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【 Dittos.SCARF 】
2025.04.22
お勧め情報
近所の緑豊かな青山霊園では、ソメイヨシノが満開を迎え 皆が桜を見上げる頃より 足元では 「下も見て!」と言わんばかりに 青藤色の可愛い星型の花が広範囲にわたって咲いています。 この可憐な花は『ハナニラ』というユリ科の球根植物です。 とても逞しく、道端や空き地でもまだ見る事が出来ますので 皆様もお散歩のときは見つけてあげてください! 新緑の春も間近に、少しずつ気温も上がり始めていますね。 今週は仕込んでおいた新作のスカーフが英国より やっと届きましたのでご紹介させて頂きたいと思います。 ハナニラにも負けない素敵な花柄もありますので是非! DAVID EVNS & CO. ( ADAMLEY ) 英国シルク産業の聖地でもあるマックルズフィールドにおき、 150年以上の歴史を誇る同社のシルクプリントは最早 世界の財産です。 イタリア含め 名立たる名門タイメーカーも同社のシルク地が欠かせません。 当店では同社の膨大で圧倒的なアーカイブより、 イメージに見合う図柄たちにインスピレーションを受け 当店の別注品を仕立てて頂いており、ダービータイ(結び下げタイ)を始め 今回の様にスカーフなどもお世話になっております。 一般的なシルク地のスカーフは発色も美しく、 滑らかでシットリとした肌触りと艶感は最高です。 しかし、保温性高きシルクは 高温多湿な日本での春夏使用には いまいち不向きな事も否めません。 同時にスカーフは地肌に巻くものであり、皮脂汚れや汗も気になる所ですね。 お任せ下さい、最高に涼しく、快適で、かつ自宅で簡単に水洗い出来ますので いつでも気持ち良く清潔なネックウェアを楽しむ事が出来ます。 【 Dittos. SCARF 】 http://dittos.seesaa.net/article/489167996.html 78% COTTON 20% MODAL 2% CASHEMERE ABOUT 64㎝×64㎝ プリントは勿論、丁寧に縫われた四方エッジは手縫いによるまつり縫い、 純英国製な逸品となります。 素材は肌触り優しきコットンが主体、 モダールとは木材パルプから作られるセルロース繊維でありレーヨンの一種です。 スパイス程度にカシミアでシットリ感と優しさを加え、 ドレープ性豊かで素晴らしい生地となっております。 これが極薄地のガーゼの様で通気性も最高であり、 軽くて重たさなんて無いに等しいのです。 実際 春夏ではこちらを巻いて頂ければ シルクスカーフを春夏に巻く気は失せてしまうでしょう(笑)。 ■ 余談ですが、今まで生地発注の際には無料であったDAVID EVANSのネームにつき 今回より有料となってしまいました。 実はその背景には、ADAMLEY (D.EVANS)製の生地ではない商材(シルク地など)に D.EVANSのブランドネームを付けて販売されている状況が見つかっているとの事。 (ネクタイを筆頭に洋品小物ですね。) 同社は自衛策としてブランドネームの提供先トレースの厳格化と共に、 敢えてネームの有償化にも踏み切ったとの事です。 皆様、どうか本当に信用のおけるお店よりご購入下さいませ。 私はかなり驚きました、洋品小物までメーカー詐称なんて、、、 それだけ同社のブランドステージが高い事も意味しますね。 特に夏は装いもシンプルで楽になりますが、だからこそ 差し色でアクセントくらいは効かせたいのです。 何なら 汗拭き にも、、、(笑) どうせ洗えば良いですから! 通気性の良い平織地はマットな表情であり、 シルク地の様な煌びやかな光沢感は無く大変素朴な印象です。 主張が低く、男性にも取り入れやすいのが特徴です。 シルクですと どうしてもエレガント感が強めにでますからね! では 早速ご覧頂きましょう。 【 A 】 印象派な油絵⁉ を勝手にイメージな花柄は素朴で可愛らしく、淡い彩が魅力です。 絵画を纏うかのように首元へ差し色を是非! とても素敵なアクセントになりますので、 これを首に巻いて美術館にでも出かけましょう。 【 B 】 前回コレクションでは一番人気でもあったチューリップ柄は 直ぐに無くなってしまい、リクエストを頂戴したにも拘らず 御用意出来なかった方々もおられ 申し訳御座いませんでした。 私も一番お気に入りでしたが、今回は似寄りなイメージで 『 POPPY 』を御用意しました。 エッジトリミングの色ですが前回はオレンジ、 今回は花色をイメージにもう少し赤くてピンクがかった色味です。 ボタニカルアート柄、お勧めで御座います! 【 C 】 こちらも素敵な彩を放つ油絵調。 グランド色はダークパープルにしてもらいました。 春夏というものありますが、シャツなどはやはり 白系がメインですよね、、、リネン然り。 だからこそ、インパクトのある強めなトーンは必須なのです! 同系色の花々に黄色の反対色が凄く映えています。 これも是非押えておきたい色柄です。 【 D 】 この絵柄タッチは欧州な香りがプンプンしますね、 配色センスも勝手ながら英国的に! 色鮮やかな鳥さんが主役、色構成はブラウンにグリーンやピンク、 そこにシアンブルーを利かせています! 花柄が苦手な殿方であれば動物柄で参りましょう。 特にカントリーやリゾートスタイルにおきブラウンも欠かせぬ色味ゆえ お手持ちの服や靴にも程好くリンクしてくれる事でしょう。 サマーツィードにも是非お勧めであり、、、、 いや、合わせてください(笑)! 【 E 】 こちらは鉄板級を御用意させて頂きました。 優しいクリームのベースにネイビーのクラシックな小花柄は色味も抑え、 引き立たせ合う色同士でシンプルかつ青味で清涼感を感じさせます。 こういう澄み切って洗練された柄はモチーフ調とは違い、 タイで言えばドットや小紋の様なポジションです。 シャツが柄物でもケンカしませんよ! とは言え、ネイビーのリネンやシャンブレーのシャツを着たくなりますよね。 優しさの中に凛とした心根を感じさせてくれます。 洗練されたエレガンスを首元に是非如何でしょうか。 ・・・・・今回の全5種となりますが、 全て結び方(巻き方)を敢えて変えてみました。 スカーフの巻き方は今や検索すれば いくらでも教えてくれますのでご参考にされてみて下さい。 では実際にコーデに取り入れてみますよ! これからの季節にはマストな BUSH JACKET にリネンのオープンカラーシャツ。 小奇麗にまとめ、ちょっち アーティスティック⁉ (笑)。 VINTEGE Hermèsのピンキーリングをスカーフリングに代用です。 一番楽で素直にまとまり、チラッとアクセントにも! ・・・・・ではシャツと上着だけ着替えて少し雰囲気を変えてみましょう。 IRISH LINEN で仕立てた三つ揃いの上着を用い 軽快なジャケットスタイルで! オックスフォードの釦ダウンシャツへ無造作に結ぶ。 多彩なチーフは敢えてコットンにて、 シルクをチョイスしていないのがミソです! ウエストコートも排除で軽快にお気楽なジャケットスタイルとして。 ・・・・・如何でしたでしょうか、 仮にネイビーのリネンシャツなどを着れば BやE が映えます。 様々な色柄のネクタイをワードローブに抱えるのに同じく、 スカーフだってネックウェアですから沢山欲しくなってしまうものです。 また、大切な方へのプレゼントにもお勧めです! 特に対象が女性であれば より上手な活用法を教えてくれるかもしれませんよ。 BAGへアクセントに結んでも素敵ですからね。 色柄により作成枚数が違います。 そんなに多くの数を御用意しておりませんので、 お気に召した色柄があればご予約も承らせて頂きます。 お電話、BLOGコメント、HPよりメッセージなど 何でも構いませんのでお気軽にご連絡下さいませ。 ご遠方やご多用などにより来店が難しい方々におかれましては 喜んで御発送も承らせて頂きます。 お支払は お振り込みか電子メールより クレジットカード決済も可能で御座います。 これからの季節には絶対にお勧めなスカーフ、 仮にまだ未経験な御方でもお気軽にデビュー出来ますので どうかお気楽にチャレンジされてみて下さい。 洋品小物一つでガラッと印象も変わりますよ、 御来店下されば一緒に結んでみましょう! では 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。 何卒宜しくお願い申し上げます。
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【 SUMMER DONEGAL:O様のご注文 】
2025.04.15
お客様のご注文
暑すぎず、寒くなく、春の装いを楽しむには丁度良いですね。 気温の上昇と共に、カラートーンも軽くなり始めているのではないでしょうか。 植物繊維のコンフォートなスーツやジャケットなどが幅を利かせてくる季節の到来です。 さて、今週はこの時期にピッタリなスポーツスーツをご注文下さりました O様のご注文を紹介させて頂きます。 = STANDEVEN = SUMMER DOEGAL 48% - COTTON 25% - SILK 10% - LINEN 10% - WOOL 7% - NYLON ABOUT 280g 秋冬でのスポーツスタイルと言えば 丈夫で温かくもある様々なツィードは筆頭と言えるでしょう。 その中でアイルランド北西部にあるドニゴール地方で織られたツィードに端を発す ドネガル(ドニゴール)ツィードという生地は アイリッシュツィードの代名詞でもあります。 ネップ(節糸)が特徴であり、 昔は農家さんが手紡ぎ・手織りで作られていたホームスパンです。 そんなツィードを敢えて春夏用にと置き換えて企画された生地が今回の食材となります。 春夏らしく植物繊維を主体とし、軟らかで素朴な風合いと共に、 ネップによるドネガルらしい独特な表情は健在です。 使い馴染んだコットンタオルの様な肌触りは 落ち着きと共に安心感や優しささえ感じさせてくれます。 また、秋冬地はアースカラーが主体ですが こちらはミックスなアイスブルー、 見た目から既に涼しい色で表現されていますよ。 http://dittos.seesaa.net/article/503308349.html 【 2024年 / お勧めファブリック 】 http://dittos.seesaa.net/article/507277098.html 【 SUUMER DONEGAL:M様のご注文 】 さて、早速仮縫いも組み上がりました。 見るからに爽やか、、、プレーンでシンプルに襟無しの6釦5掛けスタイルです。 上着はシングルブレスト / ノッチドラペルの3釦であり、 3-パッチポケットでよりスポーティーに! ウエルトハンドステッチが効いていますね、アクセントたるブルーの カラーネップが一層冷たそうな印象を与えてくれています。 この日はお仕立て頂きましたファンシーグレナカートチェックの タウンスーツで御来店、コーデのポイントはGREENですね! インナーはシャツの深きグリーンにボタニカルスカーフ! なんて綺麗で清々しいのでしょう、、、 モノトーンベースなグレナカートチェックにとても映えますね。 (O様、御愛用有難う御座います。 もう直ぐ新作もデビュー致します!) 渋いブラウンのグレインレザー、このフルブローグダービーは 米国を代表するA.エドモンズとの事、ウイングの顔にらしさを感じますね。 スカーフはアンティークのスカーフリングを使用されています。 拝見させて頂きましたが、アンティークらしい手の込んだギミックが凄いですね! とても素敵です、、、、。 O様が普段よりご愛用される使い勝手良きタウンスーツはお気楽でもあり、 バラしてもコーデを楽しめますね。 お仕事柄 ダークスーツの類は必要な分あれば良く、 むしろご旅行含め普段着こそ TAILORED CLOTHING を楽しみ ご堪能下さっております。 では釦も決まりましたし、微調整を加えつつ 仕上げに向かわせて頂きます。 仕立て上がりました、とても雰囲気良く本当に素敵です! ツィードのボリューム感にボーン釦は頗る合いますよね。 バックスタイルにつきまして、実は今回 目立たぬ所でより スポーティーなディテールをリクエスト頂きました。 仮縫い着用写真では折り目が残っていたので分かり辛かったかも知れません。 ワンピースバック ⇒ 後身頃は本来ですと左右のパーツで分断され、 背中心線の縫い目で接ぎ合わされています。 そのシームを利用し、B・W・Hの差寸含めた起伏度合い、 姿勢などを念頭に身体の立体に馴染むようカーブ線が使われています。 ワンピースですから背中心はシームレス、縫い目が無いので、、、、 本来あるべきシームの役割はクセ(ダーツ)を設ける事によって担わせ、 W線から下は縫い留め、上は開放して動きのあるダーツにしてあります。 ワンピースバックはワークウェアやクラブブレザーなど ボクシーなシルエットに採用されますね。 特にクラブブレザーは主体たるストライプを縫い潰さずに活かすという意図と共に、 羽織るスポーティーな上物となる位置付けですから シェイプの効いた ストイックでエレガントなシルエットなんて求められてもいない訳です。 テーラードですから背中心に縫い目が無くてもクセ取りしますし、 ダーツ自体にシェイプを担わせます。 ピンチバックにする程 目立たせたくはないとお考えであれば、 一つのチャーミングな仕様と言えるかもしれませんね。 パッと見は気付かずとも、「あれっ⁉」という感じでしょうか! O様、懐かしい、、、ブレイシーズは2017年仕入れのLIMITED EDITION OF 500シリーズ 『 JAPANESE GEISHA 』と名付けられた英国デザインな勿論 英国製。 シャーベットカラーのシャンブレーはACORN祭りでのご注文、 タイはマニアックな小花プリント、 このタイは案外人気が高くて直ぐに無くなってしまいました。 小花の花色とシャツの色が調和しつつ、 同じく赤系で妖艶な芸者⁉さんが見事にマッチしています! 装いを存分に楽しまれていますね! O様におかれましては、今回のSUUMER DONEGALに このタイを是非合わせて見たかったとの事、、、 長きに渡り多大なる御贔屓を頂戴しておりまして 心よりの感謝を申し上げます。 ウエストコートを着用すれば芸者さんは見えません、パンチ力ありますからね(笑)。 インナーはこのSUUMER DONEGALをイメージされて 御来店下さったとの事で有難う御座います。 靴をもっと明るいものにすれば良かったとお悔やみでしたが、 メインは御来店時に着用されていたスーツですからね。 O様、とてもお似合いで御座います。 「肌触りも気持ち良くて、これは使いやすそう!」 お気に召して頂き何よりであり、 O様の素敵な笑顔をお見せ出来ないのが残念なくらいです。 もうデビューされておりますでしょうか、、、 本格的な暑さの到来まで存分にご堪能下さいませ。 この度も素敵なご注文を頂戴致しまして、誠に有難う御座いました。 ・・・・・如何でしたでしょうか。 春ですから雨も降りますが、 今のうちに装いの上で 旬の食材や料理を楽しみましょう。 では、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
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