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Bespoke Tailor Dittos.
  • 【 HOUSE STYLE ORDER:W.Bill 】

    2018.12.11 Bespoke Tailor Dittos. お客様のご注文

    【 HOUSE STYLE ORDER:W.Bill 】

        皆様 こんにちは。 今週も当店BLOGへご訪問頂きまして、誠に有難う御座います。 随分不安定で寒暖差激しき冬では御座いますが、いよいよ12月も中旬に差し掛かって参ります。 ここで 年末・年始の営業日に付いて御連絡をさせて頂きます。     年内は 12月28日(金)が最終営業日となります。 年始は  1月4日(金)より通常営業とさせて頂きます。     顧客様方を始め、皆様におかれましては 色々とご迷惑をお掛け致しますが 何卒宜しくお願い致します。   来年1月の暦では、4日を有給にされ 6日まで連休にされる御方もいらっしゃる事でしょう。 貴重なお休みでは御座いますが、お時間があるようでしたら是非お店にも気軽にお立ち寄り頂けましたら幸いです。   今年も残り僅かとなって参りましたが、どうか最後まで宜しくお願い申し上げます。                 グリーン系のカントリースーツに身を包んだ紳士。 ウインドーペーン柄の生地で仕立てられた本返りラペルの三つ釦にサイドベンツ、 クラシックなその上着にはスラント(ハッキング)ポケットがあしらわれております。 衿元にはブートニエールが見えますね。   皆様、ツィードを楽しまれておりますでしょうか。         さて、今週は この秋冬用にお仕立て頂きましたご注文より 当店BLOGでもお勧めの W.Bill をお選び下さった HOUSE STYLE ORDER のご注文を紹介させて頂きます。                 William Bill SUPERFLEECE ALL WOOL 375g   http://dittos.seesaa.net/article/461069973.html     ツィードとしては軽量級となるウエイトが このシリーズの特徴です。 地も確りと密に打ち込まれ、色柄含め 正にカントリースーチングの世界を 表現している素晴らしいシリーズです。   同社がHARRISONSの傘下に入り、残念ながらこのシリーズは廃盤が決まってしまいました。 とても残念でなりません。この軽量級なウエイトこそ、タウンユース含め ハイキングや紅葉狩りなどで 気軽に楽しめる一番使いやすきウエイトです。 雪の積もる季節になればオーバーコートを御着用下さい。 このツィードであればコートを着ても快適にお過ごし頂けます。   (このシリーズは追加でも再確保しておりますので、 手に入るうちに是非お勧めで御座います。)               もう先に素敵なスタイルのあるお姿を御紹介致します!       今季初めてのご注文となります Y様は、背が高く シャープな御体型をされております。 昔から英国贔屓なY様におかれましては、随分と長きに渡り F&HでBESPOKEも嗜まれていたそうです。   御縁もあってこの度 HOUSE STYLE ORDERをお試し頂く事になりました。   お選び頂きました生地は SUPERFLEECE より、ブラウンとグリーンをミックスしたベースに、ボルドー系のウインドーペーン柄が織り込まれています。 この正にカントリーなカラーは、写真でもグリーン系が強く出たり、逆にブラウンを感じたりと ツィードらしい奥行きの深い色出しが特徴です。     シングルの本返り三つ釦にスラントポケット、そしてサイドベンツ、 衿付きのウエストコートを携えたクラシックな三つ揃いを御注文です。   BESPOKEに慣れ親しんだY様におかれましては、仮縫いの重要性、 価値と意味を御理解されております。 BESPOKEでは当たり前に行われる仮縫いでは御座いますが、 当店HOUSE STYLE ORDER でも、オプションにはなりますが 仮縫いをお付けする事が出来ます。 私の補正指示により型紙を作成し裁断、そして工場さんが確りと仮縫いを組んで参ります。 1stオーダーから、より精度高き お好みや拘り踏まえたFITTINGにてお仕立て頂きます。               クラシックで典型的なブリティッシュスタイルと言えるでしょう。 Y様におかれましてもこれが標準であり、安心でもある事でしょう。   既に採寸された様々な寸法や情報のもと仮組みされている訳ですが ここから更に微調整を加えて型紙を修正(補正)し、改めて裁断し直されます。                 ハッキングジャケットを意識されてか、やや長めの丈など Y様のお好みを再確認させて頂きます。   左右非対称で既に組まれた仮縫いですが、左肩をもう少し微調整させて頂きます。 私は技術的な側面を、Y様におかれましてはデザインバランスや サイズ感などを主に確認して頂きます。 また、お好み含めご希望があれば勿論ご相談の上で反映させて頂きます。   ツィードであれば、仕立て上がり後にどんな着方、 着こなしをされたいかは必ず確認が必要です。                 先の写真より茶味を感じますね! 袖を外し、アームホール周りを確認です。 必要であれば衿も取り、肩も解き、 解答でもあるY様のお身体に添わせて参ります。   アームホールの部分に、糸印である切躾が 白、青と並んでいます。 これは袖付けに関する合印であり、非対称肩傾斜なので色を変え 左右での合印を明確にしています。 肩先の下がり具合だけでは無く、既にネック部でも高低差は有り得ます。 体型は個性ながら、それだけ人間の体形や姿勢などは本当に複雑です。             お待たせ致しました。 いよいよお仕立て上がりです。 とてもベーシックでそつ無きバランスです。 Y様らしさを感じるクラシックな三つ揃いとなりました。             ご注文時に着用されておられたツィードの上着は随分とカマ深も深く、 全体的にユトリも多かったのですが、インナーにニット着用を想定していたのでしょうか。   今回は確認の上でハイゲージの薄手ニット意外は想定しておりません。 キュッと御自身の腕に合ったアームホールは 袖自体のシャープなシルエットを生み、 腕の上げやすさと共に機能性が全く変わって参ります。   Y様にも大いにご納得頂いたと共に 違いをご堪能されておりました。                 衿付きのウエストコート、腰のポケットはスポーティーにフラップ付きです。 ユトリ加減は勿論お好みを反映致しますが、やはり身体のラインが出る位はフィットしていなければ成りません。 当然ながらインナーでもある訳ですし、このインナーのフィット感は上着にも関係するのです。   インナーがガバガバで、アウターが妙にJUST FITなんて有り得ませんね。 それぞれのアイテム同士、サイズ感の調和が必要です。             ご覧くださいませ。 私も大好きなマルーン(色)! ツィードの格子色に合わせて 即決で御座いました。   実は、仮縫いでのご来店時に 今回のツィードに合わせて コーデュロイのODD TROUSERSを追加で御注文頂いておりました。     勿論 今回3P-SUITSの仮縫いにより、修正後の精度高き型紙で即裁断です! 暖かく、気楽に履けて水洗も出来る事は大変嬉しきメリットです。 故に 生地は湯通しして予め縮めておりますので、 していない製品と比べれば雲泥の差は御座います。 しかし、一度の湯通しでは縮みを完全に止める事は厳しいとも言えます。 あえて股下はスーツ組下より若干長めの設定です!           ・・・・・この度のスーツは即デビューして下さったとの事、 Y様におかれましては大変お喜び頂き 本当に良かったです。 今頃もきっと この度のツィードに袖を通してくれている事と思います!   素敵な御注文を誠に有難う御座いました。                 では、次の御紹介で御座います。         William Bill LAMLANA   75% Lambswool 23% Angora 2% Cashemere   320g   http://dittos.seesaa.net/article/461185240.html       これも本当に素晴らしいジャケット地です。 素晴らしいのですが、、、 HARRISONSのMOONBEAMというシリーズにかなり被っております。 コチラの方がカシミアをブレンドしている分 肌触りも更に良く、若干高級でもありますが SUPERFLEECEに続き このLAMLANAも廃盤が決まってしまいました。   320gのウエイトは、秋口から着用でき 肌寒さ残る春先まで十分に御着用頂けます。 残念ながら この銘品も在庫限りとなってしまいました。   クラシックなバーリーコーン柄は、渋き鉄板のブラウンにて。                   大変御贔屓頂いております S様より、今期はダークスーツと、ジャケットのスタイルで光栄なるご注文を頂戴致しました。 上着は LAMLANA の ODD JACKET と、下物はグレーの WHIPCODE と理想的なセレクトで上下を御仕立てで御座います。   スーツの上着と、この様なODD JKとでサイズを区別される方、または同じサイジングで誂える方と双方おられます。 これは『JACKET』というアイテムをどう捉えるか、皆様の価値観で変わります。   S様におかれましては、スーツの時よりも若干ユトリを増やし リラックスした印象と着心地をご希望頂きました。   もう使いやすく、何にでもあうジャケットですね。 本当に素敵であり 羨ましい限りです。               この度の御紹介は HOUSE STYLE ORDERですが、仮にBESPOKEであれば 無から生み出す故に 芯地の種類や作り方さえ何でもご要望に合わせて作る事が可能です。 (私の設定するレギュラーというポジションは御座います。)   ですが、HOUSE STYLE ORDER でも芯の種類を増やしておりますので 今回の上着には よりソフトな芯を使ってお仕立て頂きました。   生地の柔軟性、優しさを仕立て方と共に存分にご堪能頂ける事と思います。 良い意味で肩の力が抜けたリラックスした着心地は また格別な事でしょう。             S様、追加で頂きました キャバルリーツイルのODD TROUSERSも抜群に素敵ですが、このACORN DENIM:INDIGOのシャツも心底お勧めです! アタリや色落ちを楽しみながらエイジングをお楽しみ下さい。   このデニム地は自身愛用中のカチョッポリ社:デニム地より薄地です。 余計に良いです! 年中通して使え、タイ等も時には締められてお楽しみ頂ければと思います。 (シャツ下の生地は、今回に同じく W.Bill:LAMLANAより、色柄違いの生地となります。)           ・・・・・S様、この度も素敵な御注文を誠に有難う御座いました。 春までじっくりとご堪能頂けましたら幸いです。         では、今週も最後までお付き合い頂きまして誠に有難う御座いました。 HOUSE STYLE ORDER であれば、お仕立て上がりは年明けとは成りますが まだまだ冬の装いを コート含めて御誂え頂けます。十分に間に合います。   今季冬だけでは無く、来年も、再来年もずっと着るのです。 誂えは思い立った時が誂え時です!   皆様のお越しを 心よりお待ち申し上げております。            

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  • 【 TUSTING : BANK TOTE 】

    2018.11.27 Bespoke Tailor Dittos. お勧め情報

    【 TUSTING : BANK TOTE 】

          寒くなりましたね。 既に足が冷えます、、、、。     調布にある深大寺と、神代植物公園にのんびりと行って参りました。 紅葉はしているものの、全体的にはあと一歩という感じでしたが とても癒されました。 大変美味しいお蕎麦屋さんもあり、お気に入りスポットの一つです。   神宮外苑のイチョウ祭りは 12月2日まで。 ご来店下さる顧客様が立ち寄られてきたそうですが、凄く綺麗で見頃らしいですよ!                 さて、今週は 素敵な鞄を御紹介させて頂きます。           TUSTING   1875年 英国靴の聖地として知られる ノーザンプトン で生まれたタスティング社は、 革をなめすタンナーとして創業致しました。 その最上級な革は、J.ロブ、E.グリーン、チャーチ、C.ジョーンズ等の名立たるシューメーカーへ供給されて参りました。   1990年には自社ブランドも立ち上げ、オリジナルで革製品の物作りを始めます。 長きに渡る皮革への豊富な知識や経験、卓越した技術は、 そのまま自社への製品作りにも注ぎ込まれております。 この『製品作り』だけでみれば歴史は浅いかも知れません。 しかし、その高品質な物作りは直ぐに業界へ広まり、やはり名立たるメーカーからのOEMも請け負って参りました。     今ではイギリスを代表するレザーブランドにまで成長された TUSTINGですが、 そのTASTING製の鞄は チャールズ皇太子も御愛用されているそうです。 品質の高さを窺える大いなる証明とも成りましょう。               では、早速ご覧頂きましょう。     如何でしょうか、一見 ベーシックな そのレザートートバッグには 様々な拘りの詰まった歴史深きデザインでもあるのです。   そのディテールに目を向けて参りましょう。   ( コットン製のバッグカバー付きとなります。 )                 バッグの口部にはフラップが付けられております。 この写真は背面ですが、なにやらベルトが見えますね!                 背面からまわるベルトは、口部のフラップを止め付け、ぐるりと一周まわります。                 逆側の背面がゴールですが、そのベルトの調節により 口部の開閉度合いを調節出来る様になっています。                 実は こんな形状になっているのです! 鞄口部をホールドするそのフラップには、縦長にホールが4か所空いております。 ボディーにはベルトループとなる金属製のループがあり、 そのループ金具にフラップのホールを貫通させ、背面からくるベルトを通す事によって フラップを完全にロックさせるという構造です。   歴史を大いに遡ると、通称 【 BANK TOTE(BAG)】 と呼ばれる形態の鞄がありました。   その名の如く、バンカー(銀行家)を主に 多くのビジネスマンに愛用されていた鞄でもあるのです。 バンカーの鞄ですよ、中身は現金含め、貴重な物が収納されております。 簡単に開けられては困りますね!   鞄口にフラップで蓋をし、更にベルトで止め付けて万全のセキュリティーをとっていた訳です。   大変特徴的な このデザイン、かの有名なエルメスのバーキン等で見られるそのベルトデザインも 実はこのBANK TOTEから摸されているそうです。 これも大変歴史を感じる逸話です、、、。       フロントには、J.R.T と刻印があります。 これは、『 John Robert Tusting 』氏のイニシャルとなります。 同社の基礎を作り上げた人物だそうです。   昔は鞄やトランク等にイニシャルを入れられていた事に因みます。                   しかし、このベルト、、、日常使いでは億劫で仕方ありませんね、当然の事と思います。 なので、普段はフラップにベルトを通さなくて結構です!       ベルトはフラップを無視してループ金具に通しておきます。 フラップは写真の様に中へ仕舞っても良いですし、 蓋をするだけとして被せておいても良いのです。 まぁ、ちょっとこの特徴であるベルトを見せたいですよね! 必要な時のみガッチリホールドを御利用頂ければと思います。   凄く格好良いデザイン的なアクセントだと思いませんか!?                 サイズですが 横:約42㎝  縦:約29㎝、そして幅は 約14㎝ となります。 ビジネスで必要な物はもう何でも入りますし、一泊位なら御出張や御旅行でもいけそうです。               底には確りと芯材が入り、四隅に鋲が打ってあります。 安心です。 勿論 自立立ちもします。                   中を見てみましょう。 織り密度高きタフなネイビー地のコットンドリルがライニングです。 向う側には大き目な内ポケットがあります。                   手前側には少し小振りな内ポケット、こちらはファスナーが付いておりますので大事な小物類はこれで分別もでき、安心感もあります。               ショルダー用ベルトが付きます! これは嬉しいですね。   大切な鞄です、これで置き引きや引ったくりからの予防にもなりますし、 両手が使える事にもなりますね。 (ご覧の様に 取り外し自在です。)               古き バンク・トート より、今回はTUSTINGがデザインしたこのバッグには ミルトンという名が付けられております。   革はグレインレザーです、キズや汚れに強く、目立ちぬくい革でもあります。 気兼ねなく使えますので理想的な選択であり、ここも嬉しいお勧めポイントの一つです。               では、実際のサイズ感をみて頂きましょう。   私の身長は 170㎝ です。 バンカー・トートに バンカー・スーツですよ。 これがやりたかった(笑)!     ご覧の様に、大き過ぎず、小さ過ぎず、本当に使い勝手の良いサイズ感だと思います。 ライニングはコットン地ですし、見た目より凄く軽いと私は感じております。     ダークスーツに堂々と合わせられるトートバック、ダークスーツにこれ以上の相性高きトートは無いでしょう。 されどトートバッグです、普段使いにもお気楽にお使い頂けますね。                   ショルダーバッグとして。   ベルトも長すぎる事無く、丁度鞄底に手が添えられるという位のポジションです。 エイジングがとても楽しみでもあり、スーツや靴と共に育てていきたい素敵な逸品です。               この度のバンク・トートですが、実は2色の御用意があります。 同じくグレインレザーでの Cob Brown という色になります。     ブラウンも欠かせぬ色であり、自分用はどちらの色が良いかと発注した半年前から悩んでいました! ブラウンの場合は色も自分で好みに寄せる事が出来ますね。         しかし、、、、、 先方の事情により ブラウンのみ生産がかなり遅れてしまっております。 入荷予定は来年の2月頃を予定しておりますが、 大いに前後があり得るとお考え頂けましたら幸いです。             ・・・・・最後に気になるお値段で御座います。 この丁寧な作り、革の良さは何といっても歴史が語っていますね。間違いありません。 お幾らに見えるでしょうか!?   なんと、52,000円+TAX となります。   個人的には激安だと思っています! これも同社はもとタンナーですから、 良質な皮革自体を低コストで入手出来る事は大きな強みです。 とても良心的です。                   ・・・・・如何でしたでしょうか。 この鞄は私が欲しくて仕入れた様なものです(笑)。   歴史や薀蓄がまた男のオタク心をくすぐり、 トートなのに堂々とダークスーツにも合わせられる鞄です。 何といっても BANK TOTE ですから。 そしてこのお値段!     お気に召して頂けましたら どうかお気軽にお問い合せ、ご連絡頂ければと思います。   皆様よりのご連絡をお待ち申し上げております。                 今週も当店BLOGをご覧頂きまして、誠に有難う御座います。   度々申し訳御座いません、来週のBLOG更新はお休みとさせて頂きます。 次回は 12月11日(火) を予定しております。       では、本格的に冬に入って参りました。 もう普通に寒いです! どうか暖かくお過ごしくださいませ。        

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