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2026.01.13
生地に付いて

お正月に活けた蝋梅のつぼみが色付き、少しずつ花を咲かせ始めました! 皆様 こんにちは。 来週の火曜日は『大寒』を迎えますが、朝晩はとにかく寒くて、、、。 明け方には東京でも氷点下まで下がる日もありますが、 冬はこうでなければなりませんね。 皆様存分に冬の装いを楽しまれている事と思います! さて、街ではSALEも始まりつつ 春物の立ち上がり商品が並び始める頃となりました。 TAILORも仕立てる時間がありますので、そろそろ春夏生地へと 入れ替え時期が迫りつつあります。 そんな折では御座いますが、出物で素晴らしいオーバーコーティングを 入手致しましたので早速ご紹介させて頂きたいと思います。 丁度今月末にはH.S ORDER限定:早期受注フェアも始まります。 BESPOKEであれば次の冬へと仕込んで頂けましたら幸いです。 真冬の外出はクラシックで仕立ての良いオーバーコートが欲しい! 先ずはエレガントなオーバーコートを見て盛り上がって参りましょう。 チェスターフィールドコート、 紳士の持つべきコートでは一番エレガントなポジションとなります。 膝丈、膝ホールド丈、そして比翼フロントのコートなんて 巷ではほぼ見ないですよね。 誂えるしかありません! A.イーデン卿のオーバーコートはとにかく美しいです。 シングルブレストのピークドラペルは有名ですが、ノッチドラペルも。 N.チェンバレン氏もイギリスで首相を務められた御方です。(任期1937~1940) スタンドカラーのシャツが魅力的、こちらのコートもベーシックの極み。 胸ポケットは排除ですがチケットポケットはあり、とても歴史のあるディテールです。 豊かな打合いが時代を感じさせてくれる大変エレガントなダブルのコートです。 美しいシルエットですよね。 昔のダブルブレストなオーバーコートはフロント釦サイズにも着目ですよ。 ボリューム満点の生地に迫力のある深い打合い、現在でも英国の釦サイズ規格では コート(ジャケット)用、そしてオーバーコート用のフロント釦は それぞれにシングルブレスト用と一回り大きなダブルブレスト用が揃っています。 昨今のそこそこな生地で打ち合い浅きダブルでは不必要ですかね。 お二人揃ってダブルブレスト、上襟にはベルベットカラーです。 着丈は膝ホールドですね! 現代に戻り、エレガントな英国王もネイビーのダブルチェスターをお召しですね。 控えめに飾られたチーフが素敵なアクセント、流石は正統派な着こなしです。 ダークネイビー、チャコールグレー、そしてブラックと エレガントなコートには欠かせぬダークトーンですが 誂えですから デザインや仕様は皆様のお好みや価値観により 自由に生み出す事が出来ます。 食材から料理の発想を得るのも良いでしょう、早速ご覧頂きます。 最近ではなかなか見なくなったハンギングシールは ブラックベースにゴージャスなGOLDの文字で輝いています。 そんな同じGOLDで生地には控えめに印字も! ミミ表記が無い生地ですから これで信じてもらえますね(笑)。 = SCABAL = DIAGONAL COATING ALL WOOL 500g 1938年 ベルギーはブリュッセルにて設立された超高級マーチャントです。 当初は英国製生地の供給からスタートしますが、 70年代に入りハダースフィールドのミルを買収して自社でも生産を始めました。 その頃、世界に初めて Super100‘sを世に送り出したのも同社、 今では当たり前なバンチ(生地見本帳)を世界に先駆けて導入したのも同社なのです。 因みにSCABALとは略称だそうで、 本当の名前は物凄く長いので その頭をとってSCABALとの事。 スーパー200以上を始め、金やダイヤモンドチップを織り交ぜたりと 贅沢な生地のイメージは確かに強いですね。 ある意味 新しい物への探求心でもある訳です。 そんなSCABALですが、凄いのは圧倒的で本当に幅広い品揃え、 そして品質管理も徹底した拘りで世界トップレベルの水準である事は間違いありません。 ご覧下さい、迫力のあるダイヤゴナルの織柄はコート地らしく力強く、 交織を巧みに使い織柄である畝が浮き出るように表現されています。 重過ぎない中肉ウエイトはタウンユースではベスト、触り心地などの風合いは、、、。 Taylor & Logeが以前に展開していたGOLDEN BALEのコーティングがあり、 正にシットリとしていましたが真面目にそれを彷彿させてくれました。 BESPOKEでも結構仕立てさせて頂きましたので良く覚えています。 T&Lのそれはカシミアがブレンドされていましたが、こちらはALL WOOLであり 弾力に富み、復元力も高そうな打ち込み、 カシミアなどの高級獣毛はややデリケートですが こちらはお気兼ねなくガシガシ普段使い出来ますね。 されど「高そうだ~」という独特の肌触りは健在ですよ! トーンはダーク過ぎず、そういう意味でも堅苦しさも軽減され 使いやすくあるでしょう。 これは本当に良いコーティングです、 久し振りに売ってしまうのが勿体無いと感じたほどです! 先ずはネイビーから。 顔立ちも艶やかに、本当に良い原毛を使っているのが分かります。 そのせいもあり、艶やかな光の陰影は勝手に滲み出る質の高さゆえなのです。 確りと織柄も感じさせてくれており、控えめな存在感も生地の放つオーラを感じます。 ダークグレーです。 これまた渋くてかなり素敵! これで誂えたい、、、、。 貴殿はネイビー派ですか、グレー派でしょうか。 王道的なチェスターフィールドスタイルで仕立てても良し、 ベルトを付けたりややスポーティーに料理してもマッチしてくれます。 固過ぎないポジションな所がより使いやすく、 デイリーなオーバーコートを是非お仕立て頂ければと思います。 SCABALの品質は最高ですが当然高額な事も否めません。 ですが、分かりやすい高番手使いや希少獣毛ブレンドなどではなく、 純粋で素朴なALL WOOLのコーティングですから SCABALのプライドを確りと感じて頂ける事でしょう。 一応出物価格なのでお買い得では御座いますよ! ネイビーでもグレーでも、シングルでもダブルでも、 皆様のお好みや価値観を具現化されて下さい。 白い吐息のでる寒い日が楽しみになる様に、、、、。 ジョージ6世の着用されるこのコートも珍しくて素敵なのでご参考に! ミディアムトーンな色目、シングルブレストでピークドラペルながらも フロントは比翼にせず貫通釦、打合いの深さが説得力あります。 色味とこんな仕様だけでスポーティーな印象になりますよね、 バックベルトを付けられても良いでしょう。 されど この品格と重厚感たるはやはり着丈が大きく貢献していると言えます。 如何でしたでしょうか。 寒い今だからこそオーバーコートも具体的なイメージがつかみやすいですよね。 今回の生地だけではなく、OVERCOATINGはカシミアからカシミア混、 キャメル、そしてウールと色々御座いますので是非吟味されてみて下さい。 まだ未入荷ですが、先日は激レアなVINTAGEも買い付けましたので 届きましたら そのうち紹介させて頂きます。 ではこの寒さに油断する事なく、十分にご自愛くださいませ。 皆様のお越しを心よりお待ちしております。 今週も最後までお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。 【 早期受注キャンペーンのお知らせで御座います。】 1月23日(金)~ 2月23日(月) 今月後半から約一か月に渡り、 HOUSE STYLE ORDER限定:ご協力工場さんの企画となる 早期受注キャンペーンが開催されます。 仕立てに伴う工期が少し長く掛かる分、ささやかながらお値引きが入ります。 ご注文内容は春夏・秋冬などの季節は問いません。 2P・3P-SUITS、COAT(JACKET)、OVER COAT が対象となります。 是非お気軽にお越し頂けましたら幸いで御座います。
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【 THE TALLA TWEED : LOVAT MILL 】
2025.11.11
生地に付いて

緑が豊かな場所では 至る所に沢山の『どんぐり』が落ちています! そんな時期ですね、これから紅葉も進む事でしょう。 今年はお陰様によりシャツの受注もリスタートする事が出来ました。 急では御座いますが、今月中旬より =ACORN FAIR= を開催させて頂きます。 http://dittos.seesaa.net/article/501795692.html 【 acorn fabrics 】 英国のトラディショナルなタッターソールチェック、 そもそもはリチャード・タッターソールさんが1766年に開設した 競走馬の競り市場『タッターソールズ』に由来します。 ホースブランケットなどに使われた二重格子の柄はその後 乗馬用品やウエストコートも誂えられるように広がります。 乗馬が起源となるこのタッターソールチェック、 日本では「乗馬格子」という和名もあるとの事。 今では随分と進化して展開も広がり、英国的な重ね格子の柄たちは シャツやウエストコート、乗馬服のライニングなどでも欠かせぬ 伝統的な古典柄であると言えます。 そんな歴史より独特のセンスにより生み出された、 COUNTRY SHIRTINGは他国のメーカーでは手に入りません。 昨今の日本では英国シャツ地を扱う代理店も無く、 オーダー業界でも選択肢から外れ 欲しくても 気軽に手に入らぬ生地となってしまいました。 ポプリンやストライプなどのクラシックなドレスシャツ地であれば スイスやイタリアのメーカーなどでも代用できますが、出来ない色柄や種類、 独特のセンス漂うカントリー系のシャツ地が本当に沢山ある訳です! それらを厳選し、私の好みと独断で仕入れました。 この度はカントリー系のスポーツシャツ地だけではなく、ソリッド含め クラシックでベーシックなストライプなどドレスシャツ地も多く揃えているのも特徴であり、 当たり前なホワイトポプリンのシャツさえ 英国製に拘りたい方々におかれましては是非如何でしょうか。 これら手配した生地がACORN社より明日には届きますので、 早速お値付けと共に準備を進めて参ります。 次週のBLOGにてご紹介させて頂きますが、幅広く揃えた分 1種に対する着数自体は少なめ(色柄で差があります)ですので 宜しければ御予約も喜んで承らせて頂きます。 (準備が整い次第 店頭展開からスタート致します。) この御機会に 英国のSHIRTINGを是非手に入れて下さい! 何卒よろしくお願い申し上げます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ≪ PHANTOM THEREAD ≫ ダニエル デイ・ルイス氏が主演を務めた2018年公開のアカデミー賞受賞映画です。 舞台は1950年代のロンドンであり、氏はオートクチュールの仕立屋を演じました。 幻の糸、、、色々な意味合いが込められているのですね。 映画の内容は割愛しますが、氏の洗練された身なりと共に その英国的な装いは大変エレガントで魅力的でした。 この衣装でもあるテーラードを裏で支えていたのが 名店アンダーソン&シェパードです。 時代背景に服を合わせる為にもトラウザースはよりハイライズでゆったりと、、、。 同社では生地のスワッチも紹介されております。 スカーフで着こなす様も氏の雰囲気に凄く合って素敵ですね。 ツィードによる この魅力的なスポーツジャケットも勿論A&S製であり、 使われている生地は、、、 LOVAT MILL:ETTRICK より、21oz(640g)もあるチェヴィオットツィードです。 エトリックというシリーズ、このヘビーウエイトなツィードへ 更に撥水加工も施された全天候型の正にギアレベルな生地でもあるのです。 その他、ツィードの歴史を紡いできたALSPORTSで更にヘビーな 22ozのダイヤゴナルでスーツを、ディナースーツでさえ19ozの バラシアで仕立てられている拘りようです。 時代性を加味し よりヘビーなウエイトで世界観を演出しています。 多くの服好き、英国贔屓の方々は この映画をご覧になられた方々も多い事と思われます。 同時に この氏の着こなすツィードジャケットに影響や 感銘をお受けになられた顧客様方も少なくはありません。 http://dittos.seesaa.net/article/504320966.html 【 LOVAT MILL ③ 】 M様も氏のスタイルをイメージにと、BESPOKEでは当店初となるご注文を LOVAT TWEED にてお選び下さりました。 LOVAT MILL:KIRKTON 100% WOOL 16oz 500g エトリックより一段軽めとなるカークトン、このシリーズでも十分に ヘビーなツィードですが、メインのタウンユースを念頭に ハード過ぎないポジションというのが このカークトンとなります。 これまた素敵な色柄を選ばれましたね、、、、そそられます。 スーツで誂えるのか、もしくはジャケットのみかによっても ある程度は色柄選びに影響を及ぼす事でしょう。 それにしても渋くて素敵、 ナチュラルなアースカラーの構成にTWEEDの魅力が詰まっています。 ・・・・・さて、そんなLOVAT MILLより 新しいコレクション出ておりますのでご紹介させて頂きます。 THE TALLA TWEED Lovat Mill 100% WOOL 480g 野趣に富み豊かな自然をも感じられる素朴なアースカラーの構成による多彩なツィード達は 2種の羊毛をブレンドし、『ケンピ』をふんだんに感じられるよう織り上げられたツィードです。 感じられるボリュームに比べ、ウエイトは480gと重くない。 その分ソフトで柔軟性に富んだ打ち込みはウエイトより軽く感じられ、 快適な着心地をお約束いたします。 シェットランドツィードやハリスツィードの類ですね! とても雰囲気のある素敵なネームが用意されています。 格子柄のバリエーションは相当充実しています。 その中にはこのシリーズでも プリンス・オブ・ウェールズチェックが入っていましたよ。 ケンピが所々に見えますね! ケンピとは「死毛」の事で老化した白毛であり染色しても染まらぬ毛です。 これが素朴で整えられた綺麗さには無い自然な野趣を感じさせてくれています。 欠かせぬクラシックなヘリンボーン柄、私も大好きです! コントラストを利かせた色糸同士で綾目を浮き出させ、 ニシンの骨の様だとネーミングされています。 これが日本だと 杉の木 に例えられています。 お~、これまた大好きな TWO&TWO です! ウーレンの糸でザックリ織り上げると柄にも迫力が出ますね。 色のミックス感も最高です。 ヘリンボーン柄にウインドーペーン柄を重ねてあります。 ツィードらしいミックスされた色味は正に自然由来、ある意味では ミリタリーのカモ柄(カモフラージュ『迷彩』柄)と仲間みたいに感じます! おお~~~、GINGER TWEED‼ その内 特集しますよ! ・・・・・如何でしたでしょうか。 もう11月も半ばですね、寒くなりました。 寒くなれば気分は TWEED に向きませんか! お手持ちのツィードに合わせるべく、 ACORN FAIRも是非チェックされて下さい! 今年もあと一か月半となりました。 シャツの方は今月の後半までにご注文頂ければ年内納品が可能です。 H.S.ORDER は、、、すみません、スケジュールでは 既に年始早々の上り予定となります。 年明けから一番寒い時期を迎えますから まだまだ秋冬の仕込みは十分に間に合います。 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
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