BLOG
お客様のご注文

Bespoke Tailor Dittos.
  • 【 CHESTERFIELD COAT:T様のご注文 】

    2025.12.02 Bespoke Tailor Dittos. お客様のご注文

    【 CHESTERFIELD COAT:T様のご注文 】

                    皆様 こんにちは。 先月末はイレギュラーなお休みを頂きまして、大変ご迷惑をお掛け致しました。   遅い夏休みを頂き、温泉と共に見事な紅葉を満喫して参りました。 自然の美しさに感動しつつ穏やかで豊かなひと時を過ごす事が出来ました。                                     さて 12月を迎え、そろそろ本格的にオーバーコートが活躍してくれる時期となって参りました。   ベーシックで素敵なチェスターフィールドコートをお召しで御座います。 打合いは深く仕立てられておりますが、下前端が内側に折れ曲がっているので見えませんね。 御仁はやはりシガーが欠かせぬようです!                   エレガントな美しきシルエットのチェスターフィールドコートは シングルブレストのピークドラペル、腰ポケットは片玉縁で仕立てられているようです。 A.イーデン氏のスタイルは本当に見事で学びが多く、 特にこのコートはイメージされる顧客様も少なくありません。     氏は背も高くスラっとスタイルも良いので羨ましい限りですが、 体型は皆様それぞれがお持ちである個性でもあります。 どんな方でも その方なりの魅力や「らしさ」を感じられるような洋服を 誂えて参りたいと思っております。   今週はやはり氏のチェスターFコートも意識しつつ ご注文下さりました T様のオーバーコートをご紹介させて頂きます。                               Leichtfried Loden (ライヒットフリード)   1884年創業 オーストラリアの老舗ミルであり、 特にローデンクロスに関しては専門となります。       LODEN COAT(ローデンコート)、皆様は耳にされた事がありますでしょうか。 その歴史は オーストラリアの貴族たちが狩猟用に着ていた防寒コートに始まります。   ポジションはイギリスでのカバートコートにとても近く、 カバートコートは主にカバートクロスで仕立てられます。 ローデンコートにはローデンクロスという生地があるのですね。 LODENの語源は LODA=獣毛で織った毛布 からきているそうです。             LODEN CLOTH   防寒性と保温性、耐久性もねらい とにかく縮絨させます。 強い圧力と蒸気により繊維が絡んで結合し、 フエルトの様になるウールの特性が利用されています。 本当に密でギュッと目が詰まっていますから防風性にも優れていますし、 ウールの毛に含まれる油脂は撥水性もあるのです。   昨今のフランネルなんて子供かと言わんばかりの密度(ウエイト)は強いハリコシがあり、 生地がハードな分 着る方もハードですよね、それがローデンクロスです。 近年では高級なるアルパカもブレンドされ、その高き性能を持つアルパカが加わって より盤石なCOATINGに昇華され、カラーバリエーションも 定番のローデングリーンを筆頭にかなり広がりをみせています。                 LODEN CLOTH 80% WOOL 20% ALPACA 540g     毛足も滑らかで艶やかさがあり、生地厚はイメージより分厚く感じられないでしょう。 圧縮しているので それだけ密度が高いのですね。 品を感じさせるチャコールグレーをお選び頂きました。   もともとT様は打ち込みよく、ハリコシのある英国地が大変お好きであり このローデンクロスは正に打ってつけでは無いでしょうか。                               とても体格の良いT様、長きに渡り誂え服を御愛用されて参りました。 光栄にも当店BLOGよりご興味をお持ち下さり、 先ずはH.S ORDERよりお付き合いが始まりました。   此度のコートは当店でのBESPOKEでは2着目となります。 長き誂えの御経験もあり、既にカシミアのコートはお手持ちが御座います。 故にデリケートとは真逆にタフでラフな環境(天候)にも気にせず着用出来るコートという事で ご紹介させて頂いたのがローデンクロスとなります。   先にも触れましたが、もともと打ち込みの良い確りとした英国地がお好みですので このローデンクロスも直ぐにお気に召して頂きました。   お手持ちのカシミアコートと比べ、よりクラシックでエレガントに、 そして重厚感のあるチェスターフィールドコートをご所望下さりました。       腰ポケットは片玉縁、チェンジポケットも携えたスラントでのご注文となります。 チェスターFコートは丈も重要な要素であり、膝丈から膝ホールド丈で誂えられ レングスは防寒性についても直結致します。 同時に本来ではチェスターFコートはフォーマルウエアの上から着用出来るコートですから テールの付いたモーニングコートやイブニングテールコートなど ドレスコートの裾がはみ出してしまうようではなりません。                           背面と比べ前面はボリュームがある分 取られて前裾丈が 不足がちになりますので確りと見合った算出が必要です。   着丈が長くなればなる程に足さばきに必要なケマワシ分量が必要となります。 確かにセンターベントは有効に機能しますが、 この優雅な分量はシルエットと共に美しきドレープをも生み出すのです。   ただし、前面にボリュームがある場合は前裾が跳ねやすくなりますので 補う為のカットと共にテクニックが必要となります。 外観からでは分からぬよう既に内蔵されておりますよ!                 T様の 当店1st BESPOKEは本日ご着用下さっている三つ揃いです。 インナーより展開したオーバーコートですから肩傾斜や非対称度合い、 AHの深さや幅、位置、更にネック周り、 そしてウエスト設定のラインに至る全てがインナーに準じています。   インナー型紙の精度が高ければオーバーコートは仮縫いを省いても 十分なんレベルで仕立てる事が可能ながら、やはり生地の特性やお好み加減含め 仮縫いたる役目を確りと果たしてもらいます。     さぁ、微調整を加えていよいよフィニッシュへと進めて参ります。                     お仕立て上がり、早速 ご足労下さりました。 上襟にはベルベットを掛け、袖口はターンバックカフにてご注文です。   T様、凄くお似合いで風格もあり 本当に素敵です。   外套ですからインナーであるスーツの上着が見えるようではなりません。 全てをホールドし、シングルブレストでも風の侵入を防ぐため 打合いは深めに取られます。 それが第一釦の位置(下衿返り止まり)だけではなく、Vゾーンがコンパクトになる要因です。 改めてになりますが、外套であり防寒着なので必然たる考慮となります。   あとは必要であればストールとグローブを!                       背中のラインへ綺麗に寄り添うフォルムはクセ取りの賜物です。 右肩下がり度合いがやや強めですが、実は私の方が更に強めです! このレベルの度合いであると左右対称に作られた洋服では どれだけ歪が生まれるか安易に想像がつく事でしょう。   T様におかれましては誂え服のご着用経験も長く、 御理解もされておられる事でしょう。       しかし、、、重厚感と存在感もあり 頼りになる『漢の背中』ですね。                         良い構図にも関わらず、、、大変申し訳御座いません! オートフォーカスなカメラながら、いつものように顔をフレームから外すと カメラはどこにピントを合わせれば良いのか、、、となってしまってピンボケです。   T様、すみません(涙)‼                       ・・・・・如何でしたでしょうか。 最後の写真は誠に恐縮ながらも、、、素敵なオーバーコートをご注文頂きまして 誠に有難う御座いました。   そろそろ本格的に活躍してくれる時期となりましたので、 気遣いなくドシドシご着用頂き馴染ませて下さいませ。   来店の春夏に向け、次注文のリネンスーツも是非ご期待くださいませ。                   近年 夏は強く、春秋短く、冬はどうなのか⁉ とは言え、紳士にとって スタイルとしてもオーバーコートは 魅力的であり欠かせぬアイテムでもあります。   仮にチェスターフィールドコートを仕立てるにしても、 カシミアからローデンクロスまで生地の個性は様々です。 皆様の価値観ではどんな生地が宜しいでしょうか。   是非とも素敵なオーバーコートを仕立てるべく、 個性豊かなコーティングをご覧になりに来てくださいませ。 先日 素敵なコーティングの出物も買い付けましたので、 こちらもそのうち届く事でしょう。   皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。                  

    Read more
  • 【 SPORTS JACKET:O様のご注文 】

    2025.10.21 Bespoke Tailor Dittos. お客様のご注文

    【 SPORTS JACKET:O様のご注文 】

            ~ 幸せの青い鳥 ~ ルリビタキ     チルチルとミチルの物語は御存じでしょうか。 幸せの象徴のような青い鳥、日本では瑠璃三鳥と呼ばれる オオルリ、コルリ、 そしてルリビタキの三鳥が生息しています。   ルリビタキ(雄)は鮮やかな瑠璃色の羽、そして脇腹にはコントラスト際立つ 黄色がとても映え 本当に愛らしく美しい鳥さんです。         今週は素敵なスポーツジャケットとトラウザースをご注文下さった O様をご紹介させて頂きます。               もはやルリビタキのイメージが強くなってしまいましたが、、、 たまたまですよ(汗)! 幸せをも呼び込むカラーを纏い、装いを存分に楽しんで頂ければと思います。     今回の上着はご覧の通り独特で個性的なデザインですね。 O様、長きに渡り多大なる御贔屓を賜りまして 誠に有難う御座います。   そんなO様は色彩感覚に優れ、装いの中で彩を巧みに取り入れ楽しまれております。 この綺麗なダックブルーで上着の生地は直ぐに決まりでした。   デザインは、、、 実はO様の頭の中には おぼろげながら此度のイメージが御座いました。 今回はガラッとデザインを一新したスタイルに挑戦される事になります。       ラフに着られる感じでスタンドカラーを前提に、 でもパッチポケットはベタだし、、、、 ノーパッドなアンコンやカバーオール的な感じでもなく、あくまでも小奇麗さと ほんのり上品さも感じられるようテーラードなショルダーや ラインは絶対に外したくないとの事!  カジュアルに寄り過ない「さじ加減」で!   お話を伺いつつ私のアイディアもちょっぴり加えてご提案すべく デザイン画を描きました。 お気に召して頂き直ぐに決まりました! ワクワクされているご様子がとても楽しそうです。   トラウザース地についても既にイメージは出来ておられ 「この上着ですから映える黄色のモールスキンで!」   畏まりました、凄く映えますよね、、、素敵です。 では更に ああして、こうして、、、 正に無から生み出されたO様オリジナルで御座います。                       SHETLAND TWEED   BATLE & ROBINSON By.Abraham Moon & Sons 100% Wool About 390g   http://dittos.seesaa.net/article/504244658.html 【 彩 シェットランドツィード 】     トーンの優しいブルーとグリーンによる交織が織りなす素敵な色味です。                 BRISBANE MOSS   MOLESKIN(M1A) / GOLD 100% COTTON 410g   では仮縫いが組み上がり、早速ご来店頂きました。 もう秋だというのに まだまだ暑さ残る折、爽やかにデッキシューズですね!     モールスキン、名の如くモグラの毛皮を意味し、 スェードのような手触りと外観を持つ厚手な綿の起毛織物です。 とても丈夫で温かく、ワークジャケットなどにも流用されています。   米国の作業着がデニムであった様に、英国では モールスキンやコーデュロイがそれに近いとも言えます。 言わずもがなカントリースタイルには欠かせぬ生地でもあり、 ツィードとの相性も抜群に決まっています。     お手持ちの上着や中衣(ODD WC)にも合わせるべく、 仕様はいつも通りに吊り用で御座います。   御家庭でも洗濯出来るよう 湯通しを2度行い縮めてから裁断しています。 勿論 袋地や帯芯に至るまで全て湯通し致します。 洗濯したら縮んだ、、、、既製服ではそうですね、だから移染含め多くは DRYクリーニング表記になってしまうのです。   H.S.ORDERでも、シャツでも、水洗い洗濯が前提なれば 縮めてから裁断するのは当然の行為であり、そうでなければ精度高き ご自身様の型紙が意味を成しませんね。                 良い感じですね!   今回はこういったポジションゆえ エレガントなシェイプは控え、 ナチュラルシェイプで参りますので胸ダーツは排除します。 毛芯(CANVAS)は通常通りベースに使いますが、 増芯の多くを排除し軽く、緩い着心地を尊重いたします。   スタンディングカラー(立ち襟)の高さや雰囲気なども 着てみないと分かりませんよね。 仮襟ですからこちらをベースにご要望があればお聞かせください! (因みにスタンドカラーとは和製英語となります。)     お身体に寄り添う程好いナチュラルシルエット、 フィーリングはバッチリなようです!                         以前お仕立て頂きましたご注文でワンピースバックは御経験済み、 程好いカジュアル感が良いとの事でこの度もリクエスト頂いております。   お陰様により大変お気に召して頂きまして、もう修正なくFNISHへGOですよ!                       お仕立て上がりました。 気付かれたでしょうか? 立ち襟の内側にはトラウザースのモールスキンを使用しております。 肌に触れる事も考えられる内側はウールより やはり肌に優しいコットンが良いですね。 Barbourのコーデュロイ襟も襟を立てた時への配慮に同じです。   襟が捲れ、チラッと見えるのが乙なのですよね!   アウトポケットでなければ切ポケットにフラップを付けるのが この服のスタンス的にも順当でしょう。 ですが蓋も無し! シンプルで小奇麗さも尊重すべく 敢えてゴチャゴチャ見えるディテールも排除すると共に別も狙いも、、、。               このスタンディングカラーはスロートタブ兼用のデザインにしてあります。 胸部の切ポケットは敢えて高めな位置、かつ前端側に設定する事により 胸幅分のポケット内奥行きを稼ぐと共に、 深さ自体もウエストまで確りと確保できます。             スロートタブ部分は内側に折り曲げ 留める事が出来ます。 マオカラー風ですね!   襟高低めで小振り、キャッチーに演出。             まぁ普段はあまり留めないかも知れません。 コンセプトの様にラフに、気楽で自由にお楽しみ下さいませ。               腰ポケットは縦に強く大きな傾斜の付いたクレセントポケット。 こちらも敢えて高い位置から確保し口径サイズも大きめにしています。 冬物である以上 グルーブ着用時もあるでしょうし、手の入れやすさと深さも確保、 腰骨ホールドのカーブに乗るポケットですから馴染みも良いです。   あっ、気付かれました⁉ 両玉縁ポケットの口の中、、、実は向布にもモールスキン! チラッと目立たぬ遊び心もね。   シンプルでサッパリなデザインである事と同時に、 蓋無しだからこそ出来得るお遊びで御座います。                   袖口の釦は敢えて一つ、ラフでシンプルです。 釦はホーンですが、この選んだ色味自体も実はモールスキン意識なのですね。 良いアクセント感が出ると思います。                       O様に御来店頂きました。 ちょっと、、、、格好良すぎて写真を撮らせて頂きました。 このタイはいつのコレクションだったでしょうか、、、 ミルクティーのような甘いブラウン、 シャキッと引き締めビターなダークブラウンのシャツ、 そのダークシャツが映えるライトグレーの格子柄スーツ、、、 本当にいつも流石で御座います!     http://dittos.seesaa.net/article/503921199.html 【 O様のご注文:TOWN SUITS 】                   良い色ですよね、上着はグリーン系でもブラウン系でも、勿論ブルー系でも 大抵の色味は合ってしまうのがGOLDの魅力!                             O様、とてもお似合いで御座います! いよいよ構想が実際の洋服になりましたね。                       着心地は軽くて柔らか、着心地でもテーマなラフさを表現できていると思います。 勿論 ほんのり上品加減も、、、如何でしょうか。                   とてもお気に召して頂けました。 頭のイメージから具体的なデザイン画、そして仮縫いで立体となり テーラードクロージングとして完成致しました。 それはそれは楽しいですよね、喜んで頂き何よりで御座います。                     ・・・・・如何でしたでしょうか。 こんな嗜み方が出来る事も BESPOKE だからこその醍醐味かも知れませんね。   今では定番となっているデザインの多くは、 往年の顧客様方がご注文されたBESPOKEからというのは少なくありません。 ダブルモンクストラップシューズの誕生は ウインザー公のご注文からであった事は有名ですね。     10月も後半に差し掛かって参りました。 やっと、やっとスーツが気持ち良く着られます。   お洒落を楽しみ、お出掛けしたくなるというものです。 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。     今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。            

    Read more
Bespoke Tailor Dittos.