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Bespoke Tailor Dittos.

【 2023 S/S お勧めファブリック 】

2023.02.07お勧め情報

 

 

 

 

 

まだまだ寒い2月 先週には『立春』も迎えましたが、

寒さが和らいでくるのはもう少し先でしょう。

2月となれば街のショーウィンドウなども春夏商品が目につき、

急に爽やかな色目と共に 薄くて涼しげな商品が店頭に並びます。

 

 

誂えの世界では 仕立てる時間 が必要となりますので、

早々に春夏用の装いをご注文頂き始めております。

今週は爽やかな春夏用の生地をご紹介させて頂きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

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清々しい春夏の装い、色目も明るく全体的なトーンは軽やかになりますね。

まだまだコートが欠かせぬ時期では御座いますが、リネンやコットン、

シルクやモヘアなど春夏ならではな素材たちが皆様をお待ちで御座います。

 

 

 

では、ご覧頂きましょう。

 

 

 

 

 

 

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真っ赤なバンチでお馴染み、

英国の高級マーチャントである HARRISONS からご覧下さい。

 

 

 

 

 

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HARRISONS

= LABYRINTH =

 

85% WOOL

8%  MOHAIR

5%  SILK

2%  LINEN

 

ABOUT 300g

 

 

ウールを主体とした4者混紡のジャケッティングです。

 

 

 

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これ、凄く素敵です!

ライトブラウンは立体的な織りによる交織で奏でられています。

とても素朴な感じが素晴らしく、ほんのり シルクやモヘアの光沢感も。

 

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植物繊維であるリネンも少しだけブレンドされていますが、

風味付け程度なので特有な皴になりません。

モヘアが相殺しているかのようです。

 

通気性も良く、これは大変使いやすい ODD JACKET になる事でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

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立体的で素晴らしい表情を見せる独特な織り。

蜘蛛の巣、いや網戸みたいですね!

 

 

 

 

 

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春夏だからこそ、こんな綺麗な色目のコットンや

リネンのトラウザースを合わせてみては如何でしょうか。

ボーダーのカットソーにデッキシューズ、、、格好良すぎです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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お次もLABYRINTH であり、色柄違いの兄弟となります。

混率やウエイトも同じであり、こちらは欠かせぬネイビー地となります。

 

 

 

 

 

 

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やはりネイビー系は欠かせぬ色味ですよね。

やや明るめなのがまた良いのです。

 

 

 

 

 

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実はこちらも凄く凝っていて感心してしまったのですが、、、

なんか親しみ深く感じるところは御座いませんでしょうか。

 

インディゴ染めのデニムがエイジングによって程よく色落ちしてきたかの様に

絶妙な掠れ具合であり、慣れ親しんだ落ち着きのある色調でまとめられています。

 

この『籐編み』みたいな織地、その掠れ具合が長きを共にした

デニムの様な安心感とヴィンテージな雰囲気も。

上手いな~ RRLにありそうな雰囲気です(笑)。

 

 

 

 

 

 

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2種を並べてみました。

この写真の色味が それぞれリアルに近い感じです!

 

涼しくて清涼感のあるジャケットを是非お楽しみ下さいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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では次に参りましょう。

FINMERESCO こちらのシリーズ、

やはり高級なマーチャントである SMITH WOOLENS のシリーズです。

FINMERESCOはトラベルスーチングのマスターピースとして

英国でも名を馳せているとの事。

 

 

 

 

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SMITH WOOLENS

MOCK LENO

 

100% WOOL

ABOUT 350g

 

 

夏には欠かせぬネイビーのフレスコ調、いわゆるメッシュ地です。

これも日本の夏には是非ともワードローブへ入れておきたいジャケットです。

 

 

 

 

 

 

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強撚糸により織り上げられ、反発力がとても高くて皴になりません。

ザラっとした触り心地、肌離れも良く、

織り糸は敢えて太くザックリしているので350gあります。

 

反面スカスカな通気性を誇ると共に、丈夫でもありますので

暑く成れば脱いでBAGにポイっと仕舞ったりと気兼ねなくご愛用出来る事でしょう。

 

 

 

 

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これは通常のテーラード仕立てでも良いですが

アンコン仕立ても抜群に似合いそうです!!

 

http://dittos.seesaa.net/article/464309357.html

【 HOUSE STYLE ORDER:アンコンジャケット 】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後のご紹介となります。

この最後のみ スーチングとなりますが、勿論 上着のみでも良いですね。

HARRISONS よりのご紹介です。

 

 

 

 

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HARRISONS

= ICARUS =

 

75% S‘100 WOOL

15% SILK

10% LINEN

 

ABOUT 230g

 

ツルっとして、ヒヤッとする感触です。

3者混となり、それぞれの良さを掛け合わせたチームプレーな生地です。

生地ミミにはイカロスの翼も!

 

私がまだ若造だった頃、春夏では洒落た紳士な方々の多くは

シルクを好まれて上着を誂えられていました。

上着は勿論の事、スプリングコートなんかもシルク地で誂えられたりと大変素敵でした。

しかし、最近ではシルクの生地はあまり見かけなくなりました。

 

とても贅沢で品があり、貴族の遊び着のような感じですが

仕立てるのは最高に気を使うのです。

これもシルク地の様々な特徴によるものなのですね。

 

 

イカロスのシリーズは 15%もシルクをブレンドしていますので、

そのシルクらしい艶感や、キュとする様な質感は少し感じられます。

そんな生地を英国らしいカントリーライクな色、そして格子柄で!

 

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このイラストは秋冬ですが、イメージはこんな感じですよね。

春の訪れと共に 草木たちが元気に芽吹いて参ります。

ナチュラルなアースカラーに身を包み、新緑名所巡りなど如何でしょうか。

 

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この格子柄自体の配色がまた良いのです。

澄み切った青空を思わせる綺麗なブルーに、それを引き締めるネイビー。

目立ち過ぎず、されど格子柄の主張も忘れないといった感じで抜群です。

 

 

暑く成れば特にブルー系のアイテムは涼しげで使いたい色目ゆえ

コーディネートもまとめやすいですね。

 

 

 

 

 

 

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こちらも強撚糸を使って皴に強く、

この掠れたスラブ糸の雰囲気も涼しさを誘います。

こんな清々しい生地でスーツやジャケットを仕込みつつ、

春の到来を待つ、、、、乙ですね!!

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・如何でしたでしょうか。

ブログをお読みの時くらいは春の到来をイメージ出来ましたでしょうか。

 

魅力的な春夏生地と共に皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

今週も誠に有難う御座いました。

 

 

 

 

 

 

・・・・・大変恐縮ながら、来週のBLOG更新はお休みとさせて頂きます。

次回は、2月21日(火)を予定しております。

 

どうか引き続きお付き合い頂きたく、宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 
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