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2022/06

Bespoke Tailor Dittos.
  • 【 Dittos. SCARF 】

    2022.06.28 Bespoke Tailor Dittos. お勧め情報

    【 Dittos. SCARF 】

          当店のお着替えスペースに飾られたボタニカルアート。 1861年 ジョセフ・ダルトン フッカー氏による石板 手彩色で描かれたシダの図譜。 これは『 キュー王立植物園 』の依頼により描かれたコレクションの一枚です。   この美しきグリーン、丁寧で精密なタッチ、 何より癒される植物の優しさを感じずにはいられずに購入した一枚です。     ボタニカルアート、耳にされた事が有りますでしょうか。 まだ写真が一般的では無い時代に描かれた植物学的な精密画であり、 それらが美術品としても注目された分野となります。   【 英国:キュー王立植物園 】 (Royal Botanic Gardens,Kew) 1759年に宮殿併設の庭園として始まり、世界最大級の規模と知名度をもつ植物園です。 是非一度は行ってみたい場所でもあり、今では世界遺産にも登録されているほどです。         こちらは別のシダ植物であり、瑞々しいグリーンがとても美しいですね。 シダ植物の歴史は相当古く、恐竜のいた時代にも生息していました。 因みに、山菜で有名なゼンマイもシダ植物の仲間ですよ。 先ずは縦方向に伸ばしてから両手を広げる様に葉を広げます。               さて、前置きはこの位にして 当店別注のスカーフが届きましたので 是非ご紹介させて頂きたいと思います。             ・・・・・スカーフは個人的にとても大好きな洋品小物の一つです。 差し色としても装いのアクセントには欠かせぬ魅力的なアイテムでもありますよね。 特にネクタイを外す機会が多くなる春夏での装いには必須ではないでしょうか。     今回のコレクションですが、 爽やかで綺麗な【 ボタニカルシリーズ 】として企画させて頂きました。           春夏の装いとなると、ウール系からコットンやリネン等の植物繊維も増えます。 ボタニカルは正に相性抜群な訳ですが、秋冬で考えた場合でも ツィード等のカントリーウエアとは絶対にマッチするに決まっていますよね。   春夏での使用をメインに企画しているので大変軽い 極薄ガーゼの様な生地となりますが 提案前提としては通年使用となります。   秋冬では、ウールのポロカラー含めたJ.スメドレーなどのニットに合わせたり、 様々なスポーツスーツやジャケット等の装いへ合されてみて下さい!     今回は 5種・5色、全てが違うデザインです。 色味優先で、もしくは絵柄で選ばれても良いので 是非素敵なコレクションをご覧下さいませ。                               英国シルク産業の聖地、マックルズフィールドの地に構えるアダムレイ社より 同社の膨大なアーカイブコレクションより抜粋したデザインたち。   素材は植物繊維のコットンが主体となる3者混となります。   78% COTTON 20% MODAL  2% CASHMERE   ABOUT 64×64(㎝)   四方は丁寧にロール手まつり縫い仕上げとなります。 ( モダールとはレーヨンだと思って下さい。 )     肌触りは優しくふんわり、痒くなったりもしませんので お肌の敏感な方でも安心です。 シルク製スカーフは夏ではやや暑いのですが これは植物繊維ですから快適です! コットンの素朴さと爽やかさに モダールが柔軟性とドレープ性を与え、 カシミアが更に風味付けとして優しさと高級なタッチを感じさせてくれます。   これらスカーフは、男女兼用であり 宜しければ奥様へのプレゼントや、奥様とのご兼用も有りで御座います。   そしてスカーフは大抵の場合、首へ直に巻きますので 汗は勿論、女性であれば化粧などが付く場合もありましょう。 ですが、皆様ご自身が家庭で簡単に手洗いできます。 慣れぬ方におかれましては『 巻き方 』なども含め、 店頭にて御説明させて頂きます!               【 A 】   深いダークネイビー地に、淡く色付いたランの花が美しく引き立ちます。 洋ランはイギリス発祥とされているそうです。   葉にはリアルに虫さんも参加中! ベースが濃い色は、明るめの色味なシャツや ニットと合わせるとバランスが良いでしょう。       一番ベーシックな結び方であり、 シンプルでありつつ無造作感が最大の魅力となり得ます。               【 B 】   優しいアイボリーをベースに、鮮やかなチューリップの花色が映える一枚。 四方エッジには、花と同じ色でパイピング。 ( Tulipa Gesneriana:チューリップの正式な学名 )   これ、特にお気に入りです! これは INDIGO TERA など色味が比較的強めなシャツや ニット等には正に打って付けです!       これは結んでいません、スカーフリングを使用しています。 結ばぬ分、エッジが長く表現されるのと、圧倒的に簡単で楽なのが売りです。 スカーフリングはサイズの小さな指輪で代用できますので 是非お気軽にお試し頂けます。 アンティークのリング等を探す楽しさも出来ますよ!   ただし、、、落としても構わない様なリングにしておきましょう!             【 C 】   これは グリーン を取り入れたくて選んだ一枚です。 赤いのは花っぽいですね。 清々しいグリーンはアクセントにも良いですし、 目にも優しい色ですね(笑)。   日差しの強い夏には特に映える一枚でしょう。         これも先に同じくスカーフリング(指輪)を使用しています。 因みに、Hermèsのスカーフ・カレは有名であり 同社では沢山のスカーフリングも展開されています。 しかし、あれはもっと大判の90㎝×90㎝レベルに合うサイズ(内径)ですので、 このサイズのスカーフでは緩くて落ちますからお気をつけ下さいませ!             【 D 】   これ、一押しであり 一番使いやすいでしょう。 ロイヤルブルーが美しく、マーガレットの花柄が可愛らしいですね。 色味は同系色のトーン違いで構成し、 とても落ち着いているので花柄ではあれど 全く派手さはありません。   清流に流れる花々のよう、、、 色味も涼しげでお勧めな一枚で御座います。       これは、エッジを長く出した先の優雅な巻き方とは敢えて逆です! 巻き方を工夫してエッジを小振りにまとめた巻き方となります。 合わせる上着のVゾーンや、シャツの釦を何番目まで外すかなど 巻き方によってエッジの長さによる演出を変えてみる というパターンです。             【 E 】   これは英国好きな方にはピンときそう!? Liberty な一枚です! ブルー系なのですが、ピンクの薔薇なども混じり 独特で複雑、 パープル系も印象に与える色味豊かな一枚です。   これこそ良い差し色に、アクセントに最適ですね。 小花の集合体ですから 千鳥格子柄の様なものです。   柄の主張がある A・C・D などはウインドペーン柄あたりとなりますでしょうか。       これも先の D に同じく、エッジを小振りにまとめましたが 巻き方がまた違います。 この様に、スカーフは所詮 四角の布切れに過ぎませんので 纏い方、巻き方は自由でいくらでも工夫が効きますし、その分楽しめると言えます。                     ・・・・・では、実際にコーデしてみました! テーラードのスーツやジャケットスタイルは勿論の事、ブッシュJKにも。 アウター(上着)が無くても当然様になりますので、 お気軽にお楽しみ頂けましたら幸いです。                   ・・・・・如何でしたでしょうか。 先にも触れましたが、Hermèsのスカーフに代表されるような大判サイズは より巻き方などのバリエーションは豊富となりますが、やはり女性的にも映りましょう。 紳士が使うなら これが一番使いやすい ベストサイズ だと思います!     では、早々に梅雨も明けて厳しい酷暑では御座いますが、、、、 皆様のお越しを心よりお待ちしております。   ご遠方の方やお時間をご捻出できない方々におかれましては お取り置きもさせて頂きますので お気軽にお申し付け下さいませ。   今週も誠に有難う御座いました。             ・・・誠に恐縮ながら、来週のBLOG更新はお休みとさせて頂きます。 次回は 7月12日(火)を予定しておりますので どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。                

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  • 【 M様の御注文:秋冬用 H.Lesser 】

    2022.06.21 Bespoke Tailor Dittos. お客様のご注文

    【 M様の御注文:秋冬用 H.Lesser 】

        沖縄は昨年より13日も早く梅雨明けとなりました。 今年は全国的に梅雨が短いかも知れませんね。   6月にも関わらず、一部では早くも気温30度越えしている所もあり 暑い夏は近付いてきているようです。                 顧客様方の多大なる御好意により、 今年も【 至高のシャツ地フェア 】が御好評のもとで閉幕となりました。 化け物レベルの生地も含め、皆様方より頂戴致しました沢山の至高レベルのシャツ地達は 最高の調理を持って至高のシャツへとお仕立てさせて頂きます。 お仕立て上がりまで暫しお時間を頂戴致しますが、 どうかご期待の上 楽しみにお待ち頂けましたら幸いで御座います。               さて、先週は 名門H.Lesserの素晴らしい春夏生地をお選び頂きました 極上のスーツを御紹介させて頂きました。 今週は 同じくH.Lesserでの秋冬地をお選び頂きました やはり極上のスーツを御紹介させて頂きます。             大変な御贔屓を頂戴しておりますM様のスーツなのですが、 仮縫いまでの御紹介でとまっておりまして、、、 はれてお仕立て上がりをこの度 御紹介させて頂ければと思います。   http://dittos.seesaa.net/article/483501639.html 【 M様の仮縫い:DARK NAVY 】               何の変哲もないベーシックで当たり前過ぎるダークスーツ地です。 先週の様に春夏用ではトーンを明るめにした色味は良く映える訳ですが、 秋冬地としてのネイビーは濃ければ濃い程にドレッシーとなります。   H.Lesser & Sons 100% WOOL   405g   普通のウーステッドです。 ですが、その普通というレベルが 名門H.Lesserではステージの差を思い知らされます。   写真では伝わりませんが、目の前にし、 触れば その極上さが皆様にも必ずやご納得頂ける事でしょう。   究極にシンプルでベーシック、飾り気なき当たり前のダークスーツ地。 こんな無地の生地こそ 質の違いが滲みでるものです。 この生地は特にG.BALEという訳ではありませんが、だからこそ驚かされるのです。     実用的で当たり前な物こそ質に拘って、 長きに渡り愛用される・出来るものをお選び下さいませ。           2ND 仮縫いであり、ここまでは上記リンクで御紹介済みで御座いました。 次よりお仕立て上がり・最終FITTINGで御座います。             いつも通りのサイズ感、いつも通りのディテール。 飾らず、目立たず、ベーシックでクラシックだからこそ、 より生地の良さを味わって頂けます。   今回は敢えて秋冬地というポジションで御選択頂きました。 このポジションであり、ウエイトであるからこそ 着用されている安心感や満足感、そして迫力、存在感というものが M様におかれましてもご納得頂けるのではないでしょうか。             ピンクのシャツにボルドーのタイが素敵ですが、 限定品のブレイシーズは以前にお求め頂きました 『 JAPANESE GEISHA 』で御座いますね! 御愛用 誠に有難う御座います。 コーデにも凄くマッチしますし、 紳士服の遊び心はこんな所で自己満に浸る位で丁度良いのです。   http://dittos.seesaa.net/article/454697806.html 【 ALBERT THURSTON 】             ウエストコートを着用されたら全く見えませんよね。 M様の様に 内に秘めた遊びの余裕を持たれる紳士でありたいです。                       まさしくエレガント、この一言につきます。 紳士の着るべきスーツというのは額でもあり、 主役は中に飾られている絵画であり、写真です。 主役の中身を引き立てるシンプルでベーシックな額装こそ ダークスーツたるポジションです。             本当に目立たず控えめ、普通なのですが 逆にここまで精度高くお身体に合ったスーツなどは探しても売っていません。   極上の着心地を味わえるのは 食材選びと、 それを調理する腕(技術)となります。 誂え服を着る意味、それは何よりも、誰よりも クライアント様方が一番御理解されているという事で御座います。     もはや私の安っぽい言葉は不必要です。         この写真では服が生き生きとして 既にM様の洋服へとなり始めているのが分かります。 同時に、着用された着皺より この生地の持つ柔軟性と粘り、 しっとりとした肌触り、原毛の良さからくる ナチュラルな光沢感による光の陰影、、、 この生地のポテンシャルが滲み出ております。     改めて 秋冬地のウエイトならではの安心感と安定感、 そして迫力と存在感。 仕立て映えのする打ち込み良き最高の生地でした。 縫っていても気持ちが良い生地は、 仕立て映えと共に 着心地だって最高に決まっております。     M様、この度も素敵な御注文を誠に有難う御座いました。 今年も寒くなれば是非ご堪能頂けましたら幸いです。       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・           今月よりデビューさせて頂きました BUSH JACKET ですが 沢山の方々にお試し頂き、とても御好評を頂戴しております。   こんなにも嬉しく、有難い事はありません。 普段の仕事は誂えであり、受注生産です。   ですが これは既製服ですから産みの苦しみはありましたが、 デビューしてしまえばご購入頂き そのままお持ち帰り頂きます。   「 サイズはこれで! で、いつ出来るの? 」 『 えっと、本日お持ち帰り頂けます! 』   こんな会話も実際に御座いましたが、 そこが当店としては不自然となるので、顧客様方も不思議な感じとの事です(笑)。   そんな既製服としてのBUSH JACKETですが、ほんの少しだけ御紹介させて頂きます。               是非 皆様もお気軽に御試着へとお越し下さいませ。 自慢の我が子で御座います!   本格的な夏を前に、是非皆様のお越しを心よりお待ちしております。                 ・・・・・英国:アダムレイ社より遅延のご連絡が入りました。 当店別注のスカーフですが、店頭デビューは今月末ごろとなりそうです。 上手くいけば来週のBLOGで御紹介出来るかもしれません。   お待ち下さっておられる方々には大変恐縮ながら、もう少しだけお待ち頂けます様 宜しくお願い申し上げます。                        

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