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【 H様のご注文:IRISH LINEN 】
2024.06.25
お客様のご注文
= 早期受注フェアのお知らせ = 7月10日(水) ~ 7月29日(月) HOUSE STYLE ORDER限定による、早期受注フェアが開催となります。 年に二回 ご協力工場さんの企画であり、秋冬のご注文には早期であるからこそ いつもより多めに工期を頂戴する分 ささやかながらお値引きをさせて頂きます。 ご注文内容は 秋冬物に限りません、 春夏用でも良いですし 季節を問わずご注文頂けます。 既にこの秋冬に向け ご構想のある方々や、当店で初めてご注文を検討されておられる方々など、 どうかこの機会を有効利用して頂けましたら幸いで御座います。 皆様とお会い出来る事を楽しみにお待ちしておりますので、何卒宜しくお願い申し上げます。 20年代の雰囲気も大変魅力的なスーツ。 シャープなラペルのパドックカットは2釦2掛け。 腰ポケットは斜めで 更にカーブが付けられたクレセントポケット。 博識で拘り深きH様のお気に入りなデザインです。 このスタイルで春夏用にと リネンでは2着目となる IRISH LINEN のスーツをご注文頂きました。 初回のリネンは欠かせぬド定番の TROPICAL でダブルブレスト、 今回は、、、、 この度も素敵なスーツを誂えて頂きましたのでご紹介させて頂きたいと思います。 リネンと言えば同社を抜きに語る事は出来ません。 SPENCE BRYSON TYRONE : OATMEAL 100% LINEN 380g オートミールの語源は Oats(オーツ麦)+ Meal(食事)であり、 そのままですがオーツ麦を食べやすく加工したシリアルです。 麦の素朴でナチュラルな淡いベージュ、 織り糸が太くザックリとしたタイロンでは、やや霜降り感のある表情が 更にナチュラルな麦感を感じさせてくれる大変魅力的な色味です。 白をイメージな春夏紳士のリネンスーツ、されど真っ白は選びません。 真っ白は漂白された人工的な色味でもあり、こういう白は白衣に任せておきましょう。 やはり生成りやクリーム辺りが良いですが、このオートミールも素敵ですね。 いつも御愛用の吊り用 2プリーツスタイル。 持ち出しは前カンではなく釦がお好みなH様、 その釦は仮付けなので色は気にしないで下さいませ! キャンバスとカーフ、コンビでのローファー。 春夏にはもってこいですね! ウエストコートはシングルの5釦全掛けで ややショートポイント。 凄く良いですね、、、、リネンらしさ満点で味わい深い雰囲気が漂います。 正にH様のイメージとされた感じが出ている事と思います。 早めにFINISHへ回しますので、暫しお時間を頂戴致します。 仕立てあがりました! 釦はクリーム色の貝釦、やはり貝釦が似合いますね! はぁ~~、惚れ惚れしますね、羨ましいスーツです。 お仕立て上がりましたので H様の御来店をスーツと共にお待ちしております。 因みに、誂えられた服は大抵の場合はトルソーには合いません。 それだけ皆様の御体型は個性に溢れ、ONLY ONEであるという事です。 サイズ、姿勢、肩傾斜などの不適合は顕著ながら、 個人差はあれど非対称も入ってまいります。 この写真もパッドをトルソーと服の間に入れたりして 無理やり服が落ち着くように調整しています。 既製服ではないのですから、トルソーに合う服は それだけ最大公約数に近いご体型の持ち主でもあると言えますね。 トルソーも国産と海外物では当然体型も違いますし、 国内専門メーカーとなればトルソーもかなり細かくサイズ展開されています。 既製服メーカーであれば、そのパターンナーはターゲットとなる顧客層の 体型を想定したトルソーも選べることになりますね。 誂え服はクライアント様がご着用された時こそ この服が活き活きと美しいシルエットを奏でるのです。 ご足労頂きまして この度も誠に有難う御座います。 パリッとプレスされた新品のトラウザースですが、 ご試着し 靴ひもを結ぶべくしゃがんだだけで 1st WRINKLES! これが、これもリネンという事です。 BESPOKEで誂えられたスペクテーターシューズ、このスーツに一番合いますね! 想定して履いてきて下さった事と思います。 歴史的にはポロ競技の時に履かれた靴がベースとなっているようですが、 そこからスポーツ観戦などでも履かれ、 エレガントなリゾートシューズとして愛されてきました。 ホワイトの部分はカーフではなく鹿革(バックスキン)が本質的には使われます。 つま先や踵、甲の部分は確りした革で足を保護、そして歩行など 屈折する部分には柔らかな鹿革を使い大変理に適った歩きやすい靴でもあるのですね。 1930年代の欧米ではかなり流行り、銀幕のマフィア達も例外ではありませんでした。 H様と職人さんの拘り詰まった靴、本当に素敵ですね。 ご納品したばかりのリネンシャツ こちらもS.BRYSONSよりIRISH LINENで誂えて頂きました。 やはり良いですね、、、これからの季節には欠かせぬシャツの一つです。 リネンシャツだとしても、タイを締める事を前提とするなれば、 ALBINIなどイタリア製の生地ではなく 絶対にS.BRYSONSを選ぶべきです! 中下のバランスも綺麗ですね、ライニングには 薄地のヴィスコースにて オフホワイトをお選び頂いております。 若かりし頃の『公』を彷彿させるエレガントな着こなし、、、ウットリします。 敢えて緩めに結ばれたボウタイがとても良く映えます。 ご経験値が伴わなければ なかなかこうは様になりません、 H様のテーラードに対する拘りも含め完成されたご自身のスタイルをお持ちで御座います。 『暑い、、、』 そんなのは当たり前、 されどリネンの三つ揃いを誂え、 着用される方々は 暑い などいちいち言われません。 四季を感じさせてくれる伝統的で風流な着こなしを重んじ、 ご自身のスタイルを信じて貫き通すその様こそエレガントな紳士なのですね。 H様、この度もそんなエレガントなご注文を誠に有難う御座いました。 次のご注文はいよいよ、、、、楽しみですね! ・・・・・如何でしたでしょうか。 春夏となればリネンは欠かせません。 スーツでお持ちであれば、TPOに応じて単品で着る事も出来ますので 様々な着こなしを楽しむ事が出来ます。 されど、三つ揃いが前提であるべきスタイルである事を守り、 大切にもしていきたいです。 SPENCE BRYSONのリネンには ウエイトも様々に、色味のバリエーションも豊富に揃えられております。 盛夏が厳しいのは当然ながら、だからこそ春秋をも重視してご堪能頂けましたら幸いです。 http://dittos.seesaa.net/article/502414796.html 【 2024 / SPENCE BRYSON 】 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。 今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。 ・・・・・来週のBLOG更新はお休みを頂戴致します。 次回は 7月9日(火)を予定しておりますので どうか引き続きよろしくお願い申し上げます。
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【 H様のご注文:H.Lesser&Sons 】
2024.05.28
お客様のご注文
皆様 こんにちは。 今年の春も 『 至高のシャツ地フェア 』 に沢山の方々より 光栄なるご注文を頂戴致しまして誠に有難う御座いました。 至高な着心地を楽しみに、お仕立て上がりまで暫しお待ち下さいませ! では、この流れでご連絡を二つ お伝えさせて頂きます。 【 新作:Dittos.TIE 】 現在 仕込み中であるクラシックな当店オリジナルタイの新作ですが、 最終的な仕立て工程で少し遅れが出ております。 来月の6月中旬までには仕立てあがる予定ですので、 改めて当BLOGでもご紹介させて頂きたいと思います。 今回もご期待ください、かなり自信が御座います! 仕込んでいる私自身が一番楽しみになっておりますが、、、(汗)。 【 東洋経済 ONLINE 】 博識で多彩な才能を持ち、服飾研究家の肩書を持たれる 飯野 高広さん。 靴やスーツの本も出されマルチにご活躍されておられますが、 今回は東洋経済さんでお仕事をされました。 大変光栄にもお声掛け頂き、微力ながらもご協力させて頂きましたが 当店の事もご紹介して下さりました‼ 飯野さん、どうも有難う御座いました。 是非皆様もお手隙な折にでも覗かれてみて下さいませ! 写真も豊富ですよ。 ≪こだわり叶える「オーダースーツ」失敗しないコツ≫ https://toyokeizai.net/articles/-/755234 東洋経済 ONLINE 非の打ちどころなきエレガントなG.クーパー氏。 三つ揃いのダークスーツはノッチドラペルの本返り3釦。 氏の恵まれた体型の良さはさておき、完成されたクラシックなカットは 正に黄金比率で構成されたスタイルです。 全てにおき目立つところなく、強いて言えばこの写真は40年代ですが タイなども含め、その時代『らしさ』という特徴は見受けられます。 ゴージラインは襟ぐり線であり、高すぎず、低すぎず、 ラペル幅も広すぎず、狭すぎず、、、、 釦位置やポケットの位置含め全てが美しく調和しています。 その優雅なシルエットと佇まいには とても品があり本当にエレガントですね。 さて、今週は M様よりご注文頂きました 3シーズン用の クラシックなスーツをご紹介させて頂きたいと思います。 スーツがお好きな事もあると思いますが、お仕事を通じ いつもクラシックでエレガントな装いを嗜み、同時に清潔感や 品の良さまで感じさせる着こなしや笑顔が素敵な顧客様です。 しかし、その柔らかい笑顔とお人柄とは裏腹に、 お身体は男らしくて逞しいご体型をされています。 お若い頃より長きに渡り武道に勤しみ、 骨太で如何にもパワーがありそうなM様で御座います。 今回はどんな生地を選ばれたでしょうか! H.LESSER & SONS LIGHTWEIGHT FINE WORSTED SUITTINGS 11/12oz 名門の名に恥じぬ格調高き最高のコレクションを静かに展開し続けています。 当店BLOGをお読みくださる方々であれば、もうご説明はいりませんね。 http://dittos.seesaa.net/article/499684657.html 【 FOR THE DISCERNING MAN 】 ウエイトは大体 350g であり、やや秋冬寄りな3シーズンスーチングです。 品質の良さは言うまでもなく、私が一番信頼しているマーチャントでもあります。 英国では、同社では350gレベルでも軽量級の扱いですが、 日本で考えれば着用期間が一番長く楽しめるシリーズであるとも言えます。 これまたクラシックなバーズアイに ブルーのウインドーペーンが重ねられています。 M様はこのスーツが 当店BESPOKE としては4着目となりますね。 House Style Orderよりステージアップされ、既に一通りお持ちですから 今ではじっくりと吟味を重ね、 BESPOKEでの最高ステージを最高の生地で味わっておられます。 今回のウエストコートは襟付き、 そして腰ポケットのみフラップ付きをご選択されました。 格子柄が重ねてあるので、そんなところも加味して 軽く『外し』を入れられているのかも知れません! しかし逞しい、、、胸の厚さが違います! チケットポケットを携えた3釦の本返り ノッチドラペル。 デザインや仕様などで遊ぶ必要は全くありません。 この極上な生地が活き、ディテールもアピールする事なく G.クーパー氏のスーツの様に着る方自体を引き立てる スーツでなければクラシックではありません。 この度も本当に素敵ですね、お似合いで御座います。 広くて逞しい背中、イセ込みもたっぷりと内蔵しています。 立体的な肩甲骨を包み込むと同時に、背中のユトリは機能性にも直結します。 適度な遊びは必ず必要であり、人間の優れ過ぎている関節や筋肉、 皮膚などに生地自体が対応・追従しきれないからです。 スーチングはスポールウエア地の様にストレッチ性が基本的にはありません。 最近は意図的に持たせた生地も少なからずありますが、、、 個人的にはクラシック範疇には入れたくないですが時代の流れもありましょう。 ではM様、微調整を加えてFINISHへと進行させて頂きます。 さて、お仕立て上がりです。 クレリックシャツがとてもエレガント、 ブルー地がウインドーペーンと馴染みますね。 小紋のグリーンが効いていますが、実はブレイシーズとも! 深き股上、最近はファスナーフロントがお気に入り。 前中心は縫われているかのように、 前端が巻き込まれているかのように内巻に仕立てられています。 これは縫製工場さん製では無理な技術であり、 手作りだからこそのクオリティーでもあります。 やはりファスナーフロントは圧倒的に楽ですよね! 黒のパンチドキャップ、Best of the Bestな一足です。 紳士たるもの先ずは黒靴、頼りになる黒のオックスフォードはマストです。 皆様のマストは如何でしょうか。 因みに、見えるでしょうか、、、、。 トラウザースの前後にはクリーズライン(折り目)が付けられます。 裁断時、そのラインに格子の縦縞を拾うのは一番安易であり、 仕立ても楽ですが美しくありません! 格子柄の縞自体を拾うのではなく、 格子柄(マス)のセンターに通すのが美しいのです。 これにも理由があるのですが、普段気にされたことなど 無かったであろう格子柄の裁断レイアウト、、、 これも上着など含め どこで、どの様に裁断されているのかで その服のレベルやカッターの美意識が垣間見る事が出来るかも知れませんね。 ご当日 着用されてこられたブレイシーズを拝借させて頂いております。 股上は以前と同じ寸法ですから そのままBESTでお好みな吊り具合になります。 が、ほんのちょい吊りすぎ⁉ なのでもう少しブレイシーズで調整しましょう! 少しだけ、、、M様は結構上げられる傾向にありますよね。 バックはポケットもアジャスターも排除され、 既製服では有り得ないディテールを削ぎ落されたバックスタイルでしょう。 素敵です! シャツのカラーはラウンドをお選びでしたね。 このスーツの裏地はシルバー、私も大好きな配色です。 この度も凄く素敵です! 本当にスーツがお似合いであり、それだけスーツがお好きで 着用されて来られたキャリアが着こなしにも出るというものです。 本当にエレガントですね、M様 改めて素敵です。 すみません、、、、またオートフォーカスなのにピンボケ、、、。 素敵な笑顔を頂戴致しました。 H.Lesserの生地は絶対に裏切る事はありませんし、 クラシックで当たり前な生地こそ H.Lesserであれば間違いありません。 M様、この度も素敵なご注文を誠に有難う御座いました。 実はこの時のご注文も2着同時進行で御座いました。 もう一着のスーツは王家の羊、、、、、またのご機会に!! ・・・・・如何でしたでしょうか。 M様は夏でも常に三つ揃いをご着用されます。 お仕立てで少しでもお役に立てるよう ウエストコートはバックレスもご愛用されています。 そんなスーツがお好きな方に御贔屓にして頂けるという事は本当に光栄な事です。 スーツたちも更に寄り添い、掛け替えなき相棒となって参ります。 スーツに限らず是非 TAILORED CLOTHING をお楽しみ頂けましたら幸いです。 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。 ・・・・・誠に恐縮ながら、来週のBLOG更新はお休みとさせて頂きます。 次回は 6月11日(火) を予定しておりますので、 どうか引き続きよろしくお願い申し上げます。
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