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Bespoke Tailor Dittos.

【 HOUSE STYLE ORDER:アンコンジャケット 】

2019.02.26お勧め情報

 

 

皆様 こんにちは。

3月を目の前に、少しずつ陽ものび 気温も上がりつつあるように感じられます。

 

既に花粉も飛散しているようです。

花粉症の方々におかれましては辛い時期にもなって参りました。

 

 

 

 

 

 

A1

 

美しきウインザー城です。

エリザベス女王が週末に過ごされる場所でもあります。

女王様がご滞在されている時には王室国旗、

ご不在時にはイギリス国旗が掲げられているそうです。

城内は撮影禁止でしたが、もう圧巻の別世界でした。

 

A2

 

ウインザー城の裏からアスコットまでに及ぶ広大な公園(Windsor Great Park)には、一直線に長き道(The Long Walk)があり アスコット競馬場の方まで続いているとの事。

ロイヤルアスコット開催時には エリザベス女王がウインザー城から

馬車に乗って臨席されるそうです。

 

A3

 

因みにこのロード、緊急時の際には飛行機が離着陸できるよう想定されていたとの事。

不自然なほどに長く、直線である訳ですね。

今では樹木もありますし想定されていないと思いますが、歴史が本当に凄いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、春を間近に いよいよ今年も暑い季節が来てしまいます。

 

清々しい春 桜は大歓迎ですが、その後には夏が、、、。

盛夏の厳しい暑さを考えれば、もう何を着ていても暑い!

そんな最中でも上着を必要とされる方もおりますし、そういったTPOも有り得る事でしょう。

 

 

今週は、そんなお客様からのご要望にもお応えするべく

HOUSE STYLE ORDER より、New Style を御紹介させて頂きます。

10周年YEARとなる今年 いよいよデビュー致します。

 

それは 【 アンコンジャケット 】 と言えば御理解頂けるでしょうか。

『 非構築的なジャケット 』という意味であり、芯地や裏地、肩パッド などの付属類を極限まで排除し、出来る限りの軽さとソフトさを追求し、リラックスした着心地と

見た目を具現化した上着となります。

 

もうフニャフニャですので、シャツジャケット!? カーディガン!? の様に感じられる仕様で仕立てられています。

 

 

一般的なテーラードジャケットとは別物でもあり、既製服でも大いに展開がされておりますね。 今ではジャージ素材などでも作られている訳です。

しかし、この重宝出来るアンコンJKも 既製服となればサイジングやデザイン、バランスが流行を加味したものとなり、、、

大人の着る服としてはいささか抵抗感のある御方が多い事も事実です。

(凄く分かります、、、。)

 

 

顧客の皆様は当店の型紙ホルダーです。

その精度高き型紙には体系的様々な情報がふんだんに詰まっています。

 

そんな皆様の保有される型紙は正にクラシックなバランスであり、お好みも踏まえた適するサイジングになっている訳です。 その型紙を展開・流用致しますので、改めて採寸する事無く リクエストのみで承る事が出来ます。

(もともと内蔵されていた肩パッドを抜けば 肩傾斜も変わります。

私の方で このモデルへと変換いたします。)

 

 

勿論 御新規様の初注文でも構いませんし、むしろ大歓迎で御座います!

 

型紙ホルダーの顧客様におかれましても、このポジションたる上着だからと ユトリ感含め独自のバランスに再構築されても良い訳です、誂えですので。

肩の力が抜けた この様な上着は、真夏の暑き最中でも着用すべきシーンやシチュエーションにて大活躍してくれる事でしょう。

 

 

 

 

 

 

A4

 

リネンのシャツにサラリと羽織ってみました。

首元はノータイながら、スカーフでアクセント!

http://dittos.seesaa.net/article/459368443.html

 

 

装う上で上着が有るのと無いのとでは雲泥の差もあり、与える印象も全く違いますよね。

ビジネスの場だけでは無く、例えば格式高きゴルフクラブやレストランでのお食事など含め、御旅行や御出張などにも重宝して頂ける事でしょう。

 

今回はサンプル兼、私のサイズで仕立ててもらいました。

着用検証と共に もう少しブラッシュアップさせてから

皆様よりのご注文を頂戴させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

A5

 

今回の生地はコチラです。

http://dittos.seesaa.net/article/457880939.html

 

ウール:100%での極薄地であり、とても通気性の高いイタリア製の生地となります。

フワッとした織り上がりで大変軽く、皺にもなり辛い生地です。

 

芯も肩パッドも入っておりませんので、フニャっとしていますね。

砕けたリラックス感漂う雰囲気が垣間見られると思います。

 

上衿や袖付けはハンド仕立てのオプションを付けて仕立ててもらいました。

 

今シーズン着てみたら 自分で洗濯もしてみようと思っています。

実験ですね! お勧め自体は率先して致しませんが、やはり汗をかくシーズンでもあり、水洗いが出来ると嬉しいですよね。

キモは洗い方と干し方になるでしょう。

 

故にこの生地は水通ししてから裁断に回しました。

予想に反し殆ど縮みませんでしたが、素材や織りで随分変わると思いますし、製品になっての洗いであれば 縫い糸や付属類も多少縮みます。

 

それらは味にもなるでしょうが、著しくサイズが変わってしまうようでは困ります。

洗濯を念頭に入れておられる方は御注文時にお伝えください。

一応 生地の段階で水通ししますので!

 

A6

 

 

 

 

 

 

A7

 

ボディーには一切裏地が付きません。

袖だけは着脱の滑りや動きやすさ含め裏地が必要です。

ただし、この袖裏地自体も『肘手前まで』という仕様も可能です。

 

このHOUSE STYLE ORDERは縫製工場さんにて仕立てて頂くものです。

芯無し、、、これは誤解無きよう簡単に説明させて頂きます。

極一般的なテーラードの上着は毛芯が前身頃の方から前裾まで入っており、立体的なフォルムを支えています。肩パッドもある意味では芯と捉える事が出来ます。

そういった芯自体は無いのですが、一部には伸び止めや安定性の為に 極薄の部分的な接着芯が使われています。

 

厳密に芯という括りを一切使わないというのは有り得ないのです。

(芯には様々な種類、用途、役割、使い方があり キリがありません。)

 

 

 

 

 

・・・・・このスタイルは春夏での御紹介であり、デビューではありますが

春夏用限定ではありません!

 

例えば秋冬物にて、コットン:コーデュロイ等で仕立ててみるのも良いですね。

ブルゾンテイストで気軽に羽織るには大変マッチングする事でしょう。

ツィードだって良いですよ!

 

ODD JKでは無く、この上着でのSUITSだって良い訳です。

リネン混やソラーロ等もスーツが似合いそうですね。

 

また、シングルブレストに限らず ダブルブレストでもお仕立て頂けます。

むしろ全型の中よりお選び頂けますので、『 このデザインでアンコン仕立てを 』となります。

 

 

 

 

 

 

A8

 

前身頃の大身返しは肩まで。

衿周りもかなりスッキリしています。

 

スッキリさせるという事に対し、耐久性や各所パワーバランスなどを加味すると

縫製仕様を決めるのは結構悩むものです。

 

 

 

A9

 

見て下さい、無造作におかれたジャケットはフニャフニャです。

着用すればそれなにジャケットの体を成すのは型紙が自身の身体に合っているからですね。

 

 

 

 

 

 

A10

 

こんなにも小さく畳めちゃいます!

鞄に楽々収納も出来ますね。

 

 

 

 

 

 

A11

 

如何でしたでしょうか。

暑い夏を少しでも快適に過ごすべく、この様なアンコンJK仕立ては一つの答えでもあります。

大いなるメリットもあればデメリットもあります。

砕けた印象からも TPOをわきまえる必要は当然ありますが、昨今のクールビスやビジネスカジュアル!? たる へんてこで中途半端なスタイルが蔓延している日本の夏であれば 随分と市民権を得て来きたとも言えましょう。

 

 

このスタイル同様に気軽な気持ちでお試し頂けましたら幸いです。

 

店頭にディスプレーとしても置いておきますので、是非ご覧頂ければと思います。

サイズの問題はありますが、ご試着されたりと お気軽に体感されてみて下さいませ。

 

 

 

 

 

 

A12

 

お気楽で随分と砕けましたので、

最後は暑くても涼しい顔してやせ我慢な正統派の TAILORED CLOTHING にて締めましょう。

 

日差しが強くなって来れば、こういったベージュやライトグレーを着たくなります。

 

 

 

 

では、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

今週も誠に有難う御座いました。

 

 

 

 

 

 

 
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