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【 ALBERT THURSTON / 2026 】
2026.01.06
お勧め情報

明けましておめでとう御座います。 お休みは如何お過ごしされましたでしょうか。 今年も元旦に明治神宮へ初詣に行って参りました。 快晴に恵まれ、緑が美しく輝いているようでした。 今年は午年ですが、なんと60年に一度しか巡ってこない 「丙午(ひのえうま)」であり とにかくエネルギーの強い年との事で御座います! 皆様、どうか本年も宜しくお願い申し上げます。 さて、今週からBLOGも再開です。 今回は 昨年末に英国より届きましたブレイシーズを早速紹介させて頂きます。 ALBERT THURSTON LONDON 1820 今から200年以上も遡る1820年、ロンドンはヘイマーケットで 紳士向けのアクセサリーショップとして初めてブレイシーズ(ブレイシズ/サスペンダー) を製造し売り出したとされています。 当時のトラウザースは基本的に股上が深く、トラウザースを吊る為に釦を付け、 レザーのエンド(ループ)で取り付けるデザインを考案しました。 革は布地などと違って基本的に縫製が不必要かつ丈夫でもあり、 今でもその意匠は変わる事なく受け継がれております。 現在では職人不足により手縫い率も下がり、廃版ディテールや バリエーションなども狭くなりつつあります。 しかし時間が掛かろうとも今まで通り手作業に拘り、 Made in England にて生産され続けております。 本当に少しでも長く続けて欲しいと願いばかりです。 昨年末の折、発注していた追加のブレイシーズが同社より いよいよ届きました。 今回は NEW FACE も‼ クラシックなボックスクロス、 ご覧の様にウールフエルトで肩当たりがソフトなリボンです。 ツィードなどを筆頭に、ヘビーウエイトの生地を使ったトラウザースは 当然重量もありますので圧倒的に肩当たり優しきボックスクロスは 昔から重宝され続けています。 背中のデザインは『X字体』であり、 脚の部分だけがゴムで動きに追従してくれます。 こちらも同じくクラシックなリボン、ナイロン製のリジットリボンです。 幅広で安定感があり、サラリと軽快に使えますので通年使いにはお勧めです。 A.THURSTONでは BOXCLOTH、そしてこのRIGID、 更に歴史の古いELASTIC がメインとなります。 RIGIDは『固い』=伸縮性のない安定感 ERSTICは『伸縮性、弾力性』=所謂ゴムで動きへの追従性能が高い というラインナップです。 こちらは往々にして『Y字体』であり、 脚の部分が先に同じくゴムとなります。 エンドはBRAIDS、組紐みたいなタイプでやや伸縮性もあります。 最近では当店以外でも見受けるようになってきましたね。 今回の新顔は、ERSTIC のタイプに別注を掛けました! 同社の創業当時含め、古くは全ゴム(ERSTIC)に レザーエンド(釦留めパーツ)が原点といえるのです。 少し歴史を振り返ってみましょう。 英国贔屓な方々であればご存じな『CC41』の付いた ヴィンテージのブレイシーズです。 ERSTIC(ゴム)にペラっと薄くて簡易なレザーエンド。 これは『ARMY FLAT ENDS』と呼ばれています。 そしてデザインを見て下さい、X字体・Y字体ではなく、 V字体ですね、、、脚がありません! 当時はみなハイライズ、更にハイバック(フィッシュテール)も有り得ますので 支点位置を背中の良いポジションへ定めるとすれば 自ずと脚などは不要では⁉ となりますよね。 このV字型、実は同社に別注リクエストしたのですが、、、、 「現在の職人不足の状況では受けられない」 と断られてしまいました(泣)。 むしろ簡単ではありますが、ミスの基となる イレギュラーを受け入れないという姿勢なのかも知れません。 これも当時の軍物ヴィンテージ、レザーのフラットエンドは 簡易にV字でミシン留め、背中もV字体でのエラスティックですね。 1945 British Army-Officers Braces 軍服にも合いやすい色味、エンドは長めで ミシンではなく鋲で留められていますね。 こうしたV字体も多かったわけですが、Y字型も勿論存在しています。 上のヴィンテージより後期ですが、これも軍物! ブロードアローの刻印も見えますね。 これら歴史も古くてドシンプル、洗練されていない感漂うエラスなタイプですが、 逆にカジュアル化の進行激しき昨今の事情に合うのではないかとご提案です。 ダークスーツからタウンスーツへ、冬はツィード、夏はリネンなども、、、、 そんなスタイルにはむしろエラスタイプで お気軽に『吊り』を楽しまれては如何でしょうか。 安っぽくぺラいエンドは寧ろ新鮮、釦着脱も楽チン! 全ゴムなので運動(動き)に対する追従性はストレスゼロです! では新顔をご覧いただきましょう。 「らしさ」もありつつ、何でも合う鉄板色を先ずはセレクト! タンのシボ革を合わせました。 エンド留めの簡易なV字ステッチが可愛らしい。 ODD TROUSERSにも 冬はフラノからキャバルリーツイル、 コーデュロイやモールスキン。 春夏はコットンドリルからシアサッカー、リネンなどにも。 はたまた お手持ちの軍パンなど(古着、VINTAGEなど) にも合わせてみて下さいね。 ダークスーツでもたまにはお気楽なエラスで如何でしょうか! このピンクが如何にも英国的! 爽やかなスカイブルーにラゴンブルーというネーミングのレザーを合わせて。 清涼感溢れ、見ているだけで爽やかで涼しげな印象ですよね。 吊り用のトラウザースは春夏だって欠かせません。 こんな爽やかな色味で気持ちと機能だけでも軽快に! 大人になっても余裕のある遊び心を忘れずにいたいものです。 どうせ上着を着ていれば、ウエストコートがあれば見えぬ物、 それがブレイシーズですね。 敢えてミーハーなロンドンの名ストリートなデザイン、 ベタな〇〇さも一周回って新しい⁉ エンドはアイヴォリーのヌバック、季節問わず何にでも合わせて下さい。 V字体は断られましたが、当店別注の指定サイズで作ってもらっています。 MADE IN ENGLAND 末永く続いて欲しいです。 それでは1本 私も購入! 早速エラスリボンをカットしました。 お身体の大きな方へ対応も出来るようにテープ長は全てXLサイズ指定。 当店販売分はサイズ調整込みですから 合わせるトラウザースと共に御来店下さい。 カットした長さが違いますね! 私は右肩下がり強めなので右を多くカットしてこそ アジャスター金具の位置が左右対称で吊れる事になります。 ブレイシーズも本来ネットで購入すべきではなく、 本来では試着が必要です。 如何でしょうか、薄く脚長でフラットなレザーエンドでとてもスッキリ! エラスリボンはリジットリボンより やや厚みがあるので、 金具から折曲がって二重になる距離は短め目に設定、自分用ですからね! 私がまだ若くて英国製ヴィンテージスーツを漁っていた頃、 当時のブレイスはほぼエラスでブライドエンドのものでした。 そういう意味でも凄く懐かしい感じです! 新顔は如何でしたでしょうか。 今回のBLOGで知る御方もおりましょう、 これから案外浸透して人気が出るかも知れませんよ(笑)! ではここで今一度 当店在庫の状況を見て頂きましょう。 一番左側、シルクリボンのリミテッドエディションがラスト1本。 クラシックなボックスクロスはブルーとグリーンの2色、今回 追加すれば良かった、、、。 RIGIDなリボンタイプで 今回は一番人気のシルバーが欠品していたので追加補充です。 この度の新顔、エラスな4種! (左から2番目のみ、お陰様で もう既にラスト1本となります。) 紳士の限られたアクセサリー類も 拘れば随分と楽しめるものですよ。 キチンとサイズを合わせ、そのブレイシーズが持つ性能自体を 十分に引き出した上でご使用ください。 200年以上の歴史を今にも! 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。 改めまして 本年もどうか宜しくお願い申し上げます。 【 早期受注キャンペーンのお知らせで御座います。】 1月23日(金)~ 2月23日(月) 今月後半から約一か月に渡り、HOUSE STYLE ORDER限定 ご協力工場さんの企画となる早期受注キャンペーンが開催されます。 仕立てに伴う工期が少し長く掛かる分、ささやかながらお値引きが入ります。 ご注文内容は春夏・秋冬などの季節は問いません。 2P・3P-SUITS、COAT(JACKET)、OVER COAT が対象となります。 お値引きもささやかでは御座いますが、ご新規様含め もしお急ぎでなければ是非有効活用して頂けましたら幸いです。 ご来店日程が早くても キャンペーン依頼とリクエスト下されば 日程に合わせて投入致しますので、いつでもお気兼ねなくお申し出ください。 期中追加仕入れで素敵なコート地も入荷しております! 是非お時間を御捻出頂けましたら幸いで御座います。 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
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【 Ginger Tweed ② 】
2025.12.16
STYLE

皆様 こんにちは。 師走も半ば、何かとご多用の事と思います。 そんな寒くて忙しき折では御座いますが、 せめて装いの部分だけは楽しんで参りましょう。 先週のウォーム感溢れるジンジャーツィードは如何でしたでしょうか。 そんなジンジャーも魅力高きツィードの1コマに過ぎません。 ですが私自身 その一コマに魅了され、いつかはと機会を見計らっていた次第です。 此度は満を持してワードローブの一員へ招き入れる運びとなり、 甚だ手前味噌では御座いますが、今週は自慢の(笑) ジンジャーツィードをご覧頂きたいと思います。 仮縫いの組み上がりです。 上物のみ組んだのですが、自身の洋服は型紙作成や 仕立て術における大切な実験材料でもあります。 試みる事柄は上手くいけば顧客様方の洋服へと常に還元されて参ります。 それなりに自信と見込みがあるからこそ実験へ踏み込んでいる訳ですが、 仮縫いであり未完成であるからこそ、『更に』もしくは『元い』も有り得ますし、 そのまま直進しきって本縫い上りの具合で再確認という事もあります。 仮縫いまで進行しますと実際の洋服に候補の釦を乗せながら、 顧客様へお付けする釦を選んで頂いております。 ですが、今回の私自身の服は裁断前から既に決まっているのです! テーラードの洋服には主にナット釦やホーン釦、シェル釦やレザー釦、 ボーン釦など多くの天然素材が使われますが、 メタル、プラスチック含めた加工製品などもありますね。 また、高級な天然素材の釦には人工的なイミテーション釦もあります。 ツィードに目を向ければ、ナットやホーン、そしてレザーも似合いますが その仕立てる洋服のスタイルやスタンス、そしてお好み等で変わります。 ツィードはそもそもボリュームがありますので、 存在感と高級感のあるホーン釦が私の好みです。 上の写真は、英国製ホーン釦の見本です。 水牛の角ですから当然色味にも限界がある訳ですが、 それでもマーブル調など含め かなり様々にバリエーションがあります。 ご覧下さい、『Ginger』がありますね! それだけ この色が、このポジションが有り得るのかを物語っているのです。 赤味、オレンジ味のある 赤土のようなブラウン、迷う訳がありません! では主体たるツィードの生地は、、、、。 PORTER & HARDING 1947年 ポーターさんとハーディングさんが設立し、屋号に。 一貫してカントリー服地に特化した魅力的なコレクションを展開し、 カントリースポーツを愛する人々から絶大な支持を得て参りました。 今ではHARRISONSの傘下となり、 W.Billと共にカントリー系の服地を担い続けております。 ネームも随分と変わりましたが、同社といえば&に鋏、 これがアイコンでしたが最新のブルー地では 小さくて良く分からなくなってしまいましたね。 今回の生地は同社の誇る名作 HARTWIST の軽量版として企画され、 今年リニューアルを迎えたばかりのGLENROYAL というシリーズになります。 GLENROYAL 14oz – 435g 100% WOOL Made in SCOTLAND チェヴィオット種とクロスブレッドと呼ばれる 混血種の原毛をブレンドして糸にしています。 硬くて丈夫、そんなタフなチェヴィオットに柔軟性のある しなやかな糸をブレンドする事により、カントリーシーンで必要な耐久性と 身体を優しく包み込む着心地を共存させ、カントリー、 そしてシティーどちらにおいても十分に実力を発揮できるという狙いです。 ガチ勢は560gのHARTWISTを、 タウンユースがメインであり、 春秋も含め幅広く着用出来るのが軽量級なこのGLENROYALです。 寒さ厳しき真冬の頃はオーバーコートもこのウエイトなら重ね着できます。 私の大好きなヘリンボーン柄、そして『Ginger』ですよ! 緊張して顔はこわばるも 嬉しすぎ、、、、でも照れる(笑)。 やはりジンジャーツィードは良いです! 高まります! 狙いや意図は功を奏し、ほぼ修正なくFINISHへ進みますよ。 仕立て甲斐があり、仕立て映えもする、、、やはりツィードは良いですよね~。 仕立て上がりました、この冬に間に合って良かった。 はぁ~、まったりと良い色味、、、ジンジャーだね~! ポコッと浮き上がるエッジ、ウエルトステッチが良い感じ。 見えない拘り、、、、若い頃は釦フロントに拘っていました。 おっさんな年頃になってからはファスナーフロント一辺倒です(笑)。 裾は前後差で3㎝付けて上げた TURN UPS、またはCUFFSとも。 ダブルやシングルは日本語となります。 この折り返し付きでも傾斜をつける事は紛れもなく技術であり、 BESPOKEでは3㎝、当店H.S ORDER でも前後差2㎝まで 工場さんに頑張ってもらっています。 フロントは程好くスッキリと弛みを持たせ過ぎない事、 されどバックは確りと踵をホールドさせたい。 これには傾斜を付けるしかありませんね! 下の写真を見れば、靴の甲に掛かる前裾部の傾斜が無いと +3㎝ 長くなって被る事になります。 この辺も誂えですから お好みの加減があればリクエスト頂けます。 BESPOKEならではの技術になってしまいますが、 フラシ芯で肩グセを凝らして仕立てられたウエストコートの 肩、ネック部をご覧下さい。 WCは首元(シャツのカラー)に寄り添い、馴染んでなければ美しくありません。 前肩含めカラーに寄り添う立体的なネック、そしてショルダー、 この立体成型も全てはハンドによる仕立て技術です。 ミツ布さえ無いWCも見受けられますが、やはり少々残念ですよね。 テーラードは上着ばかりがクローズアップされがちですが、 WCも同じく上半身に着用する上物である事に変わりなく、 加味される考慮は基本的に同じでなければなりません。 裏地もGinger 英国製のヴィスコースで光沢感も豊か、 内ポケットは限りなくミニマムに上前側だけに一つ! 2面2ダーツ裁断は腰ポケットのフラップから裾へシームが発生しませんので、 綺麗で完全たる柄合わせになります。 玉縁の口布は英国流に横地を使って口布さえも柄合わせしてみました。 この口布地の目は縦地、横地、そしてバイアス地とありまして それぞれにメリット・デメリットが存在しますが、 見栄え的な要素でのお好みもあるでしょう。 バイアスだけは個人的に採用しません。 2本のダーツは腰ポケットで止まり、そこにボリュームが集中しますので ポケットはかなり作り辛くなりますが、上手く作れれば ボリュームを一気に帯びた丸みあるポケットとなります。 美しきシェイプを生み出し、腰骨をそのR強きカーブで包み込みます。 昨今ではほぼ3面ばかりしか見る事が出来ませんが、 3面が採用されるようになったのは それなりに理由があるのですね! こんな部分はそもそも気にした事さえ無い方々が圧倒的な事も事実です。 ターンバックカフを携えた袖口、完璧なる柄合わせと共にGingerの釦がGOOD! デザインは至ってシンプルで削ぎ落した美を追求しつつ、 個人的には小さなアクセントに。 今回はアルバートチェーンホールを開けてみましたよ。 タイはVINTAGEにて、たまにはね! Ginger Tweed 完成です、超素敵、、、自己満ですが! Ginger Tweedを沢山ご覧頂いて参りましたが、もはや生姜とは少し離れ⁉ Ginger Tweedたる赤土色の独自ポジションなカラーである事が 伝わりましたら何よりで御座います。 スーツで仕立てればバラしてのコーデも出来ますので ツィードは多彩な着こなしを楽しむ事が出来ます。 ノータイであればハイゲージなタートルなどのニットなどでも お気楽な都会的スタイルとして素敵ですね。 皆様ならGingerのインナー(ニット)には何色を合わせますか⁉ 生姜の様に中身はOCHER 、または葉のGREENを持ってきて遊びますか(笑)。 自然由来から配色を学び、意図して遊ぶ なんていうのも乙ですよ。 ツィードは懐が深いですから大抵の事は許容してくれるはずです。 皆様も魅力的で素敵なツィードを是非如何でしょうか。 ツィードは仕立てて着込むべきではありつつも、、、 魅力があり過ぎて1着などでは収まりませんよね。 カジュアル化の進む昨今、自由度の高い職場や環境であれば 落ち着いたカラーのツィードだって良い筈です。 大いに装い楽しき冬を楽しみましょう! ・・・・・お知らせで御座います。 ● 年内は 12月28日(日) が最終営業日となります。 ● 年始は 1月4日(日) より通常営業に入ります。 ● BLOGですが、2週お休みを頂戴致しますので年内は今週が最後となります。 次回は 年明け 1月6日(火)よりの再開を予定しております。 では、少し早いのですが 本年も大変お世話になり、御贔屓頂きまして 誠に有難う御座いました。 どうか来年も変わらぬ御指導、御鞭撻の程 賜れましたら何よりの幸いで御座います。 素敵なクリスマスを、そして良いお年をお迎えくださいませ。
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