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Bespoke Tailor Dittos.
  • 【 10th ANNIVERSARY CLOTHS 】

    2019.01.15 Bespoke Tailor Dittos. 生地に付いて

    【 10th ANNIVERSARY CLOTHS 】

        寒風の候、皆様におかれましては ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 既にお正月ムードもぬけ、皆様におかれましても普段の生活に戻られた頃ではないでしょうか。     さて、実は2019年である今年の秋 いよいよ当店もお陰様で10周年を迎える事になります。 本年は10周年YEARとなりますので、当店におきましては記念すべき年でもあります。 これも偏に皆様に支えられ、応援して頂いたからこそ辿りつけた10年目です。 本当に心より感謝致しております。   10年前といえばリーマンショックの直後でもあり、 市場が混乱をきたす中での船出となりました。 月日が経つのは本当に早いものです。     今年も色々と皆様にお伝えしたい事が御座います。 しかし、先ずは10周年を迎えます。感謝の気持ちと共に、記念も含めて 当店オリジナル スーチングを御用意させて頂きました。   この10周年YEARを迎えた年始めのBLOGにて、早速御紹介させて頂きたいと思います。         ・・・・・そもそもオリジナルの生地を作るにあたり、 その趣旨を簡単に御説明させて頂きます。   【 良い生地 】 皆様におかれましては、 何が、どんな生地が良い生地という基準になるでしょうか。 幾つか例を挙げれば、「確りとして丈夫な生地」「軽くて光沢感のある生地」「皺になり辛い生地」「肌触りが最高のとろける様な生地」、、、、 これらは「良い」に対する皆様の様々な価値観によるものであり 一概に定義出来るものではありません。   英・伊含め、様々な生地メーカーさんにはテキスタイルデザイナーが生地の 企画・デザインを行っております。 当たり前の事ですが、こういった方々はTAILORではありませんので、洋服は仕立てられませんね。 切って、縫って、コテを当て 生地と対話をしながら着心地良き立体的な洋服を仕立てるのがTAILORの仕事です。 では、日々洋服を仕立てているTAILORが、仕立て職人の立場で想う『良い生地』とは!? それを具現化したものが当店のオリジナル生地となります。     ● 何よりも私達が好む生地とは 『仕立て映え』 のする生地です! 仕立て映えのする生地とは、打ち込みが密に織り上げられ、 クセ取り含め 私達の施す技術を確りと受けとってくれる生地です。   ● ウエイトは着用シーズンの一番長い 3シーズン用に定め、 夏以外はいつでも快適に過ごす事が出来ます。 生地も薄過ぎず、厚過ぎず、一番仕立てやすきウエイトとも言えます。   ● 原毛は ウールの中で最高品質でもある『 LUMB’S GOLDEN BALE 』に拘ります。 当店のBLOGでも頻繁に登場しておりますね。 最早この最高たる原毛を使用出来るのは、 英国:Taylor & Lodge 社のみと成ってしまいました。       確かにG.BALEは希少価値性も高く、お値段もそれなりに伴います。 故に織り上げる量を増やす事でコストを下げつつ、皆様への感謝の気持ちを込め 当店の利益率も下げさせて頂いた設定を致しております。 されど 決してお安いと言える訳ではありません。 しかし、このグレードの生地たる価格ステージで無い事は必ずや御理解頂ける事と思います。     最高の生地を、最高の仕立てで誂える。 クラシックなスーツは皆様の人生に寄り添い、長きに渡りお供させて頂きます。 http://dittos.seesaa.net/article/369343341.html http://dittos.seesaa.net/article/369975398.html ( ↑ オリジナルの5周年記念生地 GOLDEN BALE ①② )     ハッキリ言いまして、スーツを着用するだけなら既製服でも十分であり、 誂える必要などありません。 生地もGOLDEN BALE である必要すら御座いません。   しかし、纏えば必ず分かります。 圧倒的な説得力を持って寄り添い、語りかけてくれます。   装いの持つ力や充実感と共に、最高の自己満足をご堪能頂けましたら何よりの幸いに思います。               先ずは今週ご紹介させて頂く3種となります。 生地も愛情込めて丁寧に、綺麗に巻いています! 性格が出ますね、、、。 もう生地巻きをしているだけでシットリとした肌触りやドレープ味溢れるその生地感は、スーツになった時の素晴らしきその姿を彷彿させてくれます。   本当に気持ちが良いです、もう可愛くて仕方がありません!   拘りのオーナーシェフは食材である野菜まで育てたりする方もおりますね。 やはり拘ると 仕立て職人も食材にまで手を出してしまうのは同じです。 何が美味しいのかを一番知っているのです。そしてその食材を生かす最高の調理法さえも! オリジナルですから食材を捌く手にも自ずと愛情が加わります。             多くの生地メーカーでも使われなくなってしまった【 Hanging Seal 】です。 T&L社へ有れば付けてほしい旨をリクエスト致しましたが、現在では使用されておらず もう残りあるだけとの事でした。 その最終在庫を一緒に送ってくれました! (ですが、流石にG.BALE用は在庫無しとの事でした。)   槍みたいな突起を生地に差し 取り付けます。 ある意味 未使用品は貴重です! こちら、お仕立て下さったご希望者様にはマニアックですが プレゼントさせて頂きます。 (頂いた在庫数限りとなります。)             昨年の後半には、同社の VINTAGE GOLDEN BALE との御縁がありました。 この極上品質でNAVY系の無地がある事自体 とても信じられません。最早奇跡的な出会いとも言えるでしょう。(在庫切れもありますが、まだまだ御用意が御座います。) http://dittos.seesaa.net/article/462576555.html ( VINTAGE Taylor & Lodge )   その当時に使用されていた大変貴重な 同社の織りネーム です。 当時のネームは この様に連なって織られ、一枚ごとに切って使用します。     金糸の奏でるあからさまなゴージャス感と共に、栄誉あるG.BALEのメダルをそのままデザインされています。 かなり様々な同社のネームを見て参りましたが、流石にこれは初めて見ました。   今回の 10周年記念生地のネームはこれをモチーフにしますよ!!               当店10周年記念生地の織りネームです。 今では一枚一枚既にカットされ、その裁ち端は既に折り曲げられていますので直ぐに使用できます。 こんなところにも時代に伴う進化が見受けられるのです。   T&L社の社長は当時と変わられています。 現社長もこのVINTAGE NAMEは初めて見たそうです! 上手くまとめて頂きました。 もうネームだけで高まってしまいます(笑)。   今回の記念生地は 計4種 の企画です。 その内 1種は春夏用のスーチングになりますので、織り上がりはもう少し先になります。   先だって 3種が昨年末に届き、温めておりましたので 年が明け、晴れてこの度の御紹介となります。               紳士のビジネススーツは基本 ネイビーかグレーです。 私はネイビーも好きですが、どちらかと言えばグレー派です。     今回の主要3種は、全てモノトーンでまとめてあります。 ネイビー系は先にも触れました VINTAGE T&L:G.BALE が充実しておりますので、そちらに任せます。 http://dittos.seesaa.net/article/462576555.html               この生地は PIN HEAD STRIPE と言うそうです。 初めて見る御方も多いのではないでしょうか。 これはあるVINTAGE SUITINGが正にこの織り地であり、 一瞬にして一目惚れしてしまいました。   PIN HEAD はクラシックなスーチングとして今でも定番種に君臨し続けております。 綾織地であり、織り柄には方向性も伴います。   その方向性をヘリンボーン柄の様に定めた幅で柄の向きを変える事により、 縞状の織り柄を生み出します。   大変独特の表情があり、薄らと見える縞柄はシャープな印象を与えてくれます。 昔の生地は本当に多岐に渡り バリエーションが信じられぬ程に豊富でした。 こういった手間の掛かる個性的な生地もどんどん廃盤になってしまい、画一化が進んでいます。   しかし、創業1883年の超老舗である同社には全てのノウハウが御座います。 サンプルを見せれば「これねっ!」といった具合であり、オリジナルでの発注であれば何でも具現化出来るのは流石です。               遠目にはミディアムグレーの無地に見える様 溶け込みます。 手前味噌ながら、これは本当に素晴らしい 素敵な生地です。   一目惚れした子です。 自分用も既に確保済みです(笑)。               縞柄による縞の流れ、独特なシャープさが見てとれる事と思います。           緯糸を解いた裁ち端です。 ケバケバした糸の羅列は経糸です。 定めた幅により経糸色を変えており、それがこの写真の様に交互の縞柄として見えますね。 これらグレー系の経糸に対し、緯糸は黒の糸で引き締め 柄を表現します。               グレー系のスーツ、魅力的ですよね。 ダーク色のタイと黒靴で引き締め、よりスーツの色柄が映えます。   この生地は洋服に、スーツになった姿を早くお見せしたいところです。 ご期待下さいませ!               ・・・・・次に参りましょう。     ストイックな黒無地、これも紳士の装いには欠かせぬ色、欠かせぬ生地です。 光の陰影は原毛の良さを表しております。   こちらは一応 DOESKIN と成ります。 本来ドスキンはやや起毛だった表情で、鹿皮からの由来でそう名付けられています。 この生地は起毛されておらず、とてもマットな表情なので織りによる光沢感などありません。 ですが、原毛の良さは関係なく この様なオーラを放ち存在を示すのです。                   バラシアっぽさも多少ありますが、少し違うようです。 T&L社がドスキンと呼ぶので、ドスキンで! 実はこの生地にもモデルがあります。   名門 H.Lesser のVINTAGEで、MIDONAIGHT BLUE の同種・同織の生地がありました。 なんてエレガントで美しき生地であった事でしょう。 勿論この生地は既に廃盤となっております。 http://dittos.seesaa.net/article/453732158.html (当店在庫もお陰様により品切れとなります。)   これが忘れられず、、、BLACKで復活させる事にしました。 こんなにも正統的で素晴らしきブラックの生地まで廃盤にしてしまうのは 本当に勿体無い事です。             しかし、本当にズバリで復刻できるT&L社も素晴らしいミルです。             ・・・・・フォーマルのブラック   DAY FORMALでの モーニングコートやディレクターズスーツ。       EVENING FORMAL として、ホワイトタイやブラックタイのスタイル。   この生地はどちらでもお仕立て頂けます。 正にフォーマル用のブラック生地です。   良い黒生地がある時に お仕立てされてみては如何でしょうか。           全てモノトーン、こんなにも格好良くエレガントにブラックスーツを 着こなす爺さんになりたいです。 本当に渋くて、、、なんて格好良いのでしょう。 正統的なフォーマル地であるこの生地で、皆様にも欠かせぬ『 ブラックスーツ 』を誂えておくのは正しき選択であり ご判断で御座います。 心底お勧めさせて頂きます。     吸い込まれそうな深きブラック、是非御自身の目で その品のある説得力をお感じ下さいませ。                 最後の3種目、こちらはクラシックな BIRD’S EYE となります。       実は5周年の時にも作りましたので、2度目となります。 とても人気が高く、この独特な表情のある顔立ちは私も大好きな生地種です。   私の数少なき手持ちのワードローブ内で、グレーのバーズアイは2着も!         前回と全く同じという訳ではありません! 今回は更に打ち込みを密にしつつ、バーズアイたるセンターの黒目も確りと表現しつつ、この生地種のみ 360g 御座います。     3種の内、これだけ3シーズンというよりは秋冬地に近いと言えます。 ただし、英国生地好きの方々におかれましては、このウエイトでも俄然3シーズンという御認識の方も多い事でしょう。   これは鉄板です!         ドレープが本当に綺麗に表現されます。 バーズアイはやはりグレーに限りますよね。             この生地がバーズアイという訳でもありませんが、クラシックなグレーのスーツを こんなにもサラリと普通で自然に、エレガントに着こなす氏の様になりたいです。   惚れ惚れ致します!             ・・・・・如何でしたでしょうか。 ご注文は、HOUSE STYLE ORDER でも BESPOKE でも どちらでも大歓迎で御座います。 各それぞれのステージにおける最高を目指し、お仕立てさせて頂きます。   今回は一種、一反以上あります。お腹一杯です(笑)! それだけ量を増やしてでもコストを抑えました。   原材料費含め、高騰し続ける生地ではありますが、 5年前とほぼ変わらぬお値段でご提供させて頂きます。   かなりの在庫量ですが、、、、良いものは良いのです。 長い目で見て、大切に取り扱って参ります。   皆様、どうかお気軽にご覧になりにいらして下さいませ。 写真では伝わらぬ生地達の個性を、魅力を存分に感じて頂けましたら幸いです。               ・・・・・H.S ORDERにおける、工場さんのお得なキャンペーン企画の御紹介です。   1月21日(月)~2月21日(月)までの期間におきまして、ご協力工場さんの 【早期受注キャンペーン】を行います。   ( HOUSE STYLE ORDER 限定となります。 )   この期間内でのご注文におきまして レギュラーでのご注文か、キャンペーンでのご注文かを御選択頂きます。 (今すぐのご注文でも、キャンペーン受注分としてお受け出来ます。)   キャンペーン企画では、お仕立てにかかる工期を余分に頂戴する代わりに ささやかながらお値引きをさせて頂きます。   注文内容は春夏物でも、秋冬物でも構いません。 2P・3P-SUITS / JACKET / COAT が対象となります。 ( ODD WC、ODD TRの単品アイテムは対象外となります。 )   まだまだ寒き日は続きますが、この機会を是非有効利用して頂けましたら幸いです。           ・・・・・リスタートしたばかりのBLOG更新では御座いますが、 来週の更新はお休みを頂戴させて頂きます。   年始早々より お客様にお越し頂き光栄な限りです。 多くの御新規様にも光栄なる御縁を頂戴し こんなに嬉しい事はありません。 同時に、本業の充実と共に、年が明ければ確定申告や幾つかの本業以外の業務を抱える中、どうしてもBLOGが真っ先に犠牲になります事をお詫び申し上げます。   次回の更新は、1月29日(火)を予定しております。   今年もお伝えしたい事は山ほど御座います。 出来る限り頑張って更新致しますので、どうか本年も宜しくお願い致します。           では、皆様 どうか本年も宜しくお願い申し上げます。 皆様とお会い出来る日を楽しみにしております。   まだまだ寒い日は続きそうです。どうかご自愛下さいませ。   どうも有難う御座いました。                

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  • 【 X様の御注文:CHESTERFIELD COAT 】

    2018.12.18 Bespoke Tailor Dittos. お客様のご注文

    【 X様の御注文:CHESTERFIELD COAT 】

            あと一週間でクリスマスを迎えます。   所々で素敵なクリスマスツリーが飾られ、やはり気分は盛り上がるものです。 皆様におかれましては 大切な方へのプレゼントは御用意されましたでしょうか。       さて、暖冬といわれた この冬ですが 寒波の襲来と共に 急に本格的な寒さとなり、コートやストール、グローブ等が欠かせぬようになって参りました。 流石に冬は寒いですが この冬は晴れが本当に少ないですね。   当店BLOGも今週をもって年内の更新を最後とさせて頂きます。 お店の方は 12月28日(金)まで営業しておりますので、何卒宜しくお願い致します。 (年始は 1月4日より通常営業となります。)               上衿にベルベットカラーを携えた 正にクラシカルでエレガントなオーバーコートです。 このコートはディテールもかなりミニマムに抑えられている事も特徴です。               今週は、BESPOKEにて X様より御誂え頂きました CHESTERFIELD COAT を御紹介させて頂きます。           ・・・・・今年の夏に初来店して頂きましたX様、 この秋冬用にと HOUSE STYLE ORDER にて 2P-SUITS をご注文頂きました。   X様はとても装いに気を配られ、拘りのある素敵な御方です。 昨今の背景もあるかもしれませんが、お手持ちはイタリア系の洋服が多いとの事。 今回は別テイストにて御誂え頂くべく 光栄なる御縁を頂戴致しました。   そのご注文頂きました1st-SUITSが仕立て上がる前にも関わらず、 実はコートも追加にてご注文を下さるとの事であり、光栄なかぎりで御座います。   後日 改めてご来店頂き、先ずはスーツに同じく HOUSE STYLE ORDER にて 雨の日でも気兼ねなく着用出来るタフなCOVERT COATを。 http://dittos.seesaa.net/article/407464018.html ( COVERT COAT )   『 オーバーコートは、スーツの上着型紙から起こしますのでインナーとアウターとの相性がベストマッチしたコートを御仕立て頂けます! どうかご期待下さいませ。』     そして もう一点! 「 カシミアで CHESTERFIELD COAT を! これは折角なので BESPOKE で。」     『 !!! 』 勿論 喜んで御注文をお受けさせて頂きます。 最高級のカシミアです! 一生お付き合いの出来る最高のコートをお仕立てさせて頂きます。   ですが、どうしましょう、、、、、。BESPOKEでは初注文となります。 X様のインナーたる上着の型紙は H.S ORDER用ならあります。 これを展開してBESPOKE用のオーバーコートを作るのは、 本来あるべき当店BESPOKEの品質レベルに至りません、、、、。     H.S ORDERとBESPOKEでは 当然ながら全てにおいて物作りのステージが違います。 スポーツの世界でも、年齢や体重差などで区分けがあります。 それぞれが、それぞれのステージにて最高を目指している事は言うまでもありません。   ステージの違いを考えれば、型紙にしてもBESPOKEの方が圧倒的に精度も高く、そして高度であり 仕立ても難しく、とにかく最低でも双方のお値段差は 総合品質レベルが変わる事は当たり前です。   サイズ感はほぼ同じだとしても、設計や仕立て術が全然違うのです。               ・・・・・お選び頂きました 最高のカシミアは、     Joshua Ellis 100% CASHMERE MIDNIGHT BLUE  500g   http://dittos.seesaa.net/article/461583765.html     オーバーコートのフィッティング精度は、インナーの上着次第であり 連動致します。 故に本来では そのステージ(H.S or BES)での インナーを先に仕立てる事をお勧めしております。   折角の大切なご注文であり、BESPOKEにされたご期待値も高い事と思います。 今回は既にH.S ORDERでも御誂え頂いておりますし、BESPOKEでのステージにて、SUITSやODD JKを更にお勧めさせて頂くのは いささか恐縮でも御座います。             と いう事で、H.S ORDERの型紙を参考と共にベースにしつつ、それをBESPOKE用のレベルに変換し、レベルUPした上で インナーたるBESPOKE用のJACKET型紙を引く事にしました。     余っていた生地を使い、未注文であるX様のスーツ用上着を仮縫いで御用意させて頂いた次第で御座います。   X様はとても体型バランスが良く、肩下がりなども極微妙です。 なので、敢えてこの仮縫いは左右対称に作り、その誤差を改めて見極めます。   美しきシェイプと共に、とてもエレガントでクラシックな仮縫い上着が出来ました。 既にBESPOKEレベルでの型紙になっていますが、ここから更に微補正を加え よりフィッティング精度を高めます。   改めて この架空上着の型紙を引き直し、X様のMASTER PATTERN が出来上がりました。 X様、これでいつでも スーツやジャケットのご注文が直ぐにお仕立て頂けます! そして上記再補正の情報は、仮縫い無しで仕立てている H.S ORDER の型紙へも出来る事は当然還元もいたします。 次回のH.S ORDER は更に精度UPしてお仕立て頂けます。 (手間をかけた分、一石二鳥と共に今回のコートも筋が通りました。)   これで安心して このBESPOKE用JK型紙より展開して、 今回のオーバーコート型紙を引いて参ります。 本来あるべきBESPOKEのレベルへ至る事になります。     では、同じ方が着用される御本人様の型紙なのに、H.S ORDERとBESPOKEでは どんな違いがあるのでしょうか。 この説明を誤解無きよう分かり易く説明するだけで一話になりますので割愛しますが、ご興味のあるお方は是非店頭にてお尋ね頂ければと思います!               デザインや仕様、サイズ・ゆとり感、そしてコートにとって大変重要な着丈のバランスなどは、当店HOUSE STYLE ORDER用のサンプルを御着用頂き、ご注文時のカバートコートと共に密な打ち合わせ済みです。     いよいよコートの仮縫いが出来ました。   X様は沢山の洋服をお持ちの事でしょう。 しかし この仮縫いの時は今回お仕立て頂きました H.S ORDERのスーツを御着用して下さい。   勿論 インナーが他メーカーや既製服であったとしても当然御着用はして頂けます。 ただし、インナーとアウターの相性は H.S ORDERにしても、BESPOKEにしても 私の設計した服同士の方が良いに決まっております。             いよいよお仕立て上がりです。     写真ではかなり青く見えますが、、、ミッドナイト ブルーです。 上衿にはブラックのベルベットカラーをリクエスト頂きました。   オーバーコートの芯はとても柔らかく仕立てます。 インナーのスーツが支えとなり、芯と成り得るからです。   気品に満ちたエレガントなコートは、最高の生地と共に独特のオーラを放ちます。   それにしても街では フロントが貫通釦止めのコートばかりで、比翼フロント仕立ては本当に少なくなりましたね。 きっと X様も同じ事をお考えであるからこそ、当店へお越し頂いたのかも知れません。               生地に施された波の様な美しき仕上げによる表情、、、 リップル フィニッシュと呼ばれています。 この写真だと分かりやすいですね。   袖口はベーシックに本開きの4釦、腰ポケットは両玉縁にてリクエストを頂いております。               そんな腰ポケットにつきまして、寒いからこそコートを着る訳ですね。 確かにグローブをされたりもしますが、、、、 腰のポケットに素手で手を入れた時 「ヒヤッ」とするよりは暖かい方が当然良いですよね。   様々な袋地が考えられますが、当店では贅沢にコチラ!         ポルトガルに SOMELOS という素晴らしいシャツ生地メーカーがあります。 これは COTTON 100% による暖かなネルシャツ地です!   シャツ地としてみれば肉があります、されど そこはシャツ地です。 軽くてしなやかで、当然糸も良く肌触りも最高で凄く気持ちが良いのです!   チャコールグレーのツイル地、これを袋地に贅沢にも使用しております! コートだけでは無く、リクエストがあればツィードやフラノの上着にも使用しておりますよ。 (勿論シャツ地ですから、シャツ自体もお仕立て頂けます。)   随分とコスト高な袋地ですが、最高ステージたるBESPOKEですから 付属類も妥協は一切御座いません。                   X様にお越し頂きました。 先にH.S ORDERのスーツとカバートコートは御納品済みであり、大変お喜び頂けました。 BESPOKEのコートも 何とかこの12月中にお渡し出来て良かったです。   X様、如何でしょうか。 本当にJUST FITですが、この日もインナーには御納品させて頂いた H.S ORDERのスーツを御着用の上 お越し頂いております。 もうスーツを下に着ていないかの如く綺麗にお身体をホールドしております。             正に教科書通りといった位に 見本の様なシングル型チェスターFコートですね。 本当にエレガントでクラシックです!               X様、なかなか御自身では見る機会が無いであろう後姿です。 シルエットが本当に美しい、、、、。 男は背中で語って下さい。   こんなに綺麗にフィットした、最高の生地による最高の仕立てです。 誰がどう見ても誂えコートにしか見えません!   肩の幅や傾斜、身体の厚みや姿勢、各ポケットの位置やシェイプされるウエスト位置の設定、衿周りやアームホールの深さや幅など 至る所全てがインナーより導かれ、連動しております。 誂えの世界に足を踏み入れたなら、是非オーバーコートまでお仕立て頂きたいと思います。               この写真だと 生地の色目や表情が良く出ていると思います。 衿や肩周りがとても綺麗に落ち着いていますが、誂えですので当然ですね。 この極上コートですが、理論上ではBESPOKEにて いつかお仕立て頂いたとするスーツやジャケットと最高の相性となる訳です。   例えばH.S ORDERの前肩成形の度合い、BESPOKEと比べれば当然差があります。 コートはBESPOKEレベルでのポテンシャルを持ち合わせておりますが、インナーがその次元まで達していない事になります。   物作りの品質差を理論で考えると こんな事も言える訳ですが、あくまでもBLOG上での御説明でありますので、、、そんなグダグダした薀蓄は気にせずさておき、新しい相棒を是非可愛がって頂けましたら何よりの幸いです。   この寒き冬を、カバートコートと共に このチェスターFコートも是非ご堪能下さいませ。   X様、素敵な御注文を誠に有難う御座いました。               この度の素晴らしいカシミア生地ですが、残念ながら既に完売してしまいました。   カシミアは常に探しています。 良い出物があれば必ずある時に手に入れてはおりますが、それぞれに量が限られておりますので 目の肥えられた御客様方のもとへ すぐに嫁いでいってしまいます。   という事で、別の素晴らしいカシミアを入手しておりますので 最後に御紹介させて頂きます。   今回は BLACK です。     CERRUTI   100% CASHMERE BLACK  480g     当店の扱う生地では珍しい イタリア製の生地です。 昔は『セルッティ』と呼ばれておりましたが、 最近では『チェルッティ』と呼ばれるのが多いようですね。   1881年イタリアのビエラ地方に創業致した超老舗のミルであり 同国では2番目に古いそうです。 このメーカーは、糸から紡績も出来ますので一貫した品質管理と共に、オリジナリティーに溢れた生地も作れます。 (英国:E.WOODHOUSEがそうでしたね。) また、特徴としては そのミルがアパレル部門も作り、ブランドを立ち上げました。 生地作りから洋服の生産まで 本当の意味で一貫して行うようになりました。   1990年に公開された【 プリティーウーマン 】で リチャード・ギアが着用していたスーツは正にCERRUTIでした。 老舗が故に逸話は色々とあり、かのG.アルマーニもバイヤー上がりの氏がデザイナーとして経験を積んだブランドでもあるようです。     さて、取り扱い少なきイタリア製の生地ではありますが この老舗高級ミルの織り上げる生地は 勿論最高に素晴らしい生地に決まっています! 決まっていますが、スーチングやジャケッティング、そして色柄物などであれば 好みや価値観が合わないので滅多に買い付ける事は無いでしょう。   しかし、最高のカシミアで黒の無地、中肉のコーティングであるという括りで見れば、 同社の特徴たるは 最早その品質の良さしかない訳です。   カシミアの黒無地に、イギリスらしさ、イタリアらしさ、、、 そんなに『らしさ』を表現しようの無い生地だからこそ 質が頗る良く、お値段も優しければ買わぬ理由がありませんね。   確かに素晴らしいカシミア地です。 このウエイト感も丁度良く、品質は折り紙付きです。   最高の生地を織りあげるでしょうが、お値段も伴ってしまいますので 今回は良い縁があったという事になります。   まぎれも無く、心底お勧めさせて頂く BLACK CASHMERE で御座います。     カシミアでお仕立てを御検討されるのであれば、出物とは言え高級品に違いありません。 オーバーコートは本当に長持ちします。 だからこそ、一切の妥協する事無く吟味されて下さい。 目利きが難しければ 私自身を信用して下さい。     私が自信を持ってお勧め出来ない様な生地は そもそも店頭に並びません! この素晴らしきカシミアも、皆様との御縁を 心よりお待ちしております。               ・・・・・2018年 本年も当店BLOGをご覧頂きまして 心よりのお礼を申し上げます。   年内更新は本日が最後となりまして、年始は 1月15日(火)より 改めてスタート(更新)をしたいと思います。   どうか 来年も変わらずの御贔屓を賜れます様 何卒宜しくお願い申し上げます。   また、来年は なんとお陰様で 10周年YEAR となります。 実は懲りずに 改めて極上の Dittos.オリジナル生地も仕込んでおり、いよいよ織り上がってきております。   早いうちにBLOGでも御紹介させて頂こうと思っておりますので、 合わせてお願い申し上げます。   (ご来店下さった方々には、早々に御紹介させて頂きます。年内まだ営業しておりますので是非お時間が御座いましたらお越し下さいませ。)       では、素敵なクリスマスを そして良いお年をお迎え下さいませ。   本年も大変お世話になりまして 誠に有難う御座いました。                

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