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Bespoke Tailor Dittos.
  • 【 ALBERT THURSTON:007 も! 】

    2022.04.26 Bespoke Tailor Dittos. お勧め情報

    【 ALBERT THURSTON:007 も! 】

        4月も後半に差し掛かり、いよいよGWが目前ですね。 私は4月生まれなので また一つ歳を重ねてしまいました、、、。   そんな事はさておき、昨年末に発注をしておりましたブレイシーズが予定通り入荷致しました。 楽しみにして下さっていた顧客の方々におかれましては大変お待たせ致しました。     ブレイシーズといえば 1820年より頑なにブレイシーズを作り続けて来た超老舗 ALBERT THURSTON で御座います。 ブレイシーズの代名詞とも言えましょう。         1987年公開 ≪ Wall Street ≫   傲慢でカリスマ投資家であるゴードン・ゲッコー、 マイケル・ダグラス氏はこの映画でアカデミー賞も受賞しております。 クラシックなスーツを着こなし、ゲッコー像たるイメージが上手く表現される中 ある意味ブレイシーズでトラウザースを吊っているというのは 大変大きなアンパクトも与えていると思います。 同時に ある意味ではアメリカ的でもある側面も御座いましょう。         当店在庫も乏しくなっておりましたので、やっと潤いました! この度も追加分含め 在庫を一堂にご覧下さいませ。               先ずは ボックスクロス のタイプ。 BLACK ・ GRAY     ド定番のクラシックなシリーズであり、 エンドなどに一部変化はありますが昔から頑なに作り続けられています。 フエルトの様なベルトはマットで肩当たりが大変優しいのが特徴です。   逆を言えば このベルトですから春夏には使い辛いですよね。 しかし、TWEEDなど含めた ヘビーウエイトのスーツ、、、 これは当然トラウザース自体も結構な重量になりますから このボックスクロスこそ昔からマストでした。         エンドは羊皮を使い、手縫いを施したハンドメイドで作られています。 古ければ古い程に手縫い頻度が高い仕様をしていました。 最初はやや硬めですが、使っていれば直ぐに柔らかくなります。   今回の発注では ボックスクロス を入れていなかったのですが、 たまたまご購入が続きまして現在の在庫は2色となります。 次回は追加を掛けねばなりません!           通年通して安定感高く一番使いやすい リボンタイプ です。 SILVER ・ GRAY ・ BLACK   これらモノトーンのシリーズはフォーマルにも使えますし、 必ず重宝して頂ける事でしょう。 当店での販売実績No.1、これはSILVERで御座います。 色味も薄く、白いシャツに溶け込みやすく目立たない所も良いでしょう。 やはり 先ずはの一本目としてはお勧めでしょう。           バンド全体がゴムの物もありますが、絶対にリボンの方が薄く綺麗な安定感が出ます。 リボン幅は約40mm、それなりの太さがありますが この太さによりトラウザースの重さを肩で吊る際に分散しているのですね。 細過ぎず、太過ぎない40mm、これが同社の出した答えであり歴史です。             ウエストコートを着用しているかぎりブレイシーズは基本的には見えません。 昔は見せるべきではないとも言われておりました。   ALMOND ・ OLIVE ・ PURPLE ・ SMALT   見えないからこそ 遊びがあり、拘りがある といった所です。 ストライプやドット柄などデザインは多岐に渡りますが、 その時の気分で色々と発注内容を変えております。 今回は大好きな パープル、そしてスマルトを加え 綺麗なカラーパレットを!             エンドは昔ながらのブレイズ(BRAIDS)エンド、 組紐タイプであり 古着好きな方にはお馴染の仕様ですね。 リボンではこれが一番好きですしお勧めです。   ALMONDとOLIVEはアースカラーでもあり、とても綺麗で使いやすい色です。 確りとエンドもレザーも色合わせに拘った別注品となります。           パープルは高貴な色でもあり、これもまた大好きな色です! 英国王室が使うロイヤルブルー、そして このロイヤルパープル、とても惹かれます。   スマルト、これも綺麗なブルーですよね。 花言葉ならぬ 色言葉と言うのがありまして、根気・品格、そして完全主義とあります。 仕事 出来そうな色という事ですね。   この色ですが、ホワイトシャツに同じく ブルーシャツも紳士には欠かせぬ色です。 ブレイシーズが目立たない方が良い方は ブルーシャツ着用時にはコレです! ですが、こんなにも綺麗な色たち、、、もう ゲッコーの様に見せて下さい(笑)。                 これは私の私物ですが、ボックスクロス以外は全て 背中のデザインが『 Y字 』をセレクトしています。   このYの支点の位置が現行品のバランスでは クラシックな三つ揃い愛用者には全く合いません! 当店では独自に別注を掛けておりますし、サービスでバンド含め 長さをベストのサイズへ調整も行っております。 合わされるトラウザースにてご来店頂くか、ご持参頂ければと思います。               では最後に、今回の特別品です! = LIMITED EDITTION OF 500 =   同社が用意するポップで様々なデザインをシルクテープに織り込み、 強度の為 裏には力芯と共に抱き合わされたオリジナルな各リボン。 一つのデザインに付き、限定で500本が 生産出来るというロットで在庫を抱えられております。   今回は2種の御用意、そそりますよ!           パッと見の色味では シャンパンゴールドとロイヤルブルー どちらも魅力的な色味です。         このシリーズには革でわざわざシリアルナンバーが付きます。 500本限定のうち、141本目 という事になります! しかし、何でアップル!?         全体像です。 何だか見えてきましたね、、、、あれっ、またダック君!?         そうです、今回は判事のダックさんに来てもらいました!   LAW AND ORDER (法と秩序)   ダックさん、ウイングカラーのシャツにかつらを被ってジントニック!? (ジントニックは和製英語です。)   英国の法廷ではリーガルウエアとしてウィッグに ガウン(法服)を着用するのが伝統でした。     ウィッグ、これにも確りと歴史と意味があるのですが、今では確か廃止に。 1689年創業 ロンドン最古の仕立屋であるE&Rでは 今でもウィッグが注文出来ますし、メンテナンスもしております。   キリリとした鋭い眼光、悪い事は見逃しません! ダックさん、かつらがとてもお似合いです。       このベース色、英国のGOLDと言えば 9金 です。 その淡い上品な色味でもあり、 イラストと共にアンティークっぽさが『ウリ』で御座います。           では最後です。 こちらは 500本中 104本目。 こちらのデザインは!?       見えますか、、、なになら白っぽい物体が!           英国と言えば 『 007 』 も欠かせません。 そう、これは往年のボンドカー:アストンマーティンなのです!       1964年 ≪ 007 ゴールドフィンガー ≫ に登場した、ボンドが乗っていたあの名車です。   英国諜報員のボンドが英国車を、、、当たり前な構図ながら それが良い。 当店にも007ファンの方々は少なくありませんが、これはボンドファンであれば、 いやファンでなくても 是非手に入れておきたい逸品ではないでしょうか!         ・・・・・皆様、、、もう一つ ニクイ演出があります。     この写真、目を細め 遠目に見てみて下さい! かのボンドカーの後ろには なんと二人の水着を着た美しきボンドガールまで!!   そうなのです、車(ボンドカー)だけでは単にアストンマーティン・DB5な訳ですが ボンドガールをもって 007・ボンドカー なのですね。   このパッと見 分からないのが また乙であり話のネタにも是非如何でしょうか。 これは“買い”ですよ(笑)!                     ・・・・・如何でしたでしょうか。 ご遠方の方におかれましては、ご連絡頂ければ直ぐにお送りもさせて頂きます。 お支払いもメール経由で簡単に専門業者による安心御決済が可能です。   ベーシックでクラシックなスーツ姿の中に、ひっそりと自己満な遊びもお楽しみ下さいませ。     当店におきまして、GW中も通常営業となりますので 宜しければ是非皆様のお越しをお待ちしております。     何卒宜しくお願い申し上げます。                

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  • 【 W.SHIELL:O様の御注文 】

    2022.04.19 Bespoke Tailor Dittos. お客様のご注文

    【 W.SHIELL:O様の御注文 】

          先週は東京で26度超えの夏日を記録したと思いきや、 台風1号も来ましたし急に10度以上も下がりました。 余計に寒さを感じてしまいましたが、もう着る服が滅茶苦茶ですよね。     いよいよゴールデンウィークも間近に迫って参りましたが、 皆様におかれましてはどんなご予定を立てておられるでしょうか。 今年は旅行される方も随分と増えているそうであり、やっと思い出作りも出来ますね。 GW期間中 当店は本年も通常営業しておりますので、 宜しければ是非お気軽に遊びにいらして頂けましたら幸いで御座います。         さて、そろそろ春夏用のスーツも登場となる日もありそうな気配です。 今週は大変御贔屓を頂戴しておりますO様がご注文なされた 春夏用のスーツを紹介させて頂きます。           春夏用のスーチングにおきまして、 キッドモヘアをブレンドした生地は定番でもあり欠かせぬ存在です。 ハリ・コシが強く、光沢感があって独特のシャリっとした触り心地。 ややひんやりとした感じもありますし、ハリ・コシは反発力が強く 肌離れが良いので汗ばむ時期でも快適に過ごす事が出来ます。   まだモヘアの毛(アンゴラ山羊)をウールにブレンドする 技術が無かった頃は当然ながら基本ウール100%ですね。 ザックリとしたポーラなどは代表的な生地です。   そして かのドーメル社が満を持してモヘア混の生地を売り出して 世界的な大フィーバーを起こした生地、それが有名な TONIK です。 これを更に細い糸で薄く仕上げた盛夏も加味した生地が SUPER BRIO であり、こちらも名立たる名作です。 http://dittos.seesaa.net/article/467770520.html 【 SUPER BRIO 】 http://dittos.seesaa.net/article/480508004.html 【 SUPER BRIO ② 】   ( 上記 S.BRIO ネイビーソリッドのみ完売となっております。 )             当時、英国の JOHN FOSTER というミルがあり、 ここは糸から紡績できる貴重なミルでしたので工夫や発展などいくらでも出来ます。 そのJ.FOSTERがドーメルのTONIKやSUPER BRIO 等も まとめて一手に引き受け織り続けていたそうです。   ドーメルは凄かったのですが、他のメーカーも黙ってみている訳では無く 次々と同様の生地を展開し始めました。   当時 力も勢いもあった WAIN SHIELL も例外ではありません! 同社はゴールデンベールを使った至高の生地を MOXONで織っていましたし、様々な名品を残しています。 http://dittos.seesaa.net/article/484374410.html 【 至高たるヴィンテージ:CASHANOVA 】     今回の生地は、そんな WAIN SHIELL が当時展開していた キッドモヘア混のヴィンテージスーチングであり、 SUPER BRIO に同じ頃 展開されておりました。 かなり S.BRIO  に酷似しており、 もしかしたらJOHN FOSTER で織っていたのかも知れませんね。   TONIKやS.BRIOは有名過ぎるがゆえの価格という事も否めませんが、 当時 同じ品質・レベルで織られていた WAIN SHIELL製はお得感がある事も事実です。   当時のモヘアは今と原産地が違いますし、織機だけでは無く 糸の紡績法や太さ、 仕上げ工程も違いますので厳密に言えば現行品とヴィンテージでは違いがあって当然です。 ましてや、S.BRIOのネイビー無地など もう手に入らないのではないでしょうか、、、。   ややくすんだ濃過ぎないネイビー、日本でいう 鉄紺的な色味であり 大変魅力と味わいが御座います。           歴史のあるメーカーは、沢山の織りネームを作って参りました。 アパレルメーカーでもネーム(タグ)のデザインで作られていた時代などが判別できますよね。 このネームを見るだけでも織りネーム自体の技術発展を垣間見ることが出来ます。 ただ、往々にして昔の物の方がデザインに味があって私は大好きです。 ( WAIN SHIELLはアイコンでもあるタワーブリッジは欠かせぬ存在です!)     お仕立てになる生地の背景や歴史などを知れると、 より愛着なども増してくるというものです。 現行品との違いや魅力の分かる方々におかれましては現物があるうちにお仕立て下さいませ。 ヴィンテージは限られた量だけが現存し、常に減る一方です。         では、前置きが長くなりましたが そんな生地を見染められたO様のスーツをご覧頂きましょう。           至ってベーシックなデザイン、構成での三つ揃いです。 長きに渡り御体型も維持され本当に素晴らしいですし、羨ましいです、、、。   上着の腰ポケットはフラップを敢えて付けられていません。 サイドベンツをお切りした総裏仕立てとなります。 パリっとした立体感が出ていますね。               色も巧みに装いを楽しまれるO様。 御着用されてこられたスーツに個性的なVゾーンが素敵です!   盛夏になればウエストコートは着なくても良い日やシーンもあるでしょう。 しかし、スーツは三つ揃えが前提ですよね。   春夏用のウエストコートであれば、バックレスの仕様もお勧めです! http://dittos.seesaa.net/article/475035587.html 【 BACKLESS WAISTCOAT 】             ・・・・・いよいよお仕立て上がり・御納品で御座います。 本日のコーデも最高に素敵です。     このストライプ、以前にBLOGでも御紹介させて頂きました。 タイはシルク×リネンの清涼感溢れる小紋タイ、清々しきクラシックなコーデで御座います。                 足元はスリッポン、タッセルローファー良いですね! 凄くお似合いで御座います。           微調整を経て完成です。 なんてエレガントなのでしょう、、、、。     春夏の軽快な雰囲気もコーデに、 多少暑くたって痩せ我慢な静しい顔して着こなされて下さいませ!             ウールと比べれば、モヘアの個性は柔軟性と追従性に劣る部分もあります。 しかし、ウールには無い個性こそ モヘアの存在感と価値、魅力でもある訳です。   暖かくなってくれば シャリ・ヒヤッとしたキッドモヘア混のスーツはマストアイテムです。 是非ご堪能して頂けましたら幸いです。   O様、この度も素敵な御注文を誠に有難う御座いました。                   ・・・・・如何でしたでしょうか。 4月も後半に入りましたが、そろそろ発注していた ALBERT THURSTON(ブレイス) が届く予定ではあります。 が、遅れるかも知れません!?   5月は色々と目白押しですので 当BLOGでも進捗含め情報を載せて参りますので、 是非 引き続きご覧頂けましたら幸いです。   皆様とお会い出来る日を心より楽しみにしております。 今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。              

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