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Bespoke Tailor Dittos.
  • 【 CORDUROY:3P-SUITS② 】

    2023.02.21 Bespoke Tailor Dittos. STYLE

    【 CORDUROY:3P-SUITS② 】

            今年は少し遅くなりましたが、店頭は春夏の生地に入れ替え ディスプレーも変更致しました。 お陰様により無事に早期受注フェアも終わり、沢山の方々より光栄なる ご注文を頂戴いたしまして心よりのお礼を申し上げます。   やはり春夏用が多き中、秋冬用のご注文も御座います。 これから長きを共にする相棒ですから 誂えは『思い立ったが吉日』です。 お仕立て上がりを楽しみにお待ち下さいませ。   どうも有難う御座いました。               鹿さんたち、興味の矛先は、、、、。             動物たちと言えばサファリジャケット⁉ いえ、こちらは英国のサープラスガーメントである 【 BUSH JACKET 】 で御座います。 共地で仕立てた FLATCAPと共に。   http://dittos.seesaa.net/article/488475454.html 【 BUSH JACKET⑤ 】   昨年デビューさせて頂きました TAILOR による拘りの既製服となります。 上記リンクより、歴史的系譜①から着こなし④まで全話のリンクが御座います。 まだご覧になられていない方がおられましたら、是非ご一読頂けましたら幸いです。             では、今週ですが 私のCORDUROY SUITSが仕立てあがりましたので、 誠に僭越ながらご紹介させて頂きたいと思います。 『普段着にもスーツを、テーラードクロージングを!』 をテーマに、私なりのご提案で御座います。                 BRISBANE MOSS CORDUROY T1 : DRAB   100% COTTON ABOUT 315g             逆毛裁断されたコーデュロイ、 腰ポケットの玉縁は身頃合わせで仕立てられています。 コーデュロイはご存じの通り起毛されていますので毛並みがあり、 その方向によって見え方(色味)がかなり変わります。 全てのパーツはこの毛並みを合わせ『一方裁ち』する必要がある為に 用尺も余裕を持たなくてはなりません。   袖口には敢えて ターンバックカフ も付けて完成です。             ダブル型のウエストコート、今回はデザインバランスを変えてみました。                 ウエストコートの背中と共に 上着の内側に付くライニング。 今回はヴィスコースの交織であり、縦糸に黒 そして緯糸には薄くて淡いオリーブグリーンを使って織り上げられています。   全体感は中和され 濃い目のくすんだダークオリーブ色ですが、 見る角度により緯糸の淡い色目が浮き出て玉虫の様な雰囲気になりますよ。                   トラウザースのスタイルはいつも通り ゆったりとした IN 2-PLEATS スーツであればハイバック仕様にしています。 フロントはファスナーで、、、、、 ですがご注文下さる皆様は圧倒的に釦フロントが多いです。 私も若い頃は釦でしたが、今となっては楽ちんで サッパリとしたファスナーフロント一択に。                 吊り用ですから事実上 飾りとなるアジャスター類は モコモコするので一切付けずシンプルに。               RINGHARTのタッタ―ソールチェックシャツは 起毛させたブラシュドコットン、グランドの色は白ではなくクリーム これがマストです!   TANとSKY BLUEの配色です。 黄 と 青 を混ぜると 緑。 DRABにも抜群な相性です。   タイは薄地のウールにキジさんプリント、アダムレイによるクラシックモチーフです。             仮縫い時にも思いましたが、着てみると思ったより相当ゴワゴワしています(笑)。 ウールの様に柔軟性乏しく、新しい植物繊維はハリ・コシがとても強いです。 故の皴になる訳ですが、正に新品のデニムみたいな感じでしょう。   しかし、何年も着続けると繊維のコシは砕け、 とても柔らかくなって別人のように変身します。 それが楽しみでもあり、10年以上着込んだデニムや カットソーをイメージしてください。 それこそ第二の皮膚かの如く心地良き肌馴染みと共に、 手放せない相棒となっている事でしょう。   育てる楽しさをも持ち合わせるタイプですね!                             店内写真ではグリーン味が強く感じられる事でしょう。 このコーデュロイのドラブという色は 自然光下の下では ブラウン味が出てくるのですね。 独特で魅力的な色味であり、カントリーなアースカラーです。                 普段着と言っても三つ揃いは重いと思われる方には お気軽に 2P でお楽しみ下さい。 極上な C.RIVA:INDIGO TERA のボタンダウンシャツを ノータイでスカーフでも!           グッと一気に親しみやすくなったのではないでしょうか。 ハイゲージなニットなどともお合わせ下さいませ!   また、コーデュロイはそれぞれが独立した単品としてもお役に立ちます。 様々に着崩し含めてテーラードクロージングを お楽しみ頂けましたら幸いで御座います。               ・・・・・如何でしたでしょうか。 皆様の愛するテーラードクロージングは ビジネススーツだけではありません。 お好きな方でも これから始まる長いクールビズ期間などは 寂しい思いをされる方々もおりましょう。 であれば普段着でプライベートな時間をも楽しまれてみては如何でしょうか。   今回のコーデュロイは基本秋冬ですが、春夏ならではの食材を選定し 皆様なりの普段着を楽しまれて頂ければと思っております。   ご相談をお待ちしておりますので、どうかお気軽にお声掛けくださいませ。                   これから本シーズンを迎える BUSH JACKET も 育てながらご自身だけの相棒に育ていく逸品です! 店頭ではいつでもフルサイズのご試着が出来ます。   誂えと違い、 作る時間なくお持ち帰り出来るのは既製品の大いなるメリットです。 ご遠方やご多忙で来店が難しいお方におかれましては、 お振り込みやクレジットカードによるオンライン決済も 出来ますので 直ぐにご発送させて頂きます。 ご質問など含め、下記 当店HPよりお気軽にお声かけ下さいませ。   https://dittos.jp/contact/   こちら BUSH JACKET も合わせて 今年の春夏も宜しくお願い申し上げます。     今週もお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。            

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  • 【 2023 S/S お勧めファブリック 】

    2023.02.07 Bespoke Tailor Dittos. お勧め情報

    【 2023 S/S お勧めファブリック 】

              まだまだ寒い2月 先週には『立春』も迎えましたが、 寒さが和らいでくるのはもう少し先でしょう。 2月となれば街のショーウィンドウなども春夏商品が目につき、 急に爽やかな色目と共に 薄くて涼しげな商品が店頭に並びます。     誂えの世界では 仕立てる時間 が必要となりますので、 早々に春夏用の装いをご注文頂き始めております。 今週は爽やかな春夏用の生地をご紹介させて頂きたいと思います。                 清々しい春夏の装い、色目も明るく全体的なトーンは軽やかになりますね。 まだまだコートが欠かせぬ時期では御座いますが、リネンやコットン、 シルクやモヘアなど春夏ならではな素材たちが皆様をお待ちで御座います。       では、ご覧頂きましょう。               真っ赤なバンチでお馴染み、 英国の高級マーチャントである HARRISONS からご覧下さい。             HARRISONS = LABYRINTH =   85% WOOL 8%  MOHAIR 5%  SILK 2%  LINEN   ABOUT 300g     ウールを主体とした4者混紡のジャケッティングです。         これ、凄く素敵です! ライトブラウンは立体的な織りによる交織で奏でられています。 とても素朴な感じが素晴らしく、ほんのり シルクやモヘアの光沢感も。                     植物繊維であるリネンも少しだけブレンドされていますが、 風味付け程度なので特有な皴になりません。 モヘアが相殺しているかのようです。   通気性も良く、これは大変使いやすい ODD JACKET になる事でしょう。                 立体的で素晴らしい表情を見せる独特な織り。 蜘蛛の巣、いや網戸みたいですね!             春夏だからこそ、こんな綺麗な色目のコットンや リネンのトラウザースを合わせてみては如何でしょうか。 ボーダーのカットソーにデッキシューズ、、、格好良すぎです!                           お次もLABYRINTH であり、色柄違いの兄弟となります。 混率やウエイトも同じであり、こちらは欠かせぬネイビー地となります。               やはりネイビー系は欠かせぬ色味ですよね。 やや明るめなのがまた良いのです。             実はこちらも凄く凝っていて感心してしまったのですが、、、 なんか親しみ深く感じるところは御座いませんでしょうか。   インディゴ染めのデニムがエイジングによって程よく色落ちしてきたかの様に 絶妙な掠れ具合であり、慣れ親しんだ落ち着きのある色調でまとめられています。   この『籐編み』みたいな織地、その掠れ具合が長きを共にした デニムの様な安心感とヴィンテージな雰囲気も。 上手いな~ RRLにありそうな雰囲気です(笑)。               2種を並べてみました。 この写真の色味が それぞれリアルに近い感じです!   涼しくて清涼感のあるジャケットを是非お楽しみ下さいませ。                       では次に参りましょう。 FINMERESCO こちらのシリーズ、 やはり高級なマーチャントである SMITH WOOLENS のシリーズです。 FINMERESCOはトラベルスーチングのマスターピースとして 英国でも名を馳せているとの事。           SMITH WOOLENS MOCK LENO   100% WOOL ABOUT 350g     夏には欠かせぬネイビーのフレスコ調、いわゆるメッシュ地です。 これも日本の夏には是非ともワードローブへ入れておきたいジャケットです。               強撚糸により織り上げられ、反発力がとても高くて皴になりません。 ザラっとした触り心地、肌離れも良く、 織り糸は敢えて太くザックリしているので350gあります。   反面スカスカな通気性を誇ると共に、丈夫でもありますので 暑く成れば脱いでBAGにポイっと仕舞ったりと気兼ねなくご愛用出来る事でしょう。             これは通常のテーラード仕立てでも良いですが アンコン仕立ても抜群に似合いそうです!!   http://dittos.seesaa.net/article/464309357.html 【 HOUSE STYLE ORDER:アンコンジャケット 】                     最後のご紹介となります。 この最後のみ スーチングとなりますが、勿論 上着のみでも良いですね。 HARRISONS よりのご紹介です。             HARRISONS = ICARUS =   75% S‘100 WOOL 15% SILK 10% LINEN   ABOUT 230g   ツルっとして、ヒヤッとする感触です。 3者混となり、それぞれの良さを掛け合わせたチームプレーな生地です。 生地ミミにはイカロスの翼も!   私がまだ若造だった頃、春夏では洒落た紳士な方々の多くは シルクを好まれて上着を誂えられていました。 上着は勿論の事、スプリングコートなんかもシルク地で誂えられたりと大変素敵でした。 しかし、最近ではシルクの生地はあまり見かけなくなりました。   とても贅沢で品があり、貴族の遊び着のような感じですが 仕立てるのは最高に気を使うのです。 これもシルク地の様々な特徴によるものなのですね。     イカロスのシリーズは 15%もシルクをブレンドしていますので、 そのシルクらしい艶感や、キュとする様な質感は少し感じられます。 そんな生地を英国らしいカントリーライクな色、そして格子柄で!                 このイラストは秋冬ですが、イメージはこんな感じですよね。 春の訪れと共に 草木たちが元気に芽吹いて参ります。 ナチュラルなアースカラーに身を包み、新緑名所巡りなど如何でしょうか。               この格子柄自体の配色がまた良いのです。 澄み切った青空を思わせる綺麗なブルーに、それを引き締めるネイビー。 目立ち過ぎず、されど格子柄の主張も忘れないといった感じで抜群です。     暑く成れば特にブルー系のアイテムは涼しげで使いたい色目ゆえ コーディネートもまとめやすいですね。               こちらも強撚糸を使って皴に強く、 この掠れたスラブ糸の雰囲気も涼しさを誘います。 こんな清々しい生地でスーツやジャケットを仕込みつつ、 春の到来を待つ、、、、乙ですね!!                 ・・・・・如何でしたでしょうか。 ブログをお読みの時くらいは春の到来をイメージ出来ましたでしょうか。   魅力的な春夏生地と共に皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。 今週も誠に有難う御座いました。             ・・・・・大変恐縮ながら、来週のBLOG更新はお休みとさせて頂きます。 次回は、2月21日(火)を予定しております。   どうか引き続きお付き合い頂きたく、宜しくお願い申し上げます。              

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