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【 Valuable Vintage Suiting 】
2026.02.03
生地に付いて

皆様 こんにちは。 明日の4日には 立春 を迎えますが、実際には一番寒い時期でもありますね。 時期が来ればまた暑い日々が長いのですから 今はこの寒さをじっくりと堪能しておきたいものです。 さて、店頭には季節問わず買い付けていた生地が次々と入荷中で御座います。 そんな沢山のお勧め地の中より、先ずは大変貴重 かつ重宝出来る ヴィンテージスーチングよりご紹介させて頂きたいと思います。 現在 HOUSE STYLE ORDER限定による【早期受注キャンペーン】が 今月の23日まで開催中で御座いますのでタイムリーに是非如何でしょうか。 BESPOKEでもご注文は勿論の事、ご要望であれば予約も承らせて頂きます。 こんなにも貴重な定番処の生地が発掘されただけでも嬉しい限りであり、 在庫があるうちにお声掛け頂けましたら幸いで御座います。 VINTAGEです、当たり前ですが 次に巡り合う事の出来る確率は限りなくゼロに近いのです。 此度ご紹介の生地は2種、共に明るめなライトトーンのグレーとなります。 無彩色であるグレーはライトグレーからチャコールグレーまで幅広く、 トーンが濃ければよりドレッシーに、薄ければ軽やかで爽やか、 清潔感と共に品のある印象を与えてくれます。 生地をご覧頂く前に、ライトグレーのスーツをエレガントに着こなされている 御仁方よりイメージを膨らませて頂きましょう! 口髭がとてもセクシーなC.ゲーブル氏、流石は気品の感じる着こなしです。 シングルでピークドラペルの上着は二つ釦、ウエストコートは見えませんが かなり短めなので五つ釦かも知れませんね。 霜降り感が魅力的な表情を醸し出す明るいトーンのグレーに対し、 シャキッとしたレジメンタイが凄く映えます。 意図的に畳まれたチーフがまた良いキリリ感を演出していますね。 スラリと長身なC.クーパー氏、この撮影時は1934年ですが 今はカラーに加工修正出来ますので不思議な感じですよね! これまた見事なグレーはミディアム、、、ライトグレー、 どちらとも言えそうなトーンです。 深い打合い、堂々としたラペルにも関わらず調和した美しいバランスなのは この丈によるところもあります。 さり気なく飾られたラペルのお花はカーネーションでしょうか。 最も伝統的でフォーマルな選択とされています。 敢えての白い花は落ち着いた無彩色コーデに近い感じでまとめられています。 明るいトーンのスーツは堅苦しさも皆無で落ち着きと共に 大人の余裕さえ感じさせてくれますね。 英国王もこれまた本当にエレガントな着こなしです。 「らしさ」を感じさせてくれるペールトーンなVゾーンは 淡い桜色かソフトラベンダーの範疇、互いの色味にご近所な ライトパープルで胸元を締めます。 ライトグレーのスーツに ライトトーンな着こなしは卓越したセンスをお持ちな 英国王ならではであり、大いに参考になります。 ライトグレーのスーツを着こなす紳士は とても知的でもあり、 柔らかいトーンから滲み出る品格も感じられるのです。 これまたダークスーツには無い素晴らしい魅力なのですね‼ そんなライトグレーのスーツ、皆様であればどの様に楽しまれるでしょうか。 纏ったご自身を想像しながらご覧下さいませ! 70年代の後半あたりに織られていたとされています。 当時は生地メーカーも多く、切磋琢磨に激しい競争もあり 各社負けじと品質の高い生地を沢山織り上げていました。 現代と比べ、織機からフィニッシング(仕上げ工程)までかなり違います。 今思えば時間を掛けてじっくりと織られた素晴らしい生地が当たり前に沢山あった訳ですが、 当時からしてみれば それが当たり前の時代です。 他社よりもっと、、、差別化を図るべく 貴重な高級獣毛をブレンドしたりと 当時の流行りでもあったのかなと 今見れば感じるところも御座います。 そんな中で生み出された逸品ですよ! スーパー120のタスマニアンウール、 当時のウールとしては極上、ピンキリのピンです! そこに カシミア、そして ミンク、更に最高級獣毛で神の繊維とされる ビキューナをもブレンドしています。 当時のミミにはキラキラと金糸が使われたりしていますが、 これは銀糸、、、プラチナ意識なのでしょうか(笑)⁉ VINTAGE:ZENITH DE LUXE TASMANIAN 120‘S WOOL VICUNA MINK CASHMERE 320g この生地ですが、適合ネームがありません! VICUNA表記が無いのですが、このネームしかもう残っていないのです。 希少な高級獣毛たちは それぞれ1~2%程度でスパイス的な混率です。 ですがブレンドすれば こうやって謳えますからパンチ力は絶大なのでしょう。 そんなスパイス程度でも ここまでスターを揃えたらチョイ役にも関わらず 存在感を確りと感じる事が出来るのも事実なのです! ウエイトも3シーズンですから一番使いやすいですね。 クラシックなヘリンボーン柄、とても細い所謂ミニヘリンボーンです。 柄幅が狭い程にドレッシーに向かいますので かなり上品なポジションといえる織柄を採用、 そしてこの筋張った独特な表情を見て下さい‼ これが一番の美しきこの生地の個性でもあります。 コントラストのある色糸を使って柄が表現されます。 この浮き出るような立体感、、、、奥行き感じる素晴らしい表情です。 この筋走った柄表現は当時の紡績技術だからこそなのかも知れませんし、 糸色選択と共に意図的な表現なのか、、、 どちらにせよ手作り感のある温もりを感じずにはいられません! 仕立てた服を着用した前提の目線で上から下へ見下ろすと、 ヘリンボーンらしい縦方向にシャープな織柄の流れを感じさせてくれます。 この生地、織りだけではなく勿論レアなスパイスが効いていますから 触れば誰しもがスター達の共演に納得されるでしょう、チョイ役ですがそれで良いのです! 混率が高ければ それだけお値段も跳ね上がり、 気を使うラグジュアリー生地になってしまいますからね。 これは欲しい、、、取っておきたい、、、。 では次のご紹介にいきますよ! 泣く子も黙る モクソン のヴィンテージスーチングです。 無地のグレー、ここまでド定番な生地は ヴィンテージのモクソンではそうそう見つかりません。 ヴィンテージの生地とは例外は有れど 悪く捉えれば売れ残り。 ですが こんなソリッドの定番範疇が残り物であるなんて言わせません! そういう意味でも大変に貴重なのです。 VINTAGE:MOXON 100% WOOL 340g ヴィンテージ市場ではドーメルと並んで知名度と共に人気の高いモクソンです。 低速織機でゆっくりと味わい深く織り上げられ、 丁寧にフィニッシングされていた当時の当たり前。 モクソンたる信用と信頼の証でもあります。 無地範疇である PICK&PICK は正にトーンの明るめなグレーこそ王道。 当たり前過ぎるP&Pはワードローブに入っているべきスーツでもあります。 ヘリンボーンに同じく、コントラストの効いた 互いの色糸によりツイル目が表現されます。 アスコット競馬場で着用されるアスコットモーニングも P&Pのライトグレーで仕立てられます。 これまた表情がイキイキしていて素晴らしい、、、 糸が細過ぎないので(当時としては比較的に高番手部類)よりこの顔が出せるのですね。 素朴で往年の英国地たるは正にこんな感じ! と言いたげですよ。 PICK&PICKは綾織りです。 綾織りといえばデニムが分かりやすいですが、 独特な斜めに走る畝が見受けられます。 P&Pの斜めに浮き出る畝、目を凝らして良く見ると、、、階段なのです! 細くて細かな階段を遠目に見ると 斜めに走る畝と見えるのですね。 VINTAGEは当然古い生地です。 中には羊毛が備え持つ油分が抜けがちでパサついた生地もあります。 それは良く言えばドライなタッチこそVINTAGEらしい! とも言われます。 しかし抜け過ぎな生地はむしろダメです。 この生地は本当に気を使った保存が成されていたのでしょう。 独特なドライなタッチなんてほぼ感じられません。 先のZENITH同様に 不均一で綺麗すぎない辺りが正にVINTAGEらしく 手作り感や温もりを多分に感じさせてくれます。 秋冬寄りな3シーズン範疇、打ち込みは確りとして仕立て映え間違いなしです。 ライトグレーのP&Pはワードローブに入っているべきスーツです。 まだお手持ちの無い方、いや、お持ちであったとしてもコレは着たくなりますよね。 欠かせぬグレーといえばフランネルは有名ですが、 グレーP&Pも同じ位に欠かせぬ定番ポジションです。 こんな個性豊かでレアなモクソン製で是非如何でしょうか。 グレーと一言でいっても トーンのバリエーションの他に、 着色の方向性もあります。 極上なVINTAGE SUITINGを並べてみました。 左にZENITH、右にMOXONです。 ZENITHのグレーはこう比べてみると青味なグレーですね、 より洗練された感があります。 MOXONのグレーは黄味のあるグレーであり、 優しさと温もりを感じさせてくれます。 この色系統はグレーのフランネルにも同じことが言えますので、 メーカーにより色味を比べ どちらがより好きか となります。 敢えて手に持つ事で、柄出しや色味、個性や存在感が感じやすくなるでしょう。 同じライトグレーですが、相当個性も品質も違います。 それぞれの良さがありますので迷いますが、、、 それこそ皆様の価値観やお好みで相棒をお選びください。 写真の色味は修正にかなり気を使っていますが、所詮モニター越しです。 リアルな子達に是非会いに来てくださいませ。 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。 今週も最後まで言付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。
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2026.01.13
生地に付いて

お正月に活けた蝋梅のつぼみが色付き、少しずつ花を咲かせ始めました! 皆様 こんにちは。 来週の火曜日は『大寒』を迎えますが、朝晩はとにかく寒くて、、、。 明け方には東京でも氷点下まで下がる日もありますが、 冬はこうでなければなりませんね。 皆様存分に冬の装いを楽しまれている事と思います! さて、街ではSALEも始まりつつ 春物の立ち上がり商品が並び始める頃となりました。 TAILORも仕立てる時間がありますので、そろそろ春夏生地へと 入れ替え時期が迫りつつあります。 そんな折では御座いますが、出物で素晴らしいオーバーコーティングを 入手致しましたので早速ご紹介させて頂きたいと思います。 丁度今月末にはH.S ORDER限定:早期受注フェアも始まります。 BESPOKEであれば次の冬へと仕込んで頂けましたら幸いです。 真冬の外出はクラシックで仕立ての良いオーバーコートが欲しい! 先ずはエレガントなオーバーコートを見て盛り上がって参りましょう。 チェスターフィールドコート、 紳士の持つべきコートでは一番エレガントなポジションとなります。 膝丈、膝ホールド丈、そして比翼フロントのコートなんて 巷ではほぼ見ないですよね。 誂えるしかありません! A.イーデン卿のオーバーコートはとにかく美しいです。 シングルブレストのピークドラペルは有名ですが、ノッチドラペルも。 N.チェンバレン氏もイギリスで首相を務められた御方です。(任期1937~1940) スタンドカラーのシャツが魅力的、こちらのコートもベーシックの極み。 胸ポケットは排除ですがチケットポケットはあり、とても歴史のあるディテールです。 豊かな打合いが時代を感じさせてくれる大変エレガントなダブルのコートです。 美しいシルエットですよね。 昔のダブルブレストなオーバーコートはフロント釦サイズにも着目ですよ。 ボリューム満点の生地に迫力のある深い打合い、現在でも英国の釦サイズ規格では コート(ジャケット)用、そしてオーバーコート用のフロント釦は それぞれにシングルブレスト用と一回り大きなダブルブレスト用が揃っています。 昨今のそこそこな生地で打ち合い浅きダブルでは不必要ですかね。 お二人揃ってダブルブレスト、上襟にはベルベットカラーです。 着丈は膝ホールドですね! 現代に戻り、エレガントな英国王もネイビーのダブルチェスターをお召しですね。 控えめに飾られたチーフが素敵なアクセント、流石は正統派な着こなしです。 ダークネイビー、チャコールグレー、そしてブラックと エレガントなコートには欠かせぬダークトーンですが 誂えですから デザインや仕様は皆様のお好みや価値観により 自由に生み出す事が出来ます。 食材から料理の発想を得るのも良いでしょう、早速ご覧頂きます。 最近ではなかなか見なくなったハンギングシールは ブラックベースにゴージャスなGOLDの文字で輝いています。 そんな同じGOLDで生地には控えめに印字も! ミミ表記が無い生地ですから これで信じてもらえますね(笑)。 = SCABAL = DIAGONAL COATING ALL WOOL 500g 1938年 ベルギーはブリュッセルにて設立された超高級マーチャントです。 当初は英国製生地の供給からスタートしますが、 70年代に入りハダースフィールドのミルを買収して自社でも生産を始めました。 その頃、世界に初めて Super100‘sを世に送り出したのも同社、 今では当たり前なバンチ(生地見本帳)を世界に先駆けて導入したのも同社なのです。 因みにSCABALとは略称だそうで、 本当の名前は物凄く長いので その頭をとってSCABALとの事。 スーパー200以上を始め、金やダイヤモンドチップを織り交ぜたりと 贅沢な生地のイメージは確かに強いですね。 ある意味 新しい物への探求心でもある訳です。 そんなSCABALですが、凄いのは圧倒的で本当に幅広い品揃え、 そして品質管理も徹底した拘りで世界トップレベルの水準である事は間違いありません。 ご覧下さい、迫力のあるダイヤゴナルの織柄はコート地らしく力強く、 交織を巧みに使い織柄である畝が浮き出るように表現されています。 重過ぎない中肉ウエイトはタウンユースではベスト、触り心地などの風合いは、、、。 Taylor & Logeが以前に展開していたGOLDEN BALEのコーティングがあり、 正にシットリとしていましたが真面目にそれを彷彿させてくれました。 BESPOKEでも結構仕立てさせて頂きましたので良く覚えています。 T&Lのそれはカシミアがブレンドされていましたが、こちらはALL WOOLであり 弾力に富み、復元力も高そうな打ち込み、 カシミアなどの高級獣毛はややデリケートですが こちらはお気兼ねなくガシガシ普段使い出来ますね。 されど「高そうだ~」という独特の肌触りは健在ですよ! トーンはダーク過ぎず、そういう意味でも堅苦しさも軽減され 使いやすくあるでしょう。 これは本当に良いコーティングです、 久し振りに売ってしまうのが勿体無いと感じたほどです! 先ずはネイビーから。 顔立ちも艶やかに、本当に良い原毛を使っているのが分かります。 そのせいもあり、艶やかな光の陰影は勝手に滲み出る質の高さゆえなのです。 確りと織柄も感じさせてくれており、控えめな存在感も生地の放つオーラを感じます。 ダークグレーです。 これまた渋くてかなり素敵! これで誂えたい、、、、。 貴殿はネイビー派ですか、グレー派でしょうか。 王道的なチェスターフィールドスタイルで仕立てても良し、 ベルトを付けたりややスポーティーに料理してもマッチしてくれます。 固過ぎないポジションな所がより使いやすく、 デイリーなオーバーコートを是非お仕立て頂ければと思います。 SCABALの品質は最高ですが当然高額な事も否めません。 ですが、分かりやすい高番手使いや希少獣毛ブレンドなどではなく、 純粋で素朴なALL WOOLのコーティングですから SCABALのプライドを確りと感じて頂ける事でしょう。 一応出物価格なのでお買い得では御座いますよ! ネイビーでもグレーでも、シングルでもダブルでも、 皆様のお好みや価値観を具現化されて下さい。 白い吐息のでる寒い日が楽しみになる様に、、、、。 ジョージ6世の着用されるこのコートも珍しくて素敵なのでご参考に! ミディアムトーンな色目、シングルブレストでピークドラペルながらも フロントは比翼にせず貫通釦、打合いの深さが説得力あります。 色味とこんな仕様だけでスポーティーな印象になりますよね、 バックベルトを付けられても良いでしょう。 されど この品格と重厚感たるはやはり着丈が大きく貢献していると言えます。 如何でしたでしょうか。 寒い今だからこそオーバーコートも具体的なイメージがつかみやすいですよね。 今回の生地だけではなく、OVERCOATINGはカシミアからカシミア混、 キャメル、そしてウールと色々御座いますので是非吟味されてみて下さい。 まだ未入荷ですが、先日は激レアなVINTAGEも買い付けましたので 届きましたら そのうち紹介させて頂きます。 ではこの寒さに油断する事なく、十分にご自愛くださいませ。 皆様のお越しを心よりお待ちしております。 今週も最後までお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。 【 早期受注キャンペーンのお知らせで御座います。】 1月23日(金)~ 2月23日(月) 今月後半から約一か月に渡り、 HOUSE STYLE ORDER限定:ご協力工場さんの企画となる 早期受注キャンペーンが開催されます。 仕立てに伴う工期が少し長く掛かる分、ささやかながらお値引きが入ります。 ご注文内容は春夏・秋冬などの季節は問いません。 2P・3P-SUITS、COAT(JACKET)、OVER COAT が対象となります。 是非お気軽にお越し頂けましたら幸いで御座います。
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