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Bespoke Tailor Dittos.

【 至高シャツ お仕立て上がり 】

2018.06.12お勧め情報

 

 

関東地方も早々に梅雨入りしたと思いきや、早くも台風の襲来です。

上陸では無かったものの、良く振りましたね。

桜の開花といい、なんだか随分と季節が前倒しになっているような気がします。

夏が早く終わり、その分秋が長くなる事を個人的には願っております。

 

 

 

さて、今年の4月には 【 至高のシャツ地フェア 】を開催させて頂きました。

世界でトップの品質を誇ると言われる 最高品質のシャツ地を一同に揃えまして、本当に沢山の方々より光栄なるご注文を頂戴致しました。

 

改めて感謝すると共に、心よりの御礼申し上げます。

誠に、誠に有難う御座いました。

http://dittos.seesaa.net/article/458692004.html

 

 

今回は2社の御用意でしたが、ご注文の内容は やはり圧倒的に CARLO RIVA でした!

シリーズは分散しておりますが、皆様 楽しく悩みながら、かつ その品質に驚きながらお選び頂きました。

 

今回はキャンペーン期間内に限り、僅かではありますがお値引きも入りました事は嬉しいながらも、高額な事は勿論 否めぬ事実です!

ですが、洋服好きな方々にとって 『 味わってみたい! 』 と思わせる程の名声、そして圧倒的な品質を前に、ワクワクしながらお選び頂いた事と思います。

 

普段は見本さえ御用意が無いので 簡易にご注文を頂く事さえ出来ない生地でもあります。

CARLO RIVAクオリティーを御経験済みだからこそ 今回も御参加下さったお方もおります。 やはり そそられますよね!

 

 

1cr

CARLO RIVA


 

 

確かに特別です、、、、。

 

皆様から頂戴した大切な御注文は 約1か月で仕立て上がって参ります。

一気に仕立て上がって参りますので、保管に困る程であり 嬉しい悲鳴を上げておりました。

まだ全てのご納品が済んだわけではないのですが、多くの至高シャツは御注文主様の手元に渡り きっとご堪能して下さっている事と思います。

 

今週は 世界最高峰の生地がシャツへとなった CARLO RIVA を、極一部では御座いますが ご覧頂きましょう。

 

 

 

 

 

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・・・・・クラシックでベーシックな物から、イタリアの風を感じられる様な色柄まで本当に多彩でした。

こう写真で見ると、単に綺麗なドレスシャツではあります。

されど洋服です、シャツです、着てこそ本当の真価が問われると共に、喜びがそこにはあります。

 

 

 

 

 

3cr

 

・・・・・こちらの生地は ポプリン です。

定番的ではありますが、発色の美しき綺麗なブルーであり、クラシックなストライプです。

先染めされた糸は極上で本当に細く、解像度の高い写真、もしくは4K、8Kのテレビで画質(生地質)が表現されている様なものです。

 

この衿型は 弊店の ワイドスプレッド・カラー となります。

控えめで端正な顔立ちである事、とても大切にしているポイントです。

 

 

 

 

 

 

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・・・・・これまた発色の美しき オルタネートストライプ(交互縞)。

クラシックなストライプ柄として、シャツ地と共に スーツ地でも欠かせぬ縞柄です。

しかし、この コーラルピンク!? コーラルレッド、、、

良い意味でイタリア的なセンスに富み、あまり男性的では無いこの色をとても魅力的にまとめていると思います。

 

多くの方々は『 派手 』という評価になるでしょう。

 

今回 本当に沢山の中から選んだ、恐縮ながら 私の注文分です!

ベーシックなシャツは手持ちが沢山あります。 今回の CARLO RIVAでは、あえてイタリアの風を感じるこの配色センスに目を奪われました。

 

折角ですから、私のシャツをサンプルに

当店拘りのシャツをご覧いただきましょう。

 

 

 

 

 

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・・・・・皆様も御存じの通り、シャツは下着であり 本来は地肌へ直接着用するものです。

クラシックであればある程に 着丈も長く、当然ながら裾はトラウザースに仕舞って着用されます。

 

また、ドレスシャツ(タイを締める事を前提としたシャツ)には胸ポケットはありません。

しかし、スポーツシャツやワークシャツ等には逆に欠かせぬディテールでもありますね。

 

スーツのあるべき姿とは本来 3P が前提であり、現在主流となる 2P は略式となります。フォーマル度合いが増すほどにウエストコートが付随されるのは その名残と言えます。

ウエストコートを着用していれば、シャツの胸ポケットなど意味がありませんね。

そういった歴史より現在に至ります。

 

衿型は 当店での レギュラーカラー となります。英国的クラシカルなカラーでもあり、世間一般的には セミワイドスプレッド・カラーになりますね。

 

 

 

 

 

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・・・・・着丈が長いシャツは、動きやすさを加味され 脇縫い目の裾にはスリットが入ります。

スリット止まりには力が加わりますので、裂けるのを防止する為に補強布が付けられます。

これが昔ながらの作り方です。

昨今、多くのシャツは後身頃の裾から脇を通って前裾まで 波型 に一線で繋がっていますね。

現在では随分と着丈が短くなったドレスシャツは、生地要尺節約と共に 手間の掛かるディテールを より簡略化された仕様になってしまいました。

 

 

 

 

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・・・・・ウールと違い、融通性無きコットンは背中側の運動量を確保する為にも 昔ながらの誂えシャツには美しきギャザーが畳まれています。 手間の掛かる技術の賜物ではありますが、これも簡略化され、量産品の多くはセンターやサイドへ プリーツを畳むという様に簡略化されています。

 

アームホールでの 袖山と肩ヨークは確りと柄合わせしています。

袖山の肩ヨーク接ぎ目の前後には、イセ込みが内蔵されております。

 

 

 

 

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・・・・・袖口には必ず『 開き 』が作られます。

ジャストサイズが前提であるカフスの着脱含め、袖をまくる為にも欠かせぬディテールです。 その開き部形状の多くは三角に畳まれたトップ形状から『剣ボロ』と言われます。

当店のシャツは、工場さんの高度な腕前を見せる為にも わざわざ ラウンドに作って頂いております。 こんな面倒な事をしているシャツは当店以外では見た事が無いですよね! 目立たぬアイコンです。

 

開き口の止り部には手縫いによる補強の閂が縫われております。

 

衿やカフスと共に 随所に渡り

美しく大変細かで繊細なステッチが走ります。

このステッチは、高級であればある程に細かくなります。

ミシンは機械なので、縫い目調節のダイヤルを細かくするだけではありますが、、、

細かければ細かい程に なかなか進まないですから不効率でもあり、丁寧なアピールにもなるという事で認識されています。

 

 

 

 

9cr

 

・・・・・背中と共に、袖口にも綺麗に畳まれたギャザー、そして英国的クラシックな 3連釦のバレルカフ。

側面から見てみますと、、、表側と同じ柄位置で 裏カフスも裁断されているのが分かります。

 

10cr

 

高級なシャツでは当たり前な事柄ではありますが、こういった些細な部分が重要であり、柄合わせされていなければ 衿含め案外目につくものなのです。

パーツを取りたい所で取れない分、生地も贅沢に使わなければ成りません。

 

 

 

 

 

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・・・・・パネル・フロント、プラケット・フロント等と呼ばれていますが、所謂『 前立て 』仕様です。(裏側 裾部の写真です。)

このディテール(前立て)も、多くのシャツは生地を畳んで作られてしまう事が多いのですが、本来では確りと帯を裁断して上前身頃に接ぎ合わせられるのです。

中には極薄の芯が内蔵されているのですが、こんなにも本格的なパネル・フロント仕立てはそうそう見られないですよ!

 

 

 

 

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・・・・・羽衿には、衿の表情をシャキッとさせる為に カラーキーパー というパーツが着脱式で付いております。

今では付いていないものも多く、付いていても内蔵されていて取り出せないシャツも御座いますね。

仮に、キーパーが内蔵された衿だとしても

今の時代では多くのカラーキーパーは本当に薄っぺらでフニャフニャな物ばかり!

柔らかい衿の表情がお好みであればキーパーを入れなければ良いだけです。

フニャフニャ、、、これではキーパーたる役割を果たしませんね。

 

シャキッとした本質的なキーパーが無いのであれば、オリジナルで作りしかありません!!

英国では、シャツ添付以外で この様なカラーキーパーが 個別販売で シルバーやボーン(骨)製、貝など様々に御座います。

面白いですよね、見えないお洒落心であり、自己満です。

 

 

 

 

 

 

・・・・・さて、今回 私が選んだ その生地種は CARLO RIVAのリシオ というシリーズであり、細い糸で強撚糸にした上で 薄く織り上げられた独特の生地となります。

 

13cr

 

これからの季節には正に打って付けのシーズンファブリックです!

本当に軽くて薄く 涼しい!

 

強撚糸使いのシャツはアイロンの伸びも良く、メンテナンスも楽です。

本当に心地良く快適ですが、そんな特徴を持つ生地を CARLO RIVA クオリティーで!!

 

袖を通した瞬間より、笑みがこぼれる感じです!

お作りに成られた皆様も それぞれのCARLO RIVA クオリティーで口角が上がっている事と思います。

 

 

 

 

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・・・・・左に私と同じリシオの色違い、右はポプリンです。

( CARLO RIVAの紙ネーム、置き間違えていますね )

 

 

 

 

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・・・・・双方ともに リシオ です!

この右側の色味と個人的には随分迷いました、、、。

 

 

 

 

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・・・・・独特な名称の ポプリンツイル、控え目な光沢感と共に品のある生地です。

 

 

 

 

 

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・・・・・リネン×コットン です。

涼しげであり、これから重宝出来ますね。

 

 

 

 

 

 

・・・・・やはり白無地の御選択が多い中、シリーズでも スーパーリーバ が一番人気でした!

ですが、白無地は写真ではとても魅力が出せないのです、、、、。(私の写真の腕ですね。)

沢山の白無地シャツ、最高の白シャツは大いなる自己満ですが それがまた良いのです。

 

残布も御座いますから、衿やカフスが擦り切れたら交換出来ます、するのです。

多少であればサイズの調整も付け替え時に承れますし、デザインを変更しても構いません。

 

高額なシャツではありますが、、、誂えシャツでは当たり前の事柄であり、シャツとしての寿命は相当長くなります。

既製服のシャツは、衿やカフスのダメージがきてしまったら、いくらボディーの生地が元気でもサヨナラしなければ成りませんよね。

 

 

 

 

 

 

・・・・・シャツは下着です。 着用したら洗濯します。

そして重衣料と比べれば、ある意味では消耗品的な側面は否めぬ所です。

故に、幾度となく繰り返される洗濯に耐えうる強度が必要です。枚数もそれなりに必要であり、色柄もワードローブに加えたい所です。

であれば 無駄に手縫いを施さず、お値段を抑えるという価値観を選び 当店のシャツは構築されています。

手縫いを多用された高額なシャツのお値段で、2枚購入出来た方が良いと考えているからです。

 

 

地肌に着用される下着、生地の品質は直接的に関わります。

ですが、生地だけが良くても意味がありません。

 

例えばネックサイズ、そしてネックサイズと同等レベルに重要なカフスサイズ。

肩幅や肩傾斜、身体の厚みや姿勢、首の位置、ユトリ量、そして左右非対称など挙げればキリがありませんが、御自身の為だけに採寸され 作られた型紙で仕立てられたシャツは 紳士にとって やはり欠かせぬアイテムでもあるのです。

 

これを着てしまえば もう既製品は着用出来無くなるでしょう。

それだけ違いが大きいと言えます。

 

 

 

 

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・・・・・一見 派手に見える色柄だとしても、三つ揃いで着込んだスーツからシャツが見えるのは たったのコレだけです!

ベーシックでクラシックなダークスーツには良いアクセントにもなるでしょう。

一見 ちぐはぐにも見える小物も、ストライプの2色を拾い 選んでいます。

 

コーディネートも何かとストーリーを持たせると、楽しくも有り、説得力も増す訳です。

お好きな方々が見れば 意図も汲み取ってもらえるかも知れませんが、往々にして自己満です! それで良いのです!

 

 

クールビズなんて勿体無いです!!

毎日ではなくとも、装いを大いに楽しまれて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・またいつかは 至高の企画もやりたいと思っておりますので、今回ご参加出来なかった方々、そしてご堪能された方々、是非またの機会をお楽しみにして頂けましたら幸いです。

 

また、至高の生地に関わらず 弊店のシャツにご興味を持って下さったお方がおりましたら是非一度お試しに成られてみて下さい。

1枚より 喜んでご注文を承らせて頂きます。

 

 

これから夏を前に、下記スポーツシャツ(オープンカラーシャツ)もお勧めです!!

http://dittos.seesaa.net/article/438429759.html

http://dittos.seesaa.net/article/438941155.html

 

 

 

 

皆様のお越しを 心よりお待ち申し上げております。

 

今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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