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Bespoke Tailor Dittos.

【 EXTRMELY RARE : VINTAGE SUITING 】

2023.04.25生地に付いて

 

 

 

4月も後半になりました。

もうゴールデンウィークは目前です。

海外からの旅行者も随分と増えましたが、

観光地はどこも賑わっていそうですね。

皆様はどのようにお過ごしになられるでしょうか。

 

当店は今年のG.Wも通常営業となりますので、

お時間のある御方は是非お越し下さいませ。

いつでも大歓迎で御座います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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銀幕のスター達が着こなすエレガントなスーツ。

所作や小物使い含めた着こなしなど 憧れと共に学べることが沢山御座います。

 

 

今では選ぶのも大変なほどに

既製品のスーツが市場に溢れていますが、当然ながら昔は違います。

紳士の装うスーツは昔ながらに高い技術と

知識に裏付けられたTAILOR達が支え、現在に至ります。

 

 

 

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1944 HENRY POOL

 

 

 

 

 

 

 

 

スーツの着用頻度が高い時代であれば

それだけ生地メーカーも多いですし、切磋琢磨に競争があります。

今とは違った価値観であったとしても、

極上な食材(生地)を求める方々は必ずいるのです。

 

一つの例にすぎませんが、1970年代から80年代初頭にかけて

様々に展開された素晴らしい VINTAGE SUITING をご紹介して参りました。

実は改めて激レアで貴重なスーチングを入手致しましたのでご紹介させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

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残念ながら今では現存されないメーカーです。

ZENITH 時計メーカーは有名ですが、、、。

 

当時のレベルで最高級に細い原毛を使ったウーステッドをベースに、

贅沢にもカシミア、そして ミンク までブレンドされています。

 

生地端のミミも、ネームも、とにかく金糸を使って

ピカピカにあからさまなゴージャス感を出しています。

当時の高級スーチングはどこのメーカーも

大体この金糸使いがマストになっていますね!

 

 

 

 

 

 

 

世界三大毛皮と称される超高級毛皮というのがあり、

その三種に君臨するは

【 セーブル / チンチラ / リンクス 】です。

 

そして他にも有名な毛皮として、

ミンク、フォックス、ラビット などが挙げられます。

セーブルとミンク、どちらもイタチの仲間であり、とても似ています。

 

似てはいますが、セーブルが格上でもあり 当BLOGでも以前にご紹介した

至高のコーティングではベビーカシミアに

セーブルをブレンドした とんでもなく贅沢な生地がありましたね。

 

http://dittos.seesaa.net/article/451681604.html

【 至高のベビーカシミア 】

 

 

 

 

 

 

 

 

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ミンク君、愛らしい顔です。

毛に光沢感があるのが特徴だそうで、綿毛が多い為に高い保温性能を誇ります。

ヒツジさんの体躯や毛量を思い浮かべれば、こんな小さき小動物の毛ですから

それはそれは貴重であり、高級でもあります。

 

 

 

 

 

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このシリーズは ネイビー無地やストライプも御座いましたが、

既に完売済みです。

唯一 ブルーグレーのクラシックなストライプが店頭で鎮座しております!

希少獣毛の混率自体は低く、数値表記が無い場合は大抵スパイス程度でもあり

1~2%といったところでしょう。

どの辺がミンク、、、!?  そうではありません(笑)。

入っているという事実が大事であり、

差別化であり、堂々と表記する事が出来ますからね!

 

 

では、同社の織り上げた別の激レアな逸品を新たにご紹介いたしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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クラシックで何の変哲もないヘリンボーン柄。

織柄ではありますが、ヴィンテージでは貴重で希少な無地範疇であります。

ネイビーとグレー、2色揃って入手する事が出来ました。

 

SUPER 120ですから 当時の正に最高スペックがベースとなります。

タスマニアウールも希少で高級なメリノウールでありますので

当時としてはアピールが違います!

(厳密に適合するネームではありません。)

 

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今回の生地に付きまして、最高のウールにカシミアをブレンド、

ここまでは冒頭の生地と同じです。

こちらは なんと追加で チンチラ をブレンドしております!

 

 

 

 

 

 

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世界三大毛皮にも名を馳せるチンチラ君。

ネズミさんの仲間であり、齧歯類ですから歯に特徴がありますね。

子ウサギ位の大きさであり、ペットとしても人気があるそうです。

 

毛は柔らかく、スベスベしていて それはもう最高の肌触りこの上なしでしょう。

しかし、やはりこのサイズですから その毛は大変に貴重であり希少となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ではじっくりと生地をご覧頂きましょう。

ヘリンボーンは綾織りであり 特徴である斜めに入る畝、

幅を決めて交互に向きを変える事によって表現されます。

『ニシンの骨』との名称ですが、日本では杉の木になぞられ杉綾とも言われます。

 

縦縞の織柄はシャドーストライプの様でシャープな印象を与えてくれます。

しかし、同色ですからほんのりと感じられる程度であり、

無地に同じくご愛用頂けます。

 

 

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お次はグレー地です。

ミディアムグレーより 若干明るめですかね。

とても渋く、落ち着きと貫禄があります。

 

 

 

 

 

 

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無彩色のグレーにはグレーならではの魅力があり、

合わぬ色はない程に懐深き色味です。

トーンの濃いネクタイが頗る映えてくれます!

 

ダークでは無いトーン、生地がおとなしい分 シャツなどは

敢えてパンチの効いたロンストなどは抜群に格好良いですよね。

 

 

 

 

 

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なんか写真だと ミミの金糸があまり輝いて見えませんが、、、、

本当はもっとキラキラです!

 

 

 

 

 

 

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この鉄板な2色、クラシックなヘリンボーン、極上な食材です。

仕立てあがってしまえば全く派手さはない分、

チンチラ君の存在は正に自己満ではあります。

ヴィンテージの類は、旧型織機で織られているのが通常でもありますし、

今よりもずっと時間と手間を掛けられたフィニッシングが施されております。

 

これを現行品として蘇らせるべく、原材料調達から織機と共に

工程を全て復刻したとしたら、、、、一体いくらになるのでしょうか。

現実的には無理な相談なのかも知れません。

 

 

ヴィンテージは所詮 古在庫であり、こちらは大手メジャー級なメーカーでもない為に

大変リーズナブルな値付けだとも言えます。

 

そんなに多くの量は無いですから、

こういった個性豊かな子たちに魅力を感じて頂けましたら

現物をご覧に是非お越し頂ければと思います。

今、この目の前にあるご縁と共に 巡り会いを尊重頂けましたら何よりで御座います。

 

何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・【 至高のシャツ地フェア 】ですが

お陰様により本年も開催させて頂きます。

 

G.W明け、5月10日(水)から約1か月間を予定しております。

(多少の日程変更はあるかも知れません。)

 

どうか皆様 お時間を御捻出頂き

普段はお目にかかれぬ至高の生地たちをご堪能下さいませ。

 

更に 至高な生地にも拘らず、フェア期間内限定の特別価格にてご注文頂頂けます。

 

年に一回のお祭りです、是非ご足労頂けますよう宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・誠に恐縮ながら 来週のBLOG更新はお休みとさせて頂きます。

次回の更新予定は、5月9日(火)を予定しております。

 

この日、準備が出来れば至高のシャツ地をご紹介させて頂く予定です。

 

では、皆様とお会い出来る日を楽しみにしております。

改めて どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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