BLOG

Bespoke Tailor Dittos.
  • 【 Dittos.TIE 20th COLLECTIONS 】

    2020.12.15 Bespoke Tailor Dittos. お勧め情報

    【 Dittos.TIE  20th COLLECTIONS 】

            今年も残すところ あと半月になってしまいました。 昨年の冬が暖冬だった為、例年通りとなる今年の冬が凄く寒く感じられます。 今週は特に強い寒気が入る影響で 寒さもより本格化すると予想されておりますので 皆様 どうかお気をつけ下さいませ。   そろそろオーバーコートも出番の様ですね。       改めて当店の 年末・年始 の営業日程で御座いますが、 年内は 12月28日 が最終営業日となります。 年始は 1月4日 より通常営業とさせて頂きます。     ご迷惑をお掛け致しますが、何卒宜しくお願い申し上げます。         さて、この度はかなり久しぶりとなりました 当店オリジナルタイ を展開させて頂くべく、御紹介させて頂きます。         ネクタイを締められる御機会はクールビズや職場でのカジュアル化に伴い随分と減ってしまい、 この度の新型ウイルスでより拍車が掛かってしまった事も否めぬ事実でしょう。 随分と長くお世話になっておりましたネクタイの工房さんが 実は閉められてしまいました。 (今回が 20thとなりますので、今まで19回分の 企画・オリジナルタイを仕立てて頂いて参りました。)   年々厳しくなると御伺いしておりましたが、当店のタイは多くの方々に支えて頂き 大変好評を頂いている旨をお話するたびに 親方の驚きと喜んで下さるお声がたまりませんでした。 もうお話も出来ませんし、とにかく残念で仕方がありません。   新しくご協力下さる工房さんを探し始めましたが、 単にネクタイといっても様々な仕立て方や芯、仕様など含め本当に多彩です。   ネクタイは色・柄だけではありません。 タイの形をしていれば良いという価値観のネクタイは既に巷に溢れていますし、 最早100円均一店でさえ手に入ります。   本来ではネクタイというアイテムは単体で考えるのではなく 装いの一部アイテムに過ぎず、シャツやスーツ等との兼ね合いも大変重要でもあります。 単純に長さや大剣幅だけではない拘りの当店オリジナルタイをやっと満足いくレベルで 仕立てて下さる所に辿りつく事ができ、この度久しぶりに展開させて頂く運びとなりました。       今回の新作タイは計5種、ヴィンテージ風な匂いを漂わせたプリント地です。 ややクセがあったりと個性的な柄を御用意させて頂いております。   スーツに、そしてジャケットスタイルにと 様々なシーンにお供頂ける事と思います。 敢えてこういった個性的な子達を楽しんで頂ける余裕をもって 装いをご堪能頂けましたら何よりの幸いで御座います。             英国より生地が届きました! 御用意した色味バランスはいまいち偏より気味ですが、 私の独断と偏見により個の魅力溢れる厳選したプリント柄:5種で御座います。           英国のシルクプリント地と言えば、勿論こちら。 英国の名立たるネクタイだけでは無く、ナポリの老舗E.MARINELLAも 同社のシルクプリント地を頼りにしているのは有名ですね。 世界の名門メーカーへ最高のネクタイ地を供給しているのです。         このあか抜けない微妙な発色、かと思えば派手!?さえ感じる鮮やかさ。 英国らしい癖があって大好きです!   このパープル、爬虫類っぽくもあり、もう少し濃ければ Asprey をもイメージさせます。 定番のペイズリー、これも有りそうで無い。 この一見間延びしている様にも見えなくない ユルい柄密度が大いなるポイントです! このユルさがあって アールデコ調なこの柄が引き立つのです。         シンプル、 にも関わらず この『ほっておけない感』が凄いです!   特大の水玉、もはや水玉柄と言えぬレベルの大きさ。クセあるな~(笑)。 真ん中のモチーフは何に見えるでしょうか!? 散々考えた挙句 英国ですし毛針(FLY)かな!?   コーディネイト、、、もう そんなのは二の次です(笑)! 全くの無頓着、逆に無頓着を思わせるかの様な計算ずくの合わせ!? それが、それも、良い意味で 英国らしさ を楽しまれて下さい。           ・・・・・お仕立て上がりで御座います。     ネクタイはそもそも首に巻いたネックウエアの派生であり、 スカーフが原型の様なものです。 剣裏は楽だからと言って単に裏地で縫い返すのではなく、 一重にてエッジを細く手まつり仕上げするのが原型に伴った仕立て方であると言えます。 (内部芯を入れずに畳んで畳んで折代を芯とする仕立て方は正に典型ですね。)   今までよりももう少し細く丁寧な処理になっているのがお分かり頂けますでしょうか!     では、それぞれの個性をご覧下さいませ!         【 A 】 シャンパンゴールドを思わせる淡いベージュ系のベースに、 ネイビーブルーのモチーフ柄が引き立ちます。 このシルク地はややシャキッとした触り心地で気持ちが良く、スベスベしています。           【 B 】 グレーにグリーンを混ぜた様な中間色がベースであり、 もはやシャボン玉レベルの大玉柄は深いダークパープルです。 この大玉は写真ではネイビーに見えますが、 ダークパープルですので 他の写真とも比較されてみて下さい。 Aよりも柔らかく優しい触り心地で結びやすそうです。             【 C 】 フォレストグリーンにアールデコなペイズリー柄。 ペイズリー内はパープルとスカイブルーで配色されています。 この柄、、、是非お見せしたい品があるのですが またの御機会に! このシルクはとてもシットリとしていて優雅なシルクです。             【 D 】 こちらは正に 山吹色 であり、イエロー寄りなオレンジというと近いでしょうか。 ブルーグリーンの枡形チックな小紋柄です。 ブルーのシャツには一番映えるでしょう。 このシルク地が一番シットリとして瑞々しい触り心地、、、、本当に気持ち良い!             【 E 】 写真では上手く色が出ません、、、赤紫色で御座います! とても発色が美しく、鮮やかで綺麗な色味。 一見派手に見える感じが正に英国らしい色出しです。 細かで幾何学的な小紋柄の範疇となるプリント地です、 リザードなどの細かな丸斑模様みたいでシャレオツな逸品ですよ。 薄地ながらもややシャキッとした触り心地で御座います。           地のシルク自体にも違いがあり、 色柄だけでは無い肌触りや締め心地が御座います。 内部芯も厳選しており、美しい結び目とディンプルをお約束致します。           では、最後に首に絞めてこそネクタイであり 今回の新作をメインにした着用スタイルも合わせてご覧頂ければと思います。           H.Lesser:GOLDEN BALE   http://dittos.seesaa.net/article/316742062.html 【 Hesry Lesser & Sons. GOLDEN BALE 】   インナーは確りとした色味のブルー地がベースのクレリックカラーシャツ、 ウエストコートはアイボリーのIRISH LINEN、写真では色が飛んでいますが チーフはレモンイエローのコットン地です。           PINHEAD STRIPE:10th-ANNIV  G.BALE   http://dittos.seesaa.net/article/468986091.html 【 10th anniv. PINHEAD STRIPE 】   これも写真だと色が飛んでしまいますが、、、 淡いピンク色のシャツ、Thomas Mason:JOURNEY です。 皺に強く、アイロンの伸びが頗る良くて性能は伊達ではありません! チーフは先に同じくコットン地であり、肌色と桃色を合わせた様な色味です。   パープルとピンクはとても相性が良いのですよ!           SOLARO:10th-ANNIV  G.BALE   http://dittos.seesaa.net/article/474911300.html 【 10th ANNIV-SOLARO SITS 】   ソラーロとグリーンの相性は抜群です。 それもその筈、赤×緑の交織がSOLAROですからね。 綺麗なフォレストグリーンを引き立たせるべく、スラブ糸使いの白無地シャツ。 チーフはシルクでアイボリーとグリーンで調和を取ります。                 PINHEAD STRIPE:10th-ANNIV  G.BALE   ACORNの英国らしい強めのブルー地を、やはり大好きなタブカラーで! 山吹色が凄く綺麗です。 チーフはスカイブルー、コットン×リネンのシャツ地を使った手作りチーフとなります。 写真では色目が弱いと みんな色が飛んじゃいますね、、、、。           H.Lesser:GOLDEN BALE   こってりBRITISH STYLEで、、、、。 やはり高貴なパープルですよ。 シャツは白×水色のクラシックな極細ストライプ、 チープはシルク×リネン地のパープル小紋で隙なくコーデしてみました。 締め心地も最高っす!               ・・・・・如何でしたでしょうか。 こんなのは単なる一例ですので、綺麗目なジャケットスタイルから カントリースタイルまで存分に合わせて楽しまれて下さいませ。   今回のコレクションですが、 早く御紹介させて頂く為に 全5種類:各1本を先上げしてもらいました。 本生産分は、12月24日に当店へ届く予定となっております。     ご遠方の方々、ご多用の方々と共に、 昨今の状況下において ご来店の難しき方々におかれまして、 BLOG内写真でのご判断で宜しければ 喜んで御予約・お取り置きもさせて頂きますし、直ぐに御発送も承れます。 (お支払はお振込みか、カードでの御決済も可能です。)   今回は計5種であり、生産数はやや少なめです。 『これはっ!』と思うタイが御座いましたら お早めにご連絡頂ければと思います。   (お電話でも、メールでも、当店HPよりのCONTACT など 何でも構いませんのでお気軽にご連絡下さいませ。) http://dittos.jp/contact/   ご注文がお早いご判断であれば十分 年内中にお手元に届きますので、 是非お気軽にお声掛け頂けましたら幸いです。           ・・・・・この度のコレクションより、新しい工房さんへ変わりました。 大変丁寧で上手く、申し分なき品質ながら、 シャツに同じく随分と工賃が上がってしまいました。   逆を言えば それだけ今までお安くお世話頂いていた事をこの度も痛感致します。 他にも英国よりのシルク地自体の生地値も上がっております。   故に、今回より少しだけ値上がりさせて頂きます事を ご了承頂きたく、何卒宜しくお願い申し上げます。             では、本年も最後まで 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。   今週も最後までお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。              

    Read more
  • 【 The J.SHEPHERDS 】

    2020.12.08 Bespoke Tailor Dittos. 生地に付いて

    【 The J.SHEPHERDS 】

          昨日 12月7日は『大雪』の日でした。 雪が激しく降り始める頃という意味があり、 陽は更に短く 寒さも増して一段と冬が深まってくる時期を表します。   皆様 こんにちは。 今年の紅葉は見に行かれましたでしょうか。 自然の織りなす美しきその素晴らしい光景に心を奪われるばかりです。     赤色や黄色、緑色、橙色、茶色、葡萄色、、、様々な中間色も含め 正に画家のパレットの様です。     私は紅葉を見ると いつもツィードが頭に浮かびます。 自然が織りなす美しき色たち、是非装いにも取り入れられてみては如何でしょうか。                     さて、今週は国内ミルである KINISHIMA さんより 羊の原毛から全てにおいて MADE IN JAPAN で織り上げられたTWEED企画 【J.SHEPHERDS】の御紹介をさせて頂きます。     ラウンジスーツにポークカラーのシャツを着こなすは すました羊さん!           今まで 日本での羊毛は有効活用されてきませんでした。 人々の環境に対する意識が年々高まる中、 良い意味で無駄なく 羊さんの恩恵を頂くという取り組みでもあり、 結果的に国内の羊飼いさん方をも応援する事にもなり得るのです。               今やスーパーでは安心の為にも 様々な野菜やお肉など、 生産地や生産者さんの顔さえ分かるような売り方をされる食材も増えて参りました。 当然ながらプライドと責任が伴いますから消費者は安心して購入出来る事になります。     こんな素敵な方々が大自然の北海道で羊を育てているのです。           やはり北海道がメインとなりますが、宮城県、山梨県、愛知県、高知県でも! なんか 国内ですからかなり親近感がわきますね。     刈られた原毛は洗われて紡績工程により糸になります。 勿論全ての工程が国内で行われます。   これらをKUNISHIMAさんがTWEEDに織り上げる訳ですが、 3つのイメージを持って企画・構成されての展開で御座います。       ・・・・・では、早速ご覧下さいませ。                     【黎明】・・・4種   明け方、夜明けの事を指します。 羊飼いさん達の朝は早い! 詳しくは私の無粋な言葉より 是非先方様のお言葉でご覧頂ければと思います。                           【白日】・・・4種   日中の事を指します。                             【薄暮】・・・4種   夕暮れの事を指します。             各それぞれのイメージに分かれ 羊と羊飼いさん達の一日を表している訳ですが、 どれもこれも始めて耳にした日本語でした(汗)。         本当に苔の様な素晴らしいグリーン、ナチュラルな羊色、、、、 ツィードらしく様々で複雑な色出しによる深み、奥行きのある色出しですね。   冒頭の写真の様な『柿色』のネクタイなんかを合わせたくなりますし、 どのツィードに合わせてもマッチするでしょう。   日本には四季があり、それぞれ季節感漂う色というのも御座います。 洋服をただ着るのではなく、それらを感じ、意識した小物探しなども含め 装うという行為を もっともっと楽しんで頂ければと思います。       これらツィードのウエイトですが、 ほぼ  650g  で織り上げられ、白日の2種のみ  560g  があります。             因みに、この織り上がったTWEEDの生地を使って 例えば活動的なスポーツジャケットや プラスフォワーズ等をKUNISHIMAさんが用意して農家の皆様に洋服としてお戻しする事が出来たなら、 かなり感激して喜ばれるのではないでしょうか!   それこそ巡り巡ってのループですよね。 羊さんを一生懸命育て上げた方々のご苦労がツィード生地に、そして洋服という形になり、 日常作業着として帰って来たのですから喜ばぬ訳がありません。 お仕立てであればお手伝い出来ますよ(笑)!             先ずは皆様に知ってもらう事からです。 膨大な種類のTWEED生地がある中で、 少しでも皆様の選択肢の一つになってくる事を願っております。   原毛の特徴もありますが、紡績や織り方次第で様々なテイストの ツィード生地も織れるのですから更なる発展も楽しみですね。   是非皆様におかれましては写真では無く 生の国産TWEEDをご覧になりに来て下さいませ。               ・・・・・一部の顧客様には予告させて頂いておりましたが、 いよいよ久しぶりに当店オリジナルタイが仕立て上がって参ります。   クリスマスには間に合う予定ですので、是非プレゼントにも如何でしょうか。   色々御座いまして本当に久しぶりです! 計5種となり、それぞれ個性的でマニアックなヴィンテージ風のプリント柄です。   近々にも当BLOGにて御紹介させて頂きますので こちらも合わせて 何卒宜しくお願い申し上げます。       では、今週もお付き合い頂きまして 誠に有難う御座いました。              

    Read more
Bespoke Tailor Dittos.