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Bespoke Tailor Dittos.

【 200 YEARS OF TWEED / LOVAT MILL 】

2026.02.24生地に付いて

 

 

 

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1935年 ご夫婦そろってカントリーサイドでの一コマでしょうか。

なんとも渋くてエレガントな着こなしの三つ揃いはツィードですね

BLOGの写真はサイズを下げてしまうので良く見えないかも知れませんが、

ツィードらしい起伏のある立体的な表情と共に奥行きを感じさせてくれます。

この織地は格子柄のようですよ。

 

 

2月もあと僅か、早々に春の気配を感じられる日々も出て参りました。

本来であれば 入荷の続く春夏のお勧め地をご紹介したいところでは御座いますが、、、

今週もまた TWEED のお話です!

 

何故なら急いで皆様へお伝えしなければならぬ理由があるので御座います。

 

 

 

 

 

 

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ツィードは18世紀の後半にスコットランドのボーダー地方で生まれました。

羊毛を紡ぎ、草木で染め、そして手織りで作られていたのが始まりです。

これがホームスパンであり、当時は防寒性と耐久性に優れた農民や漁師の作業着でした。

 

そんな作業着であり労働者の服装でもあったツィードは、

その高い防寒性や機能性が上流階級の人々に認められてゆきます。

19世紀に入り、貴族や領主が乗馬やハンティング、フィッシングなど含め

カントリーライフに好んで着用するようになります。

 

最早カントリージェントルマンには欠かせぬそんな質実剛健なツィードですが、

1920年代には あのココ・シャネルがCHANEL SUITSにツィードを採用し、

実用性重視の側面だけではなく、ファッション性の高い素材へと

イメージや意識も広げる事となります。

 

 

 

 

 

 

 

LOVAT MILL

 

1868年 ツィード発祥の地でもあるスコットランドは

ホーイックに設立されたのがラヴァットであり、

エステートツィードを現代に復刻というテーマを担います。

 

先週にも触れましたが、エステートツィードとは貴族や領主たちが狩猟などを行う際に

自分達の証となるべく様々なチェックの柄をデザインして参りました。

 

これらは狩猟用を主体とする為 保護色ともなるアースカラーが中心であり、

草木のグリーン、大地のブラウンをベースに花々の色味などを添え様々に展開されました。

 

勿論 王室にも深い関係もあり、

ロイヤルワラントを授かるツィードメーカーもある訳ですね。

 

 

 

 

 

 

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LOVATに話を戻しますが、今年はなんと驚くなかれ

200周年記念の年となるのです。 200年、、、、

老舗のミルやメーカーでの150周年は見て参りましたが、

200年 そうそう到達出来るものではありませんし、物凄い歴史と重みを感じます。

 

200年に渡りツィードに拘り続け 歩み続けててきた道のりは

歴史と文化そのものであり、かつ進行形でもあるのです。

私も個人的に大ファンの一人でもあり、

当店顧客様にも本当に沢山の愛用者がおられます。

末永く応援したいミルでもあり、一人のファンとしても心嬉しく、、、

本当におめでとう御座います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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やってくれましたよ、200周年記念生地を沢山織り上げたのです。

今日は皆様へ是非ご覧頂きたいと思いますが、

先ずは下記前置きをお読みの上 お楽しみ下さいませ!

 

■ 全17種、既にバンチで展開されている様々なシリーズを筆頭に

企画されているので種類は多岐に渡ります。

 

■ 1種(1柄)に付き、世界相手にも関わらず1反しか生産されておりません。

それが故にコスト高は否めず かなりの高額となります。

 

■ 既に展開・販売はされており、人気の種においては在庫も

減りつつありますので入手の決意は早急な判断が必要でもあります。

だからこそ、急いで今週のご紹介となります。

W.HALSTEDの150周年記念生地もたった一反、発売と同時に完売でした。

こちらは種が多いのである程度は分散していると思われます。

 

■ 流石に17種全てをご紹介できませんので、

私の好みで厳選した種のみのご紹介となります。

ただし、同社のHPでは全ての生地が詳しくご紹介されておりますので、

お好きな方はHPもご覧になられてみて下さい、動画も付いています!

 

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200周年記念生地用のネームとなります。

上部の角にはアザミの花、ヒースの柔らかいライトパープルでLOVATネーム。

中央には織機には欠かせぬ緯糸用のシャトルが描かれていますね。

 

200周年、次の節目は250周年⁉ 私はゆうに100歳を超えています。

こんな素晴らしいタイミングに元気でいられる事、

誂え服を着用出来る事も幸せに思いつつ、

是非どれかの生地で誂え このネームを背負いたい、、、

でも高い、、、しかし今だけ、、、(汗)。

 

 

 

 

 

 

 

 

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【 Braemar 】 780g

 

ツィードという名の由来はツィードリバーから、

またはTWILL=ツイール(ツイル:綾織り)が語源とされる説とあります。

このブレマーは強燃のチェヴィオットヤーンを使用した正にTWILL(綾織り)を用い、

ボーターズ地方の風景を反映した色合いはラヴァット独特の

青緑なミックスカラーで表現されています。

 

キーパーズツィードですな、、、本当に素晴らしい色出し。

 

 

 

 

 

 

 

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【 Shepherd’s check 】 430g

 

Sonsie(ソンシ―)のシリーズで織られた生地であり、

このシリーズはスコットランド最北の島々で紡がれた『未染色』の

純粋なシェットランドウールで織られていて とてもソフトな風合いです。

 

ディストリクトチェックのご先祖でもあるシェパーズチェックは

様々な格子柄のベースでもあります。

コントラストの効いた白と黒の2トーンを使用した綾織り地で構成されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【 Gunclub 】 430g


 

先のシェパーズチェックのバリエーションとして生まれ、

ニューヨークのガンクラブがこの格子柄の先駆けを

1874年に公式な制服として採用したとの事です。

品質は三大定番バンチでもある『TEVIOT』の品質で織り上げられています。

 

この配色は現存した地方柄(エステート)に関連する

ディストリクトチェックがベースの様ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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【 Houndstooth 】 640g

 

ハウンズツトゥースは日本でも千鳥格子としてメジャーな柄であり、千羽の鳥さん。

イギリスでは犬の牙、フランスではピエ・ド・プーレ=鶏の足となるようです。

 

この生地は三大バンチでいう 『ETTRICK』 品質で織られた

ヘビーで頑丈なチェヴィオットツィードです。

 

綺麗な色味のウインドーペーン柄が重ねてありますね。

 

 

 

 

 

 

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【 Glen Check 】 500g

 

あまりにも有名なグレンチェック(グレンアカートチェック)は

そもそも白黒で複数の織り方の組み合わせで生み出されている柄です。

このチェックはしばしば『プリンス・オブ・ウェールズ・チェック』と

誤称されたりもしているとの事ですが、

本家からしてみれば歴史的にも確りと区分けされたいですよね。

 

品質は三大バンチでいう 『KIRKTON』 であり、耐久性に優れつつも

重過ぎないといったポジションとなるチェヴィオットツィードです。

500gもあればタウンユースでみると結構ハードでヘビー、ガチなツィードです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【 Prince of Wales 】 640g

 

まもなくエドワード7世となる折、狩猟旅行でグレンアカートを訪れます。

流行に敏感な氏の目に留まったのがエステートツィードでした。

お気に召した氏は あまりにも反映にそれを着用していた為、

誤って「プリンス・オブ・ウェールズ・チェック」という

あだ名が付けられていたそうです。

 

真のその柄とは、マレーレッド(ワインレッドや桑の実色のような

少し深みのある紫がかった赤)とホワイトをベースに、

スレートブルー(スレート=粘板岩・・・グレーシュで落ち着きのある青)

で枠を縁取ります。

 

この生地は三大定番バンチでいうところの 『ETTRICK』 で織られています。

 

 

 

 

 

 

 

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【 The Russell 】 545g

 

大胆で迫力満点なこのディストリクトチェックは、オリジナルラッセル、

ラッセルグレンアカート、ラッセルグレンストライプの3種の

組み合わせにより構成されています。

 

325というシリーズ(企画)で織り上げられた品質であり、

ラムズウールにクロスブレッド(交配種)の梳毛糸で撚り合わせた糸で

丈夫なツィードへと生み出されているそうです。

 

柄がとても大きく、カッターの裁断レイアウトのセンスが問われますね!

 

 

 

 

 

 

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【 Gamefeather 】 480g

 

私の一番気になっている種であり、

この初めて見た織柄に魅了されてしまいました。

 

ビクトリア時代のテキスタイルデザイナー達が

創意工夫を凝らし生み出された柄だそうです。

狩猟鳥が羽を落とす際に光が反射する様子を織地で具現化したとの事。

一見はヘリンボーンに似ていますが全然違います、

ですが綾織り地である事は同じです。

 

この独特な視覚的効果は、綾目の角度と浮き出る糸の長さを変化させる

複雑な工程により実現されているそうです。

本当に素晴らしい、、、、情景が浮かぶようです。

このデザインは通常のラインナップにはありません。

 

品質は『TALLA』で織られています。

チェヴィオット種の羊と、顔の黒いブラックフェイス種の2種の羊毛を掛け合わせ、

ソフトでありつつも耐久性も損なわさせないという品質です。

ただし、織密度が緩いからこそソフトでもあり 基本は上物用となります。

 

このスーツに出来るのか、否か、

スーチングである定番三大バンチに比べ、同じチェヴィオットウールにも

関わらずなのですが、その糸自体の撚り強度、そして織密度が全然違うのです。

 

ブラックフェイス君の羊毛には染まらない「ケンプ」が含まれており、

生地に独特な手紬ぎを感じさせる風合いと野趣に富んだ風味を感じさせてくれます。

 

色味もなんて表現しましょう、、、ツィードらしく様々な色味が拡大すると見えて参ります。

この複雑に絡み合った色味だからこそ表現される 正に自然な迷彩色的でもあるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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【 Brig 】 900g

 

最後のご紹介です。

ラヴァット社の中で一番重厚なツィードの一つでもあるブリックは

正に1㎏級(約900g)もあり、キーパーズツィードとも呼ばれています。

 

これはカバートクロスに同じ様な杢糸使いが特徴です。

チェヴィオットウールの堅牢な特性を最大限に活かして生地に織り上げ、

もうこれ以上は無いと言えるほどの丈夫さを誇ります。

 

ですが、、、先祖代々のブリッグは更に凄かったそうで、

昔は確かコットンもブレンドしていたような⁉

 

 

軍服や乗馬に使われるキャバルリーツイルなども1㎏級であり最早絨毯の様です。

過酷な環境に適応させる為に生み出された歴史と文化を垣間見る事が出来るでしょう。

その代わり、、、パンパな気持ちで挑めば返り討ちに合いますよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・以上で御座います。

ご紹介できなかった種の中でも是非お見せしたい生地も御座いました。

 

目新しさは無く、むしろ必要ありません。

ただ エステートツィードを現代に復刻するという役割を担ってきた

ラヴァット社の軌跡をこの機会に表現する、したい という意気込みさえ感じられます。

歴史的な重みを感じると共にツィードの教科書の様でもあり、

見方によればかなり濃く充実したコレクションです。

当店の記念生地もそうでしたが、作る側の表現したいエゴが具現化されているのでしょう。

 

 

お高いのですが、、、もしこの記念すべき200周年生地をご要望下さるのであれば

先ずは生地を最優先に確保致します。

 

また、この度紹介したサンプルブックは返却しなければなりません。

サンプルブック自体が限られた冊数しか作られていないという事であり、

1種1反しか織らないのですから 大量にこんな見本を

作っていたら生地が無くなってしまいますね。

 

見たい・触りたい との事であれば また借りる事になりますので、

目視確認と共に実際に触って風合いを確かめて頂く事も可能です。

(3月前半までは当店に御座いますのでお声かけ下さい。)

 

 

 

LOVAT 凄いです、普段からお世話になっていますし、

いちファンとしてもお祝いと共に応援したく、、、

ツィード愛好家の皆様へも同社の宣伝を兼ねつつご紹介させて頂きました。

 

三大定番バンチでさえ100年以上変わらずのクオリティーなのです。

記念生地でなくともLOVATのツィード愛を十分に纏い楽しむ事が出来ます。

 

 

記念生地含め、心惹かれた方がおられましたら いつでもお気軽にお声かけ下さいませ。

私はもう決意し発注しました! 頼まなければきっと後悔する自信がりましたので(笑)。

 

 

LOVAT TWEEDを、そして当店も どうか引き続き何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
Bespoke Tailor Dittos.