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【 Dittos.TIE 23th-COLLECTIONS 】
2024.06.18
お勧め情報
今週の金曜日には『夏至』を迎えます。 太陽が最も北により、北極では太陽が沈まず、南極では太陽が現れないそうです。 夏に至る、この頃から本格的な暑さが始まる頃とされていますが 今年はまだ梅雨入り前、、、 当店近くの紫陽花さんは満開なのですが ‼ さて、お待たせ致しました。 予定より少し遅れましたが、仕込んでおりました 新作タイ が仕立てあがりましたので 是非ともご紹介させて頂きたいと思います。 クラシックなプリント地のネクタイ 英国シルク産業の聖地でもあるマックルズフィールドにて、 150年以上の歴史を持つ老舗 ADAMULEY(DAVID EVANS) よりご用意させて頂いております。 この度も厳選を重ね、英国らしさ漂う素晴らしい生地を仕入れ 当店拘りのネクタイへと国内の老舗工房で丁寧に仕立てて頂きました。 当店のオリジナルネクタイは国内で一般的に見受けられるタイとは違います。 例えば全長が短めな事は大きな特徴ながら、大剣幅やシルエット、 芯地、そして手縫いによる一重仕立てに拘り 三つ揃いでも具合良く締めて頂けるように練り上げられています。 詳しき仕様面などは下記をご参照頂けましたら幸いです。 http://dittos.seesaa.net/article/500362461.html 【 Dittos.TIE 23th-COLLECTION】 では、早速 英国より届いた美しきプリントのシルク地をご覧頂きましょう。 ( 写真は出来る限りリアルに見える用 調整を加えておりますが限界があります。 そのタイ・生地の様々な写真と見比べ、比較されながらご覧下さいませ。) 数多くのアダムレイシルクを扱って参りましたが、 実はレジメンタルストライプは初となります! 以前 織り地では VANNERS へ別注も織って頂きましたが、 今回はプリント地であり かなり新鮮です。 そしてご覧下さい、この Pescock Blue(ピーコックブルー) マニアックでありつつ、実に英国の匂いがプンプンしますね。 こんなの、国内で探しても 多分見つけられないでしょうし、 多くの方々には受けないかもしれません(笑)。 実に素晴らしい、、、、。 クラシックな小紋柄は欠かせません。 ナポリのMarinella でも同社のプリントシルク地は欠かせないのです。 Duck Blue(ダックブルー) ダック君と言えば英国、ブレイシーズ含め 様々に当店にも在籍しております! 折角ですから普段は選ばぬ色味にも是非挑戦されてみて下さい。 締めてみると案外 お気に入りになったりも! 今回の中では一番マニアックではないでしょうか。 ガーデニングの英国、花柄と言えば Liberty も頭に浮かびますね。 これは想い入れもあり、後ほど触れさせて頂きます。 鹿さんのご登場、この生地のみ例外に 100% WOOL となります。 くすんだ渋いアースカラーのモスグリーン地に鹿さんの色味が映えますね。 同社の扱うウールシャリーという極薄ウール地にプリントされており、 結んでもモコモコしません。 これだけは秋冬用となりますが、ツィードを筆頭に カントリースタイルには欠かせぬ鉄板のモチーフタイです。 上がってきた生地を見るだけでワクワクしますよね。 これらがネクタイになると、、、、楽しみと期待しかありません! 何処へ行ってもイタリアンなタイばかり、、、 だからこそ、当店なりのブリティッシュなタイを じっくりとご覧下さいませ。 【 A 】 発色美しき深いネイビー地に赤と白の縞柄が映えます。 ご存じの様に本来でのレジメンタルタイは所属や組織、チームなどを表します。 RNAS のレジメンに酷似していますが、あまり深く掘り下げませんよ! キリっとしたレジメンらしい風格と説得力を感じさせてくれる美しきタイです。 フィールドは STAND EVEN:ESCORIAL (CHARCOAL-PINSTRIPE) 【 B 】 ネイビーと深いレッドのツートン、 現物は写真よりもう少し深い色味で落ち着きがあります。 このレジメンも原型は英国軍に伴う配色・デザインからきています。 背筋が伸びるようなレジメンこそ、ある意味では真骨頂でもありますね。 とても使いやすく、ブレザーやダークスーツに是非合わせられてみて下さい。 驚くほどに洗練されたエレガントな雰囲気が出るはずです! フィールドは JOHN COOPER & SON:DOBCROSS (DARK NAVY) 【 C 】 きましたよ、ピーコックブルー! この配色レジメンは手持ち資料にも見つけられませんでしたが、 Aの色違いバリエーションですね。 赤と緑が効いていますが、となればソラーロカラーでもあります。 フィールドはベタに Taylor & Lodge:GOLDEN BALE (Dittos.10th-ANNIV. SOLARO) 【 D 】 写真より、もう少し黄土色感があります。 色は強いて言えば 『マリーゴールド』、微妙にオレンジ味があります。 このゴールド系小紋は ワードローブに入っていなければなりません! その位 ベーシックでクラシックなタイです。 そのゴールド系カテゴリーで、地の色味や小紋柄、配色加減の丁度良いやつ、、、 満足度の高いタイを探すと難しいのですが、私がご用意いたしました! フィールドは STAND EVEN:ESCORIAL (GLENURQHART CHECK) 【 E 】 薄藤色(ライラック) とても淡くほんのりパープル味を感じさせてくれます。 見ようよってかなり淡いライトグレーにも見えるかも知れませんが、 小紋の青味も大変調和しており美しいカラーバランスです。 ブルーのシャツに良く映えそうですね、 これもありそうで探すと無い色味でしょう。 フィールドは Taylor & Lodge:GOLDEN BALE (Dittos.10th-ANNIV. BIRD’S EYE) 【 F 】 深いネイビー地、小振りで品良くまとめられた小紋柄、これは鉄板です。 ネイビー系のタイは、小紋でもドットでも、勿論ソリッドだとしても 微妙に番う色や柄、素材感など踏まえ 複数本お持ちでも飽きませんよね、 それだけ使うのです! これは手に入れておいてください、間違いありません。 フィールドは H.Lesser & Sons:SUPER 150‘s (Prince of Wales Check) 【 G 】 DUCK BLUE に SCARLET の小紋が大変映えて効いていますね。 クセの強そうな子、そんな子こそ気になる! 「なんでそんなシャツに合わせるの⁉」 英国ではありそうな無頓着を装いつつ、 秘めた狙いも、、、ない場合も(笑)。 という具合に自由にコーデを楽しんでください。 シルクの小紋柄ですから通年用な訳ですが、 春夏での明るめなアウターにも素敵に合いますよ。 フィールドは STAND EVEN:ESCORIAL (CHARCOAL-PINSTRIPE) 【 H 】 これはカントリー含めスポーツスタイルには欠かせぬ逸品ですね。 モスグリーンに凛々しき鹿さんがカントリーテイストを盛り上げます。 薄地のウールタイですので秋冬用とはなりますが、 どんなツィードにもマッチするでしょう。 タッターソールチェックのシャツに合わせたくなりますよね! フィールドは LOVAT TWEED:KIRKTON (TWO&TWO-WINDOWPANE) 【 I 】 生成り色、正にナチュラルなオフホワイトをベースに、 マリーゴールドの様なオレンジのお花がとても素敵ですよね。 もう30年も昔、懇意にさせて頂いていた英国系古着屋さんが青山(表参道)にありました。 古着の重衣料が欲しくても経済力が伴わず拝見させて頂き学ぶのみで我慢。 シャツやカフリンクス、タイスライダー、 ニット類などの小物系を主にお世話になっていました。 こういったお店は勿論好きな方々が集う訳ですが、 結構デザイナーさんも多いとの事で 常にソース探しに余念がなかったのでしょう。 ある日、『20年代のタイがデッドストックでまとめて入りました!』と、、、、。 20年代物は古さから珍しく、更にデッド物、 どれだけレアなタイであった事でしょうか。 見せて頂くと、それはとてもチャーミングで 綺麗な小花柄のバリエーションで半ダース位あったと思います。 『これは珍しいですよ、かつ20年代物で花柄、勿論英国製。』 当時のタイらしくペラペラに薄くて短く、雰囲気満点です! 凄く綺麗で華やかで、、、店員さんもかなり珍しい仕入れと仰っていました。 しかし、当時まだ若かった私には そのタイの魅力が、格好良さが突き刺さりません。 貴重ゆえ 確かお高めでった事もありますが、それを欲しいとは思えなかったのです。 その折、私が選んでいたのは30年代製の Spitalfields Tie であり、 当時24歳 自身の結婚式に締めようと、、、購入するつもりでしたが、 光栄にも『お祝いに是非!』ってプレゼントして下さりました。 嬉しくて忘れられません! 式では勿論締めましたし、今でも大切なお宝タイの一つです。 あれから10年、20年、そのデッドタイの印象は今でもかなりハッキリと脳裏にあり、 それだけインパクトが強かったのでしょう。 歳を重ねる程に 『何故手に入れておかなかった、、、』 後悔の念が募るばかり。 そんな折にアダムレイのアーカイブより コレですよ! 身体にジワっと何かが走った気が致しました、 同時に あの時のタイを見ているかの様な気になり、今度こそ手に入れるべし! 一般受けはしなさそうですけども、、、私はとても素敵だと思っています。 男性だって花柄を品良く楽しまれて下さい、花柄なだけに華やかに‼ (すみません、このタイだけ長く語り過ぎましたね。) フィールドは HARRISONS:LABYRINTH (W/M/L/S-4者混) タイの色が淡い場合、シャツの色味が強めなトーンをお選びください。 仮に春夏で見れば、クリームやバフのリネンスーツ、 ネイビーのリネンシャツに このタイを締めてみて下さい! これはビジネススタイルで見る ネイビースーツに白シャツ、 ネイビータイの逆をしているだけですね! その逆がまた新鮮でもあり、ニヒルな魅力が滲み出るのです! この紳士の魅力的な服地のイメージは正にコレ http://dittos.seesaa.net/article/503308349.html クレリックなホワイトCOLLARからのホワイトSLIP、ホワイトSHIEF、 ダークスーツでも 楚々なホワイトをポイントに! 勝手ながら 20年代の紳士達へのオマージュ、、、。 鹿君が鹿柄の分身タイを絶賛アピール中! 今回のコレクションも色柄により制作本数が違います。 ご遠方でお気軽にご来店頂けない方におかれましては、 メールやお電話にてご予約・ご購入いただけます。 お支払いはお振り込みか、オンラインでのクレジットカード決済も可能です。 直ぐにお送りいたしますので、是非お気軽にお声掛け頂けましたら幸いです。 では、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。 今週もお付き合頂きまして誠に有難う御座いました。 既にかなり暑い日々ですので、どうかご自愛くださいませ。
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【 Bespoke Shoes 4 】
2024.06.11
日記
≪ 五十鈴川 御手洗場(内宮参道)≫ 自然が豊かで空気も透き通るよう。 瑞々しき万緑の宮域林、五十鈴川の清流で身も心も清められ、、、、。 なんて美しいのでしょう。 この御手洗場に敷き詰められた石畳は、 1692年 徳川綱吉の生母が寄進されたと言われています。 ゆうに300年以上も この変わらぬ美しき情景、 感慨深く心に染みわたるようです。 皆様 こんにちは。 例年であれば関東甲信も既に梅雨入りしている頃ですが、 今年は随分と遅れているようです。 梅雨の到来まで 今を存分に春夏の装いをご堪能下さいませ。 さて、今週は紳士の装いに欠かせぬ靴について。 当店に来て下さる顧客様方は革靴を数十足と お持ちである方も少なくはありません。 テーラードクロージングを愛する方々にとり、 やはり靴も欠かせぬ愛すべきアイテムである事でしょう。 私事で恐縮ながら、今や世界に名を馳せる 福田さん のところに頼んでいた靴が出来上がったとの事! 新しい靴が嬉しくて、、、是非 私の自慢にお付き合い頂けますでしょうか。 誂える意味と楽しみな期待感、ささやかながらも お楽しみ頂けましたら幸いで御座います。 いよいよ、、、 この写真と共に、メールにて出来上りのご連絡を頂きました。 福田さんのインスタ写真だったのですね! 名店G.CのBESPOKE SAMPLEには、 昔から一目惚れというか勝手に憧れていた靴がありました。 一足目から仕立てて頂く靴ではない事は重々承知ながらも、 いつかは履きたい、手に入れたい靴の一つでした。 既製靴では合わぬ私の足、特にスリッポンともなれば 尚更誂えでなければ満足に履く事さえ罷りならぬ足でもあります。 故にスリッポンへの執着は余計に強いのかも知れません。 此度の靴でBESPOKEとしては4足目、 気付けばその内 計2足がスリッポンでもあるのです。 後に福田さんより教えてもらったお話ですが このベルテッド・ローファー(G.C)は、Baron de Redeというフランス人の貴族が A.クレバリー氏に依頼・製作してもらったモデルだそうです。 この方はなんと300足以上もBESPOKEで靴を誂えていたとの事、、、。 革のイメージは有りましたが、その中でも2択でかなり迷いました。 そんな様子を見兼ねてか、 『じゃあ、左右で両方使って仮縫いを組みましょうか!』 えっ、そんな、良いのですか、、、 ではお言葉に甘えさせて頂き、宜しくお願いします! 仮縫い靴が組み上がり、印象も随分と違います。 仮縫い靴は内部を確認する為にナイフで切り刻まれてしまいます。 毎度勿体無いと感じてしまうのですが、 『破片、貰っても良いですか!?』 本縫いには直ぐに掛かれないでしょうから ゆっくり決めてくれれば良いと言って下さりました。 福田さん、、、ありがとうございます! 決定に時間はかかりませんでした。 より迫力を感じられるコチラに! イギリスで買い付けてこられた ヴィンテージのフランス産シボ革 であるとの事。 スリッポンはどちらかと言えば軽快でカジュアル、 春夏系なイメージもありましょう。 私は通年通して利用でき、かつリネンからツィードまで合わせられる 普段履きの様な存在として欲しかったのです。 クリームを入れると少し濃く色味が深まりつつ、 ややアンティーク調な仕上げで! スリッポンで2足目、仮縫いの時点で既に完璧でいつも通り ガシッと掴まれているかのような穿き心地。 ここから更に微調整を加えFINISHへ。 隙間の全くない靴、しかも それがスリッポンで! この感触(履き心地)、この感激が分かりますでしょうか! 美しきフォルム、存在感のある革、憧れていたデザイン、 もう言葉は必要ありませんね。 あとは履いて自分の靴へと育てるばかり、楽しみです! 3足目のリザードのローファーと比べ、 今回はトゥもオリジナルの雰囲気を尊重しています。 案外違いますが、中身である足は同じ、職人さんである福田さんの お考えやセンスも反映されている事でしょう。 福田さんのお店にて。 驚くほどの吸い付き具合、皴入れも行いました。 「慣らし運転もしてくださいね」 との事でウキウキと持ち帰りました。 自店にて、早速慣らし運転も! ロングノーズでモダンな感じではなく、 少し武骨で野暮ったさが残っている所も願い通り。 素敵、、、、(笑) 大満足です。 また一足、大切な相棒が増えました! ・・・・・如何でしたでしょうか。 既製品の靴を履ける方々が長きに渡り本当に羨ましかったです。 ですが今はそんな事は思いません。 服もそうですが、誂えには誂えならではの価値観と満足があります。 昔から続くあるべき純粋な手作りによるBESPOKEは、 BESPOKEでしか辿りつけぬステージが存在します。 昨今では洋服も例外ではありませんが、革靴の値上がりも凄いですね。 有名な既製靴を手に入れるのであれば、 日本国内には腕のある靴職人さん方が沢山おります。 BESPOKEという最上級ステージ、 上がってみなければ分からぬそのステージさえ 視野に入りつつあるのではないでしょうか。 服も靴も この先数十年と付き合う相棒を求め、 最上級ステージを味わってみるもの良いのではないでしょうか。 謹んでお勧め申し上げます。 という事で、今週は私事に最後までお付き合い頂きまして 誠に有難う御座いました。 どうかまた来週も 宜しくお願い申し上げます。
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