汚れにも強く、洗濯(水)にも強いですね。
だからこそブレンドする事により 薄くても強度を担保出来るのです。
あとは天然素材より安い、これも大いなるメリットです。


夏が来る前に梅雨が訪れますね、
夏特有の夕立然り 降雨の時期は避けられません。
そして暑ければどうしても汗をかきますね。
控えたいクリーニングも春夏物は仕方がない、、、
皴に強く水にも強く、耐久性も上がる訳ですから
その性能が欲しいが故に高級マーチャントが敢えて織り混ぜているのですね。


グレーはやや霜降り感がり、ネイビーは正にベーシック。
ギュって握ったところで パッと戻る、弾力があり 強撚糸でしょうから
皴にも強い事は春夏地のデメリットを解消できる有効な手段となるのがポリ混です!
お値段が少しお安めな事も正義、
こういったスーチングこそデイリーな春夏用にもってこいなのです。
ODD TROUSERSにも是非!


Huddersfield Textiles
ウエストヨークシャー州のハダースフィールドは地名ですね。
コルン川とホルム川の合流地点に位置しており、
川沿いの住民はペナン山脈から流れ出る水が原毛の洗浄に対し
非常に効果的である事を発見されました。
こうして羊毛織物産業が誕生し発展して参りました。
このハダースフィールドという名は
今やそれだけで品質に伴うブランド価値をもつネーミングであると言えます。
実は同じ様な名前の組織があります。
米国資本の Huddersfield Fine Worsted社という大きな会社組織があり、
Hardy MinnisやMartin Sonsなどを傘下に持ちます。
この会社組織とは別会社です!
同社の設立などといった経緯などは特に公表されておらず、
自らをサプライヤーと位置付けております。
ミル機能を持つマーチャントであり、数々のミルを束ねる組織的な部分を
同社ネームでバンチ展開も行っているという感じでしょうか。
中身自体は正にハダースフィールドで織り上げられた
折り紙付きの英国地である事は言うまでもありません。
今や昔ながらの小さなミルは大きな組織の傘下へどんどん複合され、
昔のネーミング(ミル名・ブランド名)は
権利的となりつつありますので把握し辛くなっています。
だからこそ、目の前にある生地を見て
本質的な「目利き」が効かなければならないという事でもある訳です。
同社の生地は近々ですと「タータン」でBLOGに登場しています。
タータンだけであれだけ膨大な種を用意し在庫しているのですから凄いですよ。
ここの品質は折り紙付きながら高級ではあります。
ですが それでも欲しいと思わせる質の高さがあり、
実際に買い付けた2種をご紹介させて頂きます。
H.Lesserのように、高級でもお代金以上の説得力があれば必ず
納得される方々は必ずおられます。

≪ PENNIE ≫
Super 100‘s Wool
290~300g
スーパー100の3シーズンウエイト、
トーンのかなり濃いチャコールグレーは大変貴重です。
スーパーファインメリノウール、原毛はかなり良いのを使用しています。
「これは良い、間違いない!」 即決です。

H.Lesserのライトウエイトより もう少しだけ軽め、
細めな品のあるヘリンボーン柄がとても美しい。
拘るはそのトーン、チャコール具合なのですが
同社のこれはかなり濃くて間違いなき逸品です!
BLACK LOUNGE SUITSとしても申し分なし、むしろ是非如何でしょうか。
私はチャコールグレーが大好きでして その分拘りも強いです。
グレー派の方、ダークスーツをご所望であれば
自信を持ってお勧めさせて頂きます。



≪ Howick ≫
Super Fine Merino Wool
290~300g
ミミのパープルが物凄くそそります!
ド真ん中のダークネイビー地、3シーズンウエイト、
打ち込みも良くバランスも良い。
常に上物を御用意していなければならぬポジションなのです。

先のPENNIEの方が ほんの少しだけ原毛クオリティーが高く、
シリーズで差別化されています。
ですがほんの少しです!
その分 こちらはお値段が少しだけ下りますので そういう意味でも
必要不可欠なダークネイビー地としては嬉しいポイント、
この生地が私のお眼鏡に叶ったという事です!


細くて綺麗なツイル目、パープルのミミにどうしても惹かれます(笑)。
英国地のミミ色配色センスは共感するのが多く、
こういった色目をライニングに使うのも一つの手ですね。
高貴なパープルは赤と青で構成される色ですから
ネイビーとの相性は間違いありません。
ここぞと頼りになるスーツは是非三つ揃いで、かつ着用期間がもっとも広い
3シーズン用から始めるのがお勧めで御座います。
貴殿はネイビー派、グレー派 どちらでしょうか。
どちらも持っていたいのが本音ですよね!
・・・・・今週は以上で御座います。
それなりの量を確保しておりますので、スペアトラウザースなど
4P-SUITSなどにもご対応可能です。
此度の記事を書いているそばからも改めて買い付け生地の入荷があったりと、
他にもお勧めスーチングは御座いますよ。

素敵なスーツを是非誂えて下さい。
紳士にとってスーツほど自身を魅力的に魅せる服はありません。
英国王のような素敵な着こなしも手本にしつつ、
暑くても品のある装いで心はやせ我慢!

皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
今週も最後までお付き合い頂きまして誠に有難う御座いました。
・・・・・ご連絡で御座います。
来たる G.W期間 におきまして、当店は基本通常営業となります。
お休みも定休日のみとなりますので 宜しければ是非お越し下さいませ。
皆様よりのご連絡をお待ち申し上げております。
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