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【 パステルなコットンツイル 】
2023.04.18 生地に付いて
好天に恵まれたお休みの日、 アヤメ科であるシャガ(著莪)の花が所々で綺麗に咲いていました。 春ですね~、沢山の新緑を浴び、様々な可愛い花々たちに心が和みました。 春夏を装いで考えると、美しき花々の様に綺麗な色を楽しみたくなるものです。 イラストでも青、赤、黄の花になぞられてカラフルなシャツが! 信号機の色ですね(笑)。 さて、今週はこれからの季節には是非お勧めな コットン地をご紹介させて頂きたいと思います。 トロピカルでとても美しい発色のパステルカラーな3色。 こういった色出しセンスはイギリスよりイタリアの方が得意ですよね。 Ermenegildo Zegna 100% COTTON ABOUT 230~250g もう有名過ぎるイタリアのミルですね。 当店で扱うのは多分始めてだと思います。 この生地ですが、当店ではおなじみの 英国:BRISBANE MOSS社のシリーズで比べると、 通年使いで強すぎず 軟すぎない定番としてのTENNYSON(295g)より薄く、 同社の薄地コットンとして展開されている SHAKESPEARE(215g)とほぼ同等くらいです。 春夏であれば このくらい軽快なウエイトは好都合でもありますし、 B.MOSS製と比べればソフトさがあって ここはやはりイタリア地らしい特徴が活きています。 この生地であれば上着もイケますね! スーツでも勿論素敵ですし、お勧めはトラウザースに是非如何でしょうか。 スプリングコートやアンコンJKなんかにしても良いでしょう。 淡い柔らかなイエロー。 とても綺麗です、、、これはかなり使いやすいと思います。 今回の3色全て同じ兄弟であり、色違いとなります。 右側に見える白地なところ、これが生地の裏側となります。 イエローの緯糸に、オフホワイトの経糸で交織する事により この綺麗なパステルカラーを生み出しております。 橙色、正に果実の様な綺麗な色味です。 リゾート地などでは本当に映えそうですね。 皆様がお持ちの LINEN JACKET などにトラウザースとして合わせて頂けたら 素晴らしく華やかで魅力的な春夏の装いとなるでしょう。 色に臆さないでください、もっと もっと色を楽しみ、味方につけて下さい。 似合う・似合わない なんて自分で決めつけはなりません! 慣れていないだけです、着続ければ必ず自分色になってくるはずです。 日本人はもっと個性を出すべきだと思います! 好天に恵まれた青空のよう、正にスカイブルーです。 涼しげでもあり、とても爽やかですね。 このブルーは一番手が出しやすのではないでしょうか。 パステルカラーな3色、皆様ならどんな料理をお考えになるでしょうか。 盛夏を含め、夏の暑さに爽やかさで対抗致しましょう! ・・・と、洒落た華やかさを売りにしたコットン地でしたが 180度対局なコットン地を最後にご覧頂き、終わりに致しましょう。 武骨でハード、質実剛健なヘビーコットンです。 BRISBANE MOSS KETAS 100% COTTON WIDE 146㎝ 395g 織機による関係でもありますが、 一般的にダブル幅と呼ばれる生地幅は約150㎝あるので若干狭めですね。 斜めに入る畝地も確りとしたドリルであり、正にワークウエア級です。 カラーは先方呼称で COCOA となります。 正にココア色なブラウンですが、深みと落ち着き、 安心感のある色味であり アースカーですね。 当店顧客様よりリクエスト頂きました。 『 ジーンズは今でも穿くが好きでもない。タフで長持ちするのが良いが もっと穿き心地も良い同じスタンスのトラウザースが欲しい。』 光栄にもお任せ頂きましたので、こちらを食材に調理させて頂きます。 表面はほんのりと起毛させたピーチ加工。 正に秋冬地的なポジションですが、穿いて洗濯を繰り返せばピーチな表面は無くなり、 コシのあった生地感もジーンズの様に砕け 馴染んでくる事でしょう。 ジーンズを通年穿きで捉えるのであれば、このKEATSだって同じ類です。 フロントはファスナー仕様との事で、これ用に金属ファスナーも調達しました。 設計(デザイン)と調理が楽しみです! こんなイメージだけのリクエストでお任せでも喜んで承ります。 むしろ遣り甲斐があるというものです! コットンツイル(ドリル)でも種類はかなり豊富です。 皆様の価値観にあったコットン地をご覧になりに来てくださいませ。 ・・・久しぶりに展開させて頂きました 当店オリジナルの新作タイに付きまして、 お陰様により大好評を頂戴致しまして心よりの感謝とお礼を申し上げます。 皆様にご予約頂きましたタイですが、分納となった色柄も 今週中には仕立てあがって参りますので これで全てが揃います。 届き次第 直ぐにご連絡させて頂きますので 今暫しお待ち頂けますよう 宜しくお願い申し上げます。 では、皆様のお越しを心よりお待ちしております。 今週も誠に有難う御座いました。
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【 2023 SS:SHIRTING 】
2023.04.11 お勧め情報
4月に入りましたが、そろそろゴールデンウィークも視野に入って参りますね。 海外からの旅行者も随分増えて参りました。 暑くなってくると 今まではインナーであったシャツが陽の目を見る事になって参ります。 涼しきリネン素材のシャツや、色柄も多彩にカラフルなシャツ、 そしてプリントのシャツなども活躍を心待ちにしている事でしょう。 誂えは仕立てる時間が必要ですから、 夏に向けてもスポーティーなシャツも仕込み時で御座います。 さて、今週は春夏用の新入荷したシャツ地をご紹介させて頂きたいと思います。 ご紹介の都度お伝えしておりますが、ビジネス用含めクラシックな ソリッドやストライプ系などの類は定番として常に取り揃えております。 敢えて新作や目を引いた個性的な生地などを主体にご覧頂ければと思います。 では早速ご覧いただきましょう。 スイスの名門 ALUMO より、新作が追加されましたのでこちらから参りましょう。 美しき発色な数々のストライプシャツ、最高のシャツ地には綺麗な水が欠かせません。 糸のクオリティーも別格に、流石は名門といったところで御座います。 そして同社のドビー織りシリーズも一見の価値ありです。 当店でもドビー織りの生地がお好きで 白のドビーばかり誂えられる顧客様もおられます。 傍から見ればいつも白のシャツ、されどいつも違うシャツ、そんなスタイルも素敵ですよね。 オックスフォード調な織りでのロンスト、されど青縞には黒糸で輪郭を縁取り ザクっとした織地に キリっとした縞柄を演出していますね。 こんな些細なテクで縞柄の印象も随分と変わるものです。 カントリーでクラシックなタッタ―ソールチェックですが、 同社が作るとこんなにも洗練された雰囲気になるのですね。 織地はツイル、確りとしていて艶やか、これはお上品で素敵です! 盛夏には欠かせぬボイル地、これも名門ならではの品質と共に 同社の顔でもあります。 今年も綺麗に取り揃えられています。 ブルーの END ON END(刷毛目)。 これは必ずワードローブにいてほしい存在であり、定番中の定番ですね。 その END ON END ですが、贅沢に超長綿を使用した 170/2 で織り上げられた逸品です。 まぁこれは至高レベルであり、定番ものこそ質高きもので味わってみてください。 次へ参ります。 楽しくなるようなシーズンファブリックをお楽しみ下さい。 最近ではノータイが当たり前、プレスいらずで動きやすい 編み物によるシャツ地もありますが、、、、そんな生地に 価値観を見出される方々は当BLOGをご覧になる事は無いでしょう。 スポーツシャツとはいえ、確りと布帛(織物)で作られたメッシュのシリーズです。 【 ポルトガル:SOMELOS 】 これは清々しくて素晴らしい! ニードルシアサッカー です。 この特徴であるシボシボで肌身に密着せず、通気性も良くて皴知らず。 いや むしろ初めからシワシワですからね。 とても細い縞柄というだけで新鮮であり、 それだけシボシボが細かく入っているという事になります。 きっと着心地も最高な事でしょう。 【 オーストリア:GETZNER 】 清涼感溢れるスラブ糸遣いのシャツ地も このシーズンには鉄板です。 見るからに涼しげであり、見た目はリネンを彷彿させますが 100%コットンです。 ライトブラウンとか欲しくなりますね、、、。 【 オーストリア:GETZNER 】 とてもカラフル、されど配色センスが良くて上品な格子柄のシャツ。 これもスラブ糸遣いのシリーズであり、 ソリッドなリネンのスーツやジャケットに合わせたくなりますね。 【 オーストリア:GETZNER 】 今回のコレクションの中で、唯一となるマドラスチェックです。 らしさ溢れる配色、本当は3種類くらいは買い付けてほしい所です! 今回も素敵なデザインですが、単発ゆえ 品切れも早いと思いますので 是非お早めにご注文頂けましたら幸いです。 【 オーストリア:GETZNER 】 ・・・・・さて、恒例のプリント地も見て参りましょう! もう初めから目がチカチカしてきます(笑)。 着る分には良い味わいが出るのでしょうが、 裁断者や縫製者は目のチカチカに堪えて頑張って仕立ててくれます! 【 オーストリア:GETZNER 】 とてもカラフルでトロピカル! 今 デザインの現場ではみなPCでデザインされているのだろうな、、、 と思わせてくれるモダンなプリント地ですね。 【 イタリア:TEXTA 】 トロピカル、、、トロピカルジュースは如何でしょうか(笑)! 甘そうだな~。 【 イタリア:TEXTA 】 あれ、白クマ君 キミは日立だけじゃないのかい!? よく見ればペンギンさんも、アシカさんも 挙ってオシャレしてバカンスにでも行かれるのでしょうか! 【 イタリア:TEXTA 】 !!! トロピカルカー、ここは何処ですか(笑)。 こんなにも緩いシャツを着て それこそバカンスを楽しまれてみては如何でしょうか。 しかし、、、凄い、、、、。 【 イタリア:TEXTA 】 もう メリーポピンズな世界観。 正に夢の国!? これ、どんなシーンで着こなしを楽しみましょうか、、、 やはり夢の国では映えそうですね! でも、ここまでの細かいデザイン、多彩な配色、 昨今のインクジェットプリントであるからこその生地・デザインであるのでしょう。 そんな観点で見ると凄さを感じます! 【 イタリア:TEXTA 】 これはツボ! 綺麗に整列しているシャークさんたち、配色も涼しげながら、 食べた後の骨まで並んで、、、共食いされました(笑)? 【 イタリア:TEXTA 】 随分と緩さを味わって頂きましたので、最後のプリントでは締めましょう。 これは美しいし好きだな~! 陶器の白、そしてデザインのようでもあり、ウエッジウッドとかにありそうですね。 藍色の花柄がホワイトのグランドで美しく映える様、 このグランドをうまく使って表現した密度がミソなのですね。 うっとり! 【 イタリア:TEXTA 】 では、最後にリネンのシャツ地をご覧頂き 最後と致します。 1891年創業 リネンと言えば SPENCE BRAYSON のIRISH LINENからご覧いただきます。 同社の IRISH LINEN は既にスーツなどの重衣料でもお馴染みであり、 昔ながらのクラシックなリネン地です。 その質と共に ハリ・コシを活かしてシャツ地レベルまで 薄くて軽い生地に料理されています。 シャツ地は当然の事、チーフなどにも流用されるウエイトですね。 ソフトなフランスリネンなどと比べると もっとシャキっとしています。 これはお勧めであり、是非一度 お試し頂きたい逸品で御座います。 今季からはストライプとチェックもラインナップに加わりました。 ・・・・・以上となります。 シャツ地は見ているだけでも楽しくなりますね。 もの凄く範囲が広くて多彩でもあります。 これからの季節に備え、シャツも是非仕込まれてみては如何でしょうか。 また、来月の5月には今年も 【 至高のシャツ地フェア 】を開催させて頂きます。 日程などはまた改めてご連絡させて頂きます。 では、寒暖差激しい不安定な時期、どうかご体調にはお気を付け下さいませ。 今週も最後までお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。
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