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Bespoke Tailor Dittos.
  • 【 ACORN FAIR 】

    2025.11.18 Bespoke Tailor Dittos. お勧め情報

    【 ACORN FAIR 】

              11月も後半に差し掛かり、いよいよ冬の到来です。 街中ではクリスマスのディスプレーもチラホラ見受けられますね。 やはり装いと共に冬は盛り上がります!       さて、先週告知させて頂きましたが 無事に英国より大きな荷物が届きました。 いよいよ 【 ACORN FAIR 】の開催で御座います!   BLOGでは本日公開となりますが、店頭では一足先に展開させて頂いており お待ち下さっておられた顧客様方におかれましては早々にご足労頂いております。 光栄なるご注文を頂戴致しまして心より光栄な限りで御座います。 本当にいつも御贔屓を賜りまして 誠に有難う御座います。   英国製のシャツ地、欲しくても普段は国内展開されておりませんので 是非この御機会を有効利用して頂けましたら幸いです。   この度は全17種、いよいよ ドングリ祭りのスタートです。 では早速ご覧いただきましょう!                           カントリー系からドレス系まで幅広く揃えました。 当たり前なド定番生地も敢えて英国製に拘って下さいね!                     先ずは秋冬には欠かせぬブラッシュドコットン。 (ツイル地を起毛してあります)   タッターソール系の格子柄は英国の伝統的な古典柄の一つです。 配色な2色の重ね格子から今では様々にバリエーションも広がりました。   確りした綾織り地を起毛させ、とても優しくて温もりがあります。 ですが地厚過ぎないのは やはりインナー(下着)としてのベストなバランスだという事です。   そして これも欠かせぬ重要なポイントと致しまして、ベースがクリームである事。 ホワイトと比べ柔らかい色味で配色格子にとても調和し ほんわか するのです! これがホワイトベースだと冷たくてキツく感じられるのですね。   ( A / B / C )                   ( A )   タンが入っている色味は大変使いやすく合わせやすいですね。 王道的とも言える配色です。 スェードの靴も履きたくなってしまいます。                   ( B )   マルーンとグリーン、クリスマスも彷彿させてくれる配色にブルーを更に重ねます。 それぞれの主張が異なる配色、この『ガチャ』っとした ある意味派手にも感じられる配色こそ英国らしさでもあります。 良いですよね~、こういうセンスは他国のシャツ地ではありません!   マルーンとグリーン、ツィードはブラウン系でもグリーン系でも許容してくれますよ。                   ( C )   グリーンとネイビーで少し落ち着きがあります。 前者と比べ、格子柄のマスもやや小さめで まとまりの良いデザインです!   グリーン系のツィードを合わせたくなりますし、 グリーンのシェットランドセーターやBarbourのインナーにも是非!                   ( B )   マスのサイズ感を!                   ( D / E )   お次はソリッドです。 タッターソールチェックはウエストコートでも愛用されますので、 流石にそんな時はインナーをソリッドで抑えたいところ、、、 これらも欠かせないのです!     左:(D)デニム、シャツ地用ですからイメージされるより薄くて着やすいでしょう。 デニムならではの色落ち、タフなシャツでエイジングも楽しんで頂きます。   右:(E)ブラッシュドコットンのクリームです。 言わずもがな万能選手です! ある内に手に入れて下さいませ。               E                   D               ・・・・・さて、以降はドレスシャツに入ります。                         ( F / G )   当たり前過ぎるシャツ、ポプリンの 100/2×100/2 は 高品質コットンシャツ生地として基準となる品質でありポジションとなります。 そんな当たり前なポプリンであればイタリア製でもスイス製でも賄えます。 が、この際には敢えて英国製での自己満を! ホワイトはともかく、色が入るとメーカー差もあって当然です。                   ( F / G )   F:WHITE  G:LIGHT BLUE   青味の強い独特なブルーシャツ(RIVIERAなど)も英国らしくて良いのですが、 今回は敢えて当たり前なライトブルーです。 この色味もT.MASON 等と比べてみて下さい、国内で限られた展開色内となるでしょうが 青にも赤味、緑味など結構雰囲気が変わります。   スーツ地で見てみると、ミディアムグレーは 青味系と黄味系に分かれ随分と与える印象が違います。   もう今やT.Mはイタリア製、、、 単純明快なライトグレーを是非英国センスにて(笑)!                   ( H / I / J / K / L )   来ましたよ、クラシックなストライプ群が!   今回 オルタネートストライプは無し、ホワイトと有色での 2色構成なクラシックストライプに拘りました。                 ブルー系で3種。   左:(H)ヘアラインストライプ 中:(K)ペンシルストライプ 右:(L)ロンドンストライプ(日本語)     段々と線が太くなります! ヘアラインは名の如く 髪の毛の様に細くて密集した縞柄なので ほぼ無地に見えます。 無地に見えますがストライプであり、ほんのりと表情があって大好きな柄です。 ポプリンに同じく、こちらもライトブルーとなります。     ペンシルストライプ、当たり前過ぎるストライプの代表格であります。 ネイビーの縞はベースとホワイトとコントラストも効いて シャキッとした清潔感に溢れていますね。 この位の縞であればレジメンタルタイとも十分に合わせられます。 こういう当たり前のシャツこそ気付けばヘビーローテーションなのですよ!     ネイビーのロンストは説明いらずですね。 これも、、、ネイビー地の色、線の太さ、そして白×青の比率、、、 とても拘りどころです。 ロンストという位ですから英国製なACORNこそ基準とされて下さい!             ( H / K )               ( K / L )                         ( I / J )   上:( J )スカイブルー 下:( I )ピンク   2色、色違いの兄弟で登場。 こちらもペンシルストライプ範疇に入るでしょう。   大きく違う特徴は、線同士の隙間が多いので ベースであるホワイトの比率が高い事です! 故に全体感はホワイトが勝つので 明るめで爽やかな印象になります。   これでネイビーやレッドもらしくて良いのですが、 先ずは使いやすい所で淡いトーンよりのご提案で御座います。 特にピンクの方は更に優しい桜色に中和され、 とても魅力的な色味を醸し出しています。   ライトブルーのシャツにネイビータイ、見慣れていますね。 ピンクのシャツにはボルドータイ、同じです!   縞柄自体は確りと感じられるので 『クレリックカラー』にされても良いですね。 控えめながらも芯のあるシャツになってくれるでしょう。                     ( K / L / M )   これまたクラシックな END ON END です。 色糸を白糸と織り合わせ、独特のかすれた様な表情を醸し出します。 そんな表情より日本では『刷毛目』と呼ばれています。   大した差ではありませんが ポプリンより少しだけスポーティーに寄るポジショニングです。 故にツィードやジャケットスタイルにも存分に合わせて着用されます。   左:( K ) BLUEBELL 中:( L ) ROSE PINK 右:( M ) GREY     ブルーベルはヒヤシンスに似たとても可愛くて綺麗な花、 ローズピンクは赤みが柔らかくて優しいピンクであり 薔薇のイメージより高貴・高級に見えますね! ドングリさんのネーミングセンスです。   グレーはライトに近いミディアムグレーといった感じです。 実はグレーのシャツ地、日本で扱われているシャツ生地ではかなり少ないのですが 本国より買い入れていないという事でしょう。 無彩色コーデ含め とても魅力的なんですけどね!   END ON ENDは万能シャツであり、クレリックカラーにも是非お勧めです。                   ( K ) BLUEBELL                   ( M / L )GREY / ROSE PINK                       ( M )GREY                         ・・・・・以上 計17種のご紹介で御座いました。 下の写真をご覧下さい、かなりリアルな色味が出ていると思います。   縞の感じ、マスの感じ、織り地、そして色味を比較してみて下さい。 真ん中にホワイトポプリンがいますが、二つ下がエクリュ(生成色)です。       では少し ご提案含めてイメージを膨らませてみて下さい!                     欠かせぬロンスト! 線が強いので やはりソリッドタイがシックリきますね。                 ピンク系のシャツを上手く着こなされていますね!               ( I ) PINK:PENCIL STRIPE                 ( L ) ROSE PINK:END ON END             英国王の計算高い着こなしは本当に勉強になります。 私なぞがおこがましいのですが、、、パーフェクトなコーデですね! 品も兼ね備えた着こなしは流石であり 本当に素晴らしい。                     ・・・・・では結構最近 見方が変わって 自身でも取り入れるようになったコーデをご紹介致しましょう。   「タイとシャツの関係はそれなりにコントラストやメリハリがあった方が映える」 これは正論でもあり、同系色や同トーン を持ってくると 沈み込み ぼやけてしまいます。 故に避けておりましたが、英国王が着こなされると それなりの説得力が ‼                 この御方までも! 皆様はどう思われるでしょうか!?                   ( K ) BLUEBELL:END ON END                   ( M ) GREY:END ON END                   ( G ) LIGHT BLUE:POPLIN                       ・・・・・以上で御座います。 最後までお付き合い頂き 誠に有難う御座いました。   是非ともお時間を御捻出いただき 英国製のシャツ地をご覧になりにいらして下さい。 ですが、ご遠方の方々やご多用の方々におかれましては『型紙ホルダー』の顧客様であれば メールオーダーでも簡単にご注文頂けますのでご検討頂けましたら幸いです。 (お取り置きも受けさせて頂きますのでお気軽にご連絡頂ければと思います。)   ご注文が早ければ年末に、遅くても年明け早々に仕立て上がりますので まだまだ秋冬系のシャツ地も存分にご堪能頂けます。   皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。                 ・・・・・誠に恐縮ながら 来週のBLOG更新はお休みとさせて頂きます。 次回は 12月2日(火) の更新を予定しております。   また、11/23(日)は第4日曜日なので定休日となります。 11/25(火)は毎週の定休日となります。 この度イレギュラーに遅い夏休みを頂くべく 24日・26日をお休みとさせて頂きます。   結論的に 11/23~26 四連休となりますので、お問い合わせ含めご対応が出来ません。 多大なる御不便をお掛け致しますが、何卒よろしくお願い申し上げます。   ≪ 11月27日(木)より通常営業に戻ります。≫                

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  • 【 THE TALLA TWEED : LOVAT MILL 】

    2025.11.11 Bespoke Tailor Dittos. 生地に付いて

    【 THE TALLA TWEED : LOVAT MILL 】

            緑が豊かな場所では 至る所に沢山の『どんぐり』が落ちています! そんな時期ですね、これから紅葉も進む事でしょう。   今年はお陰様によりシャツの受注もリスタートする事が出来ました。   急では御座いますが、今月中旬より =ACORN FAIR= を開催させて頂きます。         http://dittos.seesaa.net/article/501795692.html 【 acorn fabrics 】     英国のトラディショナルなタッターソールチェック、 そもそもはリチャード・タッターソールさんが1766年に開設した 競走馬の競り市場『タッターソールズ』に由来します。 ホースブランケットなどに使われた二重格子の柄はその後 乗馬用品やウエストコートも誂えられるように広がります。 乗馬が起源となるこのタッターソールチェック、 日本では「乗馬格子」という和名もあるとの事。   今では随分と進化して展開も広がり、英国的な重ね格子の柄たちは シャツやウエストコート、乗馬服のライニングなどでも欠かせぬ 伝統的な古典柄であると言えます。   そんな歴史より独特のセンスにより生み出された、 COUNTRY SHIRTINGは他国のメーカーでは手に入りません。 昨今の日本では英国シャツ地を扱う代理店も無く、 オーダー業界でも選択肢から外れ 欲しくても 気軽に手に入らぬ生地となってしまいました。   ポプリンやストライプなどのクラシックなドレスシャツ地であれば スイスやイタリアのメーカーなどでも代用できますが、出来ない色柄や種類、 独特のセンス漂うカントリー系のシャツ地が本当に沢山ある訳です!   それらを厳選し、私の好みと独断で仕入れました。   この度はカントリー系のスポーツシャツ地だけではなく、ソリッド含め クラシックでベーシックなストライプなどドレスシャツ地も多く揃えているのも特徴であり、 当たり前なホワイトポプリンのシャツさえ 英国製に拘りたい方々におかれましては是非如何でしょうか。   これら手配した生地がACORN社より明日には届きますので、 早速お値付けと共に準備を進めて参ります。 次週のBLOGにてご紹介させて頂きますが、幅広く揃えた分 1種に対する着数自体は少なめ(色柄で差があります)ですので 宜しければ御予約も喜んで承らせて頂きます。 (準備が整い次第 店頭展開からスタート致します。)   この御機会に 英国のSHIRTINGを是非手に入れて下さい!   何卒よろしくお願い申し上げます。             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・             ≪ PHANTOM THEREAD ≫     ダニエル デイ・ルイス氏が主演を務めた2018年公開のアカデミー賞受賞映画です。 舞台は1950年代のロンドンであり、氏はオートクチュールの仕立屋を演じました。 幻の糸、、、色々な意味合いが込められているのですね。   映画の内容は割愛しますが、氏の洗練された身なりと共に その英国的な装いは大変エレガントで魅力的でした。 この衣装でもあるテーラードを裏で支えていたのが 名店アンダーソン&シェパードです。 時代背景に服を合わせる為にもトラウザースはよりハイライズでゆったりと、、、。 同社では生地のスワッチも紹介されております。           スカーフで着こなす様も氏の雰囲気に凄く合って素敵ですね。 ツィードによる この魅力的なスポーツジャケットも勿論A&S製であり、 使われている生地は、、、   LOVAT MILL:ETTRICK より、21oz(640g)もあるチェヴィオットツィードです。 エトリックというシリーズ、このヘビーウエイトなツィードへ 更に撥水加工も施された全天候型の正にギアレベルな生地でもあるのです。           その他、ツィードの歴史を紡いできたALSPORTSで更にヘビーな 22ozのダイヤゴナルでスーツを、ディナースーツでさえ19ozの バラシアで仕立てられている拘りようです。 時代性を加味し よりヘビーなウエイトで世界観を演出しています。   多くの服好き、英国贔屓の方々は この映画をご覧になられた方々も多い事と思われます。 同時に この氏の着こなすツィードジャケットに影響や 感銘をお受けになられた顧客様方も少なくはありません。           http://dittos.seesaa.net/article/504320966.html 【 LOVAT MILL ③ 】                       M様も氏のスタイルをイメージにと、BESPOKEでは当店初となるご注文を LOVAT TWEED にてお選び下さりました。           LOVAT MILL:KIRKTON   100% WOOL 16oz  500g   エトリックより一段軽めとなるカークトン、このシリーズでも十分に ヘビーなツィードですが、メインのタウンユースを念頭に ハード過ぎないポジションというのが このカークトンとなります。 これまた素敵な色柄を選ばれましたね、、、、そそられます。   スーツで誂えるのか、もしくはジャケットのみかによっても ある程度は色柄選びに影響を及ぼす事でしょう。 それにしても渋くて素敵、 ナチュラルなアースカラーの構成にTWEEDの魅力が詰まっています。                       ・・・・・さて、そんなLOVAT MILLより 新しいコレクション出ておりますのでご紹介させて頂きます。               THE TALLA TWEED Lovat Mill   100% WOOL 480g     野趣に富み豊かな自然をも感じられる素朴なアースカラーの構成による多彩なツィード達は 2種の羊毛をブレンドし、『ケンピ』をふんだんに感じられるよう織り上げられたツィードです。   感じられるボリュームに比べ、ウエイトは480gと重くない。 その分ソフトで柔軟性に富んだ打ち込みはウエイトより軽く感じられ、 快適な着心地をお約束いたします。   シェットランドツィードやハリスツィードの類ですね!                 とても雰囲気のある素敵なネームが用意されています。                 格子柄のバリエーションは相当充実しています。 その中にはこのシリーズでも プリンス・オブ・ウェールズチェックが入っていましたよ。                   ケンピが所々に見えますね!   ケンピとは「死毛」の事で老化した白毛であり染色しても染まらぬ毛です。 これが素朴で整えられた綺麗さには無い自然な野趣を感じさせてくれています。                     欠かせぬクラシックなヘリンボーン柄、私も大好きです! コントラストを利かせた色糸同士で綾目を浮き出させ、 ニシンの骨の様だとネーミングされています。 これが日本だと 杉の木 に例えられています。                     お~、これまた大好きな TWO&TWO です! ウーレンの糸でザックリ織り上げると柄にも迫力が出ますね。 色のミックス感も最高です。                   ヘリンボーン柄にウインドーペーン柄を重ねてあります。 ツィードらしいミックスされた色味は正に自然由来、ある意味では ミリタリーのカモ柄(カモフラージュ『迷彩』柄)と仲間みたいに感じます!                   おお~~~、GINGER TWEED‼ その内 特集しますよ!                       ・・・・・如何でしたでしょうか。 もう11月も半ばですね、寒くなりました。   寒くなれば気分は TWEED に向きませんか! お手持ちのツィードに合わせるべく、 ACORN FAIRも是非チェックされて下さい!     今年もあと一か月半となりました。 シャツの方は今月の後半までにご注文頂ければ年内納品が可能です。 H.S.ORDER は、、、すみません、スケジュールでは 既に年始早々の上り予定となります。   年明けから一番寒い時期を迎えますから まだまだ秋冬の仕込みは十分に間に合います。 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。          

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