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【 ESCORIAL:OVER COATING 】
2021.07.20 生地に付いて
皆様 こんにちは。 先週には関東地方もいよいよ梅雨明けいたしました。 してしまいました、、、、 これからは酷暑と向き合わななければなりませんね。 夏です、明後日には『大暑』を迎えます。 夏となれば既に待ち遠しい秋冬シーズンに向け 仕込みの時期で御座います。 1949年 ダブルのコートをお召しのウインザー公は4釦であり、 スーツのダブルブレストも4釦を好まれていました。 さて、先週はエレガントなチェスターフィールドコートと共に 最高のオーバーコーティングを御紹介させて頂きました。 しかし最高の生地はカシミアだけではありません。 今週はレアで希少価値性高き最高のウールで織られた ESCORIAL のオーバーコーティングを御紹介させて頂きます。 http://dittos.seesaa.net/article/481995724.html 【 ESCORIAL:JACKETING 】 ↑ 極上のエスコリアルウールによるジャケット地もご覧下さいませ。 先ずは 既に夏の暑き最中、エレガントな顧客様のオーバーコートをご覧頂きながら 寒い冬をイメージして頂きましょう。 皆様におかれましては、シングルブレストとダブルブレスト どちらがお好みでしょうか。 どちらにも良さがあり、魅力的ですから悩みますよね。 生涯の伴侶とも成り得ますので、吟味に吟味を重ねて食材を選びくださいませ。 その味を最高値まで引き出せるよう 丹精込めて調理、お仕立てさせて頂きます。 Joshua Ellis PURE ESCORIAL 475g ウール(羊の毛)にも関わらず、その原毛はカシミアに匹敵する程に細く、 美しい艶とシットリした肌触りを持ち合わせます。 特に原毛の特徴たる縮れ毛は ナチュラルなストレッチ性を生み、動きやすさにも直結致します。 エスコリアルは正に特別な羊であり、ウールです。 ブラックとダークネイビーの2色を御用意させて頂きました。 最高レベルのドスキンであり、ウエイトも500g以下で 軽やかに御着用頂ける事でしょう。 先週のカシミアは加工でリップルフィニッシュされ、 さざ波の様なウネリと濡れている様な光沢感に満ち溢れていました。 こちらはベーシックで控えめ、クラシックで王道たるドスキン仕上げ。 されど原毛の品質は頗る高いので シットリとした風合いと共に 滲み出る光沢感が大変上品で御座います。 DARK NAVY 普通のようで 全然普通ではない、能ある鷹は爪を隠します。 圧倒的なポテンシャルを秘めているのが この ESCORIAL COATING なのです。 BLACK やはり黒という存在感とエレガントさは他を寄せ付けません。 ドスキン仕上げにより、ミミ文字もぼやけているのが見てとれますね。 素晴らしい肌触りですが、 エスコリアルは着心地でこそ真骨頂を発揮してくれるのです。 ブラックとダークネイビー、最高にエレガントな生地を使って どんなコートを誂えるでしょうか。 何もチェスターフィールドコートだけに拘る必要は御座いません。 ドレッシー過ぎず、ビジネスは勿論タウンスタイルでも リラックスして着て頂ける様な価値観のコートを御所望であれば、 丈のバランスやフロント比翼の有無、そしてバックベルトやプリーツなど 多彩にバリエーションは御座います。 素敵な伴侶を是非この御機会に如何でしょうか。 チャーチル元首相もダブルのコートをお召しです。 ウインザー公に同じく ダブルの4釦-2掛けスタイル。 胸ポケットが無いですね。 昔は結構排除されているコートも多かったのです。 ・・・・・如何でしたでしょうか。 今年はカシミアにエスコリアルと素晴らしいコーティングを手に入れる事が出来ました。 素敵なコート地との巡り合いをお待ちの方が居りましたら心底お勧めで御座います。 店頭では HOUSE STYLE ORDER:早期受注フェア も開催中ですので全て対象となります。 秋口には仕立て上がりますので、寒くなってきたら直ぐに御着用頂けます。 ( 7月30日 受注分までとなります。) BESPOKEのご注文であれば 晩冬ギリギリ間に合うか、、、、 活躍は来年用とは成ってしまいますが、これからずっと長いお付き合いをしていく相棒です。 思い立ったが吉日、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。 ● HOUSE STYLE ORDER限定の【早期受注フェア】ですが、 来週の30日(金)受注分までとなっております。 宜しければ是非お気軽にお声掛け頂けましたら幸いです。 暑き最中、お店を涼しくしてお越しをお待ちしております。 ● 誠に恐縮ながら、来週のBLOG更新はお休みを頂戴致します。 店頭の生地もそろそろ秋冬地へ入れ替えたい所です。 次回は 8月3日(火)の更新予定となっております。 どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。
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【 ROYAL CASHMERE:OVER COATING 】
2021.07.13 生地に付いて
曇りで時々薄日の差す蒸し暑いとある日、 都会のオアシス 明治神宮へ行く機会が御座いました。 用事の帰りにいざ庭園へ。もうこの地の森自体が癒しの空間です。 池には美しい蓮の花が咲き 思わず見とれて動けなくなるような光景です。 そして有名な清正井へ もう空気が違う様な気すら致します。 パワースポットとしても有名な都内有数の名湧き水であり、 毎分60Lの水量は四季を通じて15℃前後で安定しており、 その水は一年中絶える事無く渋谷川へと流れているそうです。 本当に美しく透き通り、心が和み 氣を分け与えてもらえます。 そんな蒸し暑い最中、小鳥も水を飲みに! 飲みつつ、もう顔も身体も突っ込んで気持ち良さそうでしたが、 何て贅沢で大胆な、、、(笑)。 厳しいニュースばかりの昨今、少しでも心に癒しのお裾分けを。 さて、現在お店では HOUSE STYLE ORDER限定による 【早期受注フェア】が開催中で御座います。 今年は結構早めの日程でスタートしており、 店頭の生地はまだ春夏物が並んでおります。 そろそろ秋冬物へと入れ替えますが、皆様におかれましては いつでも秋冬地をご覧頂けますのでお気兼ねなくお申し付け下さいませ。 まだ梅雨さえ明けておりませんが、今週も最高のOVER COATINGを御紹介させて頂きます。 (勿論 早期受注フェアも対象で御座います。) 1935年 大変エレガントなA.イーデン氏のチェスターフィールドコート。 美しいシルエットのそのコートは、シングルの比翼フロントに 衿はピークドラペル。 フロントの打ち合いはとても深めである事が窺えます。 大変御贔屓にして頂いております顧客様より、氏のコートをイメージにと 素敵なコートの御注文を頂戴致しております。 あくまでもイメージとして最大限に尊重致しますが、 身長含めサイズバランスも違いますので クライアント様のお好みも踏まえ、 正にONLY ONEとなるコートとなります。 とは言いつつ、様々な部分でご要望が意識、反映されております。 顔でもある衿周りのバランス、剣の角度やゴージ、 ボリューム感含め とてもエレガントな顔立ちで尊重・具現化されております。 Vゾーンがかなり狭いですね。 サイズの問題もありますが、 フロントの打ち合い幅は深く取られているという事になります。 仮縫いなので上衿型はまだ分かり辛いですが、上衿・下衿のバランス構成も重要です。 エレガントにシェイプされたシルエット、 腰のポケットはA.イーデン氏に同じく『片玉縁』にて。 昔のコートは片玉縁ポケットがかなり多いのですが、それにも理由が御座いました。 お台場仕立ての内ポケット。 オーバーコートは脱いで手に持つ事も多く、 内部の物が落ちぬ様 フラップをお付け致します。 比翼フロントは確りと『控え』を取ります。 手間はかかりますが、見栄えと安定性が高いのですね。 この控えを取らぬ毛抜き合わせ(前端合わせ)の比翼では、 前端正面から比翼布が見えてしまいますので テーラードとしては採用したくない仕様でもあります。 腰ポケットの袋地のみ、ネル地を使用し 手を入れてもふんわりと暖かく! 上衿はベルベットにてリクエストを頂いております。 仮縫い確認が終わり、様々に確定しましたら肩入れして地衿を本付けし、 出来上がり型で地衿芯をカット後にベルベットを据えて参ります。 こんな素敵なコート、、、羨ましい限りです。 是非ワードローブに入れておきたいですし、入れておくべきでもあります。 オーバーコートは真冬しか着用しませんし、 目的地へ着けばスーツと違い脱がれる事でしょう。 だからこそ、本当に寿命が長く 正に一生物とも言えます。 お仕立てになる際には それも見越して妥協せず、 最高に気に入った生地をお選び頂き お仕立て下さいませ。 (このコートはBESPOKEですが、大抵のデザインや型紙的な細かなバランス、 ディテールなどのお好みリクエストから袋地に至るまで、 HOUSE STYLE ORDERでもかなり多くご対応が可能です。) では、ここからが今週の本題となります! 今季仕入れた最高の【 繊維の宝石 】をご覧頂きましょう。 http://dittos.seesaa.net/article/445269848.html 【 繊維の宝石 】 Joshua Ellis 100% CASHMERE ABOUT 500g もう同社については御説明入らずですね。 最高のカシミアを手に入れるには、限られた信用のおけるメーカーでなければ成りません。 高級なカシミア、、、以前にも触れておりますが 市場に出回る流通量は 生産量の何と4倍にもなり、 それだけ混ぜ物・まがい物が多いという事になります。 重過ぎぬウエイト、日本において日常使いされるのであれば 500g以下で十分であり、それ以上はオーバースペックでしょう。 インナーもそれなりに秋冬用を着用されておりますから この位までが良い塩梅なのです。 私の大好きなRIPPLE FINISH の輝くようなカシミア地。 今回は厳選の上 ダークネイビー と チャコールグレー の2色を仕入れました。 (ブラックはいまいち惹かれなかったので却下です。) 深みのある素敵な色であり、正にクラシックな鉄板色です。 バンチ展開では、このRIPPLE FINISHされたカシミアが少ないのですね。 さざ波の様にウネリがあり、濡れているかのような輝きと瑞々しさに溢れています。 DARK NAVY 素晴らしい生地であり、ウットリしてしまいます。 美しい表情、深きダークネイビーはとても品があります。 カシミアは薄くても十分に暖かいのです。 CHARCOAL GRAY こちらの色の方が更にRIPPLEが顕著ですね。 誰だって顔をスリスリしたくなってしまいます。 綺麗に染められた先の純単色 DARK NAVY と比べ、こちらのCHARCOALは ほんの若干 白毛も混じっており、乙な顔立ちと表情をしております。 ・・・・・如何でしたでしょうか。 最高品質のカシミアは当然高額です。 高額だからこそ、この様な出会いによる出物仕入に旨味がある訳です。 また、高級なカシミア地を選ぶ上で 小さなバンチ見本では迫力も雰囲気もいまいち伝わりません。 現物着分の持つ圧倒的な存在感と共に、宜しければ羽織る事も出来ますので より完成イメージを持ちやすい事と思います。 良い出物カシミアがあれば必ず仕入れる様にはしておりますが、 無ければ仕入れられません。 昨年はブラックに良いのがありましたが今は既に完売であり、 今年はブラックのカシミアが御座いません。 ブラックが御所望であれば別の獣毛かバンチよりお選び頂く事になります。 (実はブラック、、、今年はやはり極上のエスコリアル:コーティングが御座います!) ダークネイビーのエレガントなダブル型チェスターフィールドコートをお召しです。 エレガントであり、本当に素敵ですね。 シングル、ダブルと どちらにも違った魅力があり 皆様の価値観にてお選び頂ければと思います。 最高の食材を選び、最高のお仕立てにて御誂え下さい。 一生付き合う相棒となってくれる事でしょう。 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。 今週も誠に有難う御座いました。
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