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生地に付いて

Bespoke Tailor Dittos.
  • 【 SUPER BRIO 】

    2019.07.09 Bespoke Tailor Dittos. 生地に付いて

    【 SUPER BRIO 】

          梅雨の最中では御座いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 七夕も終わり、街ではSALEと共に 秋冬物が早くも並ぶ季節となって参りました。   まだ梅雨明けさえしておりませんが、 この業界では早くも秋冬へシフトすべく準備が進んでおります。   当店におきましても例外ではありません。 新作タイも現在仕立てて頂いております。 ブレイシーズも仕込み済みであり、そろそろ届く予定です。 以前より 是非皆様に御紹介させて頂きたかった至高のストールも! そして頼んでいた秋冬用の生地もボチボチ入荷しております。   お客様方からは早くも秋冬物の問い合わせも頂いており、 いよいよ気分は盛り上がって参ります。         さて、そんな折では御座いますが 春夏生地の期中追加におき、 最後に何ともレアなVINTAGEの春夏スーチングが手に入りました!   HOUSE STYLE ORDERでは それなりに残暑もあるでしょうから、まだ十分に間に合います。 BESPOKEでは来年の春夏用とはなりますが 是非お勧めで御座います             この度のお宝ネタですが、 現存する最古の服地商でお馴染 フランスは DORMEUIL からの名品となります。   同社を語る上では欠かせぬ名品は数多く御座いますが、 その中でもTONIK / SUPER BRIO / SPORTEX は 世界中を圧巻したベストセラーでもあります。   特にトニック、この生地の主体はモヘアです。 MOHAIR:アンゴラ山羊の毛ですが、 これを洋服地として最初に上手くまとめ上げる事が出来た、、、 これが一番大きな要因でもありましょう。             お分りでしょうか。 1958年にデビューした あの【 SUPER BRIO 】です。 生地好き、スーツ好きな方々におかれましては 最早説明もいらないでしょう。   地厚なトニックと比べ、更にライトウエイトに仕上げるべく 敢えて産毛量の少なき南アフリカ産の SUMMER KID MOHAIR を当時より贅沢に使用しております。   ( 2月に生まれた仔山羊ちゃん達、その年の夏に初めて刈り取られた毛を指します。 仔山羊ちゃん達は勿論スクスクと成長して参りますが、 S.KMはその一生に一度しか刈り取る機会が無いという事になりますね。 )       実は このSUPER BRIOですが、以前にも御縁がありました。 6年ぶりの再会となりますが、また巡り合えた事に驚きを隠せません。 VINTAGEといえど、これは売れ余ったなどの残り物では無く、 大事にストックされていたという事でもありましょう。   http://dittos.seesaa.net/article/321867264.html 【 新旧 KID MOHAIR 】 ⇒ SUPER BRIOの詳しき詳細な情報は上記ページよりご確認下さいませ。   この最高品質となるキッドモヘアに対し、 やはり当時としては最高品質のメリノウール(Super 80’s)をブレンド致しました。       DORMEUIL : SUPER BRIO   60%  Summer Kid Mohair 40% Super80 Wool 250~280g   ベーシックな ダークネイビー、 そして春夏には欠かせぬ淡い色 サンドベージュ の2色となります。 ネイビー無地なんて特に激レアとも言えましょう。             当時の織りネームは雰囲気があり、気分も高まりますね! これらのVINTAGEは、70年代後半から80年代にかけて織られていた生地だそうです。 当時も爆発的に売れていたそうですが、高級な生地でも御座います。           SUPER BRIOは 『 国家元首の服地 』とも形容されていたそうですが 日本国内でも 昭和の時代には多くの政治家の方々にも愛用されていた事は確かなる事実です。   軽くて涼しい、そして皺になり辛く、品のある独特な光沢感は やはり独特の魅力を感じずにはいられません。             当時としては最高の原毛を使用している訳ですが、 そもそも その頃は今の何倍もの時間をかけて(かかってしまうとも言えます)、 ゆっくり、じっくりと織り上げられて参りました。   糸の紡績方法さえ違えば、勿論織機も違う訳です。 今でも現行品は展開されていますが、 古き良き時代の生地をリアルに復元する事は最早不可能に近いと言えましょう。   低速織機といえば、シャツ地の最高峰でもある CARLO RIVA が今でも現役で使用しているという事は、その織機でなければ あの風合い・品質に成らないという事ですね。   VINTAGEはREALであり、歴史でもあります。 現在の方が様々な方面で優れた点が多いことは事実であり、必要に応じて発展してきた訳です。 しかしながら逆に昔の方が高品質であったという事実は、物作りの世界では往々にして言われる事でもありますね。効率化を図れば自ずと失ってしまう側面があるという事も否めません。   もう 流石に手に入らない!? なんて断定は出来ませんが、今 目の前にある事自体がかなり貴重である事は確かな事実です。 特にネイビーソリッドなんて、本当にこれが最後のチャンスかもしれませんね。             お次はサンドベージュ、 明るく爽やかなその色味は、強気日差しを避ける為にも欠かせぬシーズン定番色でもあります。 これも同じく貴重でレアな色目であり、個人的にもそそられる大好きな色でもあります。             独特のハリコシは美しきシルエットを形成し、皺にも強く そのシャリっとした質感は 暑い夏場でも爽快な肌触りと着心地をお約束致します。   ネイビーと比べ、こちらの色の方が絶妙でして、、、写真での色味表現が難しいです。             今では SUPER 100や120など当たり前、150、180、200越えまで細い糸が作られている時代ですが、当時の高級なレベルがSUPER 80であった訳ですね。 これらの上記情報はドーメル社の古い資料によるものですが、同社の歴史を考えれば まだまだつい最近とも言えるのかも知れませんね。             ・・・・・如何でしたでしょうか。 これら昔の逸品は 正に自己満足の極みとも言えるでしょう。 現行品でも素晴らしい SUMMER KID MOHAIR を主体とした生地は御座いますし、 様々なメーカーが織り上げております。 ですが、お好きな方々にとって この味わい深く ふっくらとした風合いや雰囲気は、 やはり現行品の生地には無い、出せない魅力と感じて頂ける事でしょう。   これら逸品達との御縁を、ぜひこの御機会を 御検討頂けましたら幸いです。 生地はどんなにレアでもただの生地です。 洋服に仕立て上げ、皆様に御着用頂く事こそ 生地達にとっては一番の本望でもあると思っております。   是非店頭へ会いに来て下さいませ。 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。             ・・・・・ご連絡申しあげます。   当店 HOUSE STYLE ORDER 限定におきまして ご協力下さる工場さんより 【 早期受注キャンペーン 】 のご連絡を頂戴しております。   【 期間 】 7月17日(水)~8月21日(木) 【 工期 】 約40日~45日   ● お早めに秋冬物のオーダーを頂戴する分、いつもより多めに工期を頂戴致します。 その代わり、ささやかながら お値引きをさせて頂くというキャンペーンになります。   ● 工期優先でしたら キャンペーン不参加で レギュラーオーダーのご注文も当然お受けしております。   ● ご注文の内容については秋冬物に限りません。 春夏用をお選び頂いても全く構いません。   ● 明日の10日以降、17日開催日以前のご注文の場合 キャンペーン参加を御希望でしたら 17日までお店でお預かりしておきますので、 キャンペーン対象注文とさせて頂く事も可能です。 お気軽にリクエスト頂ければと思います。     以上となります。   まだ店頭は春夏生地が並んでおります。 しかし、このキャンペーンも御座いますし そろそろ時間を見つけて秋冬地へと入れ替えも行いたいと思っております。     では、皆様とお会い出来る日を楽しみにしております。 今週も最後までお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。                  

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  • 【 御縁を求めて 】

    2019.05.21 Bespoke Tailor Dittos. 生地に付いて

    【 御縁を求めて 】

        5月も後半に入り、日中は好天になれば既に暑さも感じますが 朝晩はまだまだ過ごしやすく、春の装いをお楽しみの事と思います。 沖縄は既に梅雨入りしましたね。 こちらの地方も梅雨入りまで存分にご堪能頂ければと思います。         爽やかで軽やかなるスーツスタイル。 これからの季節は強き日差しを避ける為にも 淡いトーンが主流になりますよね。 グレーもチャコールより、ミディアムやライトグレーを自然に欲します。         今週は 魅力的で、かつ貴重な出物を仕入れる事が出来ましたので 早速御紹介させて頂きます。 2種の御紹介をさせて頂きますが、双方ともに『 一着分 』のみとなります。 ご興味をお持ち下さる方がおりましたら、 是非お気軽に会いに来て頂けましたら幸いで御座います。   素敵な御縁がありますように!           【 SMITH WOOLLENS 】   1921年 ロンドンにて設立された高級マーチャントである スミス ウーレンズ。 名立たるメーカーと比べれば、まだ比較的歴史は浅いとも言えるでしょう。   しかし、既に有名で評価の高き名作を織り続けているのはご存知の通りです。 あの SOLARO は同社がオリジナルとなっているのは 以前に当BLOGでも御紹介させて頂きました。   VINTAGEというには やや手前かもしれませんが、数十年前の古在庫となります。 昔はハンギングシールが当たり前に付いていたものです。               明る過ぎず、暗過ぎない 頃合い良きミディアムグレーです。 爽やかな春夏用のスーチングであり、 SUPER 100’のウーステッド、スパイス程度にカシミアもブレンドされています。 軽く、風合いの良い素晴らしいスーチングです。   ウエイトは 約240g となります。           有名でもありクラシックな 『グレンチェック』(グレナカートチェック)は 皆様もご存知の事と思います。 ワードローブに入っておられる方方も多い事でしょう。 しかし、これは滅多に見ないと思います!     GLENSTRIPE   グレンストライプと言います。知識として知ってはいますが、現物は初の出会いです! 織りはグレンチェック同様に ヘアラインなど複合的に組み合わされ、独特の柄を生み出します。 そこは同じですが、このラインで格子にはせず 単純に縦縞のみで構成されます。               目を凝らして見ると、細く微妙に色糸が使われ、ウインドーペーン柄を重ねてあります。 ブルーとグリーンで清涼感のある配色ですね。 ただ、本当に控えめですので少し離れれば溶け込む位です。             格子では無く縞柄なので、縦のシャープな感じはとても良く出るでしょう。   有りそうで、、、無い生地、正にコレもですね。貴重です! コレクション心さえ擽られる逸品です。   ですが、また柄合わせに付き 裁断者泣かせの生地とも言えます(笑)。 信じられないお値段も出物ならではの大いなる魅力です。   ビジネスシーンでも十分に使えると思いますし、小奇麗な普段使いのスーツとしても素晴らしく映える事でしょう。                     ・・・・・次に参りましょう。 泣く子も黙る 【 VNTAGE MOXON : JACKETING 】です。 超激レアな部類ともなる こちらの生地は 秋冬地となります。 以前に御紹介させて頂きました この生地を覚えておられますでしょうか。 http://dittos.seesaa.net/article/453049453.html 【 VINTAGE MOXON②】   かなり珍しくなってしまった ロシアンツイル という織り柄であり シットリとした GOLDEN BALEにCASHMEREがブレンドされた 最高のネイビージャケッティングです。 この生地はボチボチ量がありましたので、 目の肥えられた顧客様方に嫁ぎ、とてもお喜び頂けました。 こんな素晴らしいネイビーのジャケット地なんて そうそう手に入るものではありません。 色や織り含め正に殿堂入りの一種です。 ( LAST一着分のみ在庫が御座います。)             この度は同年代に織られた 兄弟を手に入れました。 なんて魅力的で良い顔立ちをしているのでしょう、、、。 こちらもハンギングシールが付いていますね。             ロシアンツイルと兄弟なので、品質はほぼ同じです。 最高のGOLDEN BALEにCASHMEREをブレンドした 本当に肌触りが最高の生地です。 ウエイトは 約320g カシミアは約10%の混率との事です。     どんなコーディネイトにも合う無彩色、独特でピンヘッドの様な織り柄が見受けられます。 ニヒルにモノトーンで攻めてもシックですし、綺麗な差し色を加えても 何色だって受け入れてくれます。           ピンヘッドとは違いますね、千鳥でもありません。 バーリーコーン柄にも似ていますが、三角形の独特な織り柄です。 これは固有名称を見出せません! ジャケット地らしく、この位 柄の存在感がある方が理想的です。         凄くシットリとしており、温かそうで最高の風合いながら、 主体はウールですのでお気楽にご使用頂ける事も嬉しいところです。           スタイル抜群な C.グランド氏によるジャケットスタイル。 本当にエレガントですね。 上下はこの様にコントラストを付けると見栄えと共に 落ち付つきと安定感が出ます。   ジャケットスタイルでは茶靴を合わせがちですが、 敢えてブラックのダービーなども合わせたくなる この度の素晴らしいジャケット地です。           分かり辛いですが、生地のフィニッシングは  LONDON SHRUNK  で行われております。 印が見えますでしょうか。 この印はアイロンに付きますので 今では捺されていません。 VINTAGEであると共に、当時ではやはり信用たる証であったとも言えましょう。           個人的に これも絶対にコレクションしておきたい逸品です! が、1着分しかありません。 この生地を気に入って下さる御方に嫁げ、 洋服となってクライアント様に喜んで頂けますように!                 ・・・・・如何でしたでしょうか。 こういう出会いは常に突然です。 季節なども関係ありません。   私も皆様同様に生地が好きであるからこそ 今回の様に御縁があり、 当店を介して皆様に御縁がありましたら 是非お声掛け頂けます様 宜しくお願い申し上げます。   では、今週もお付き合い頂きまして 誠に有難う御座いました。            

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