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お客様のご注文

Bespoke Tailor Dittos.
  • 【 CHESTERFIELD COAT:V様の御注文 】

    2020.02.04 Bespoke Tailor Dittos. お客様のご注文

    【 CHESTERFIELD COAT:V様の御注文 】

          2月に入り随分と天候も安定して参りました。 2月といえば、とうとう英国はEUを離脱致しましたね。                 グレタ・ガルボと並んで歩く セシル・ビートン卿 私の大好きな写真の一つであり、お手本の様にエレガントなコートスタイル。 ダブルのチェスターフィールドコートの持つ魅力に溢れています。             ギャング映画には欠かせぬ存在でもある エドワード・G・ロビンソン。 ビートン卿のコートに同じく 上衿はベルベットカラーです。 そのベルベットは袖口のカフにもあしらわれていますね。         このエレガントなコートは、 フォーマルなスタイルに着用が許されたオーバーコート(外套)であり、 防寒着でもある訳です。 Vゾーンもコンパクトに、インナーである上着を全てホールド致します。         今週はこんなにもエレガントで重厚感もあるダブルブレストのチェスターフィールドコートを 最高のカシミアにてご注文下さりました V様のコートを御紹介させて頂きたいと思います。             仮縫いの準備が整いました。 ダブルブレストの顔はある意味シングルよりも多彩と言えるでしょう。 時代性やクライアント様の好みや御要望、 そしてカッターのセンスによっても随分と変わります。 V様のご要望は 『クラシックでアンダーステートメントである事。』 、、、ほぼお任せ頂いております。     デザインと言いますか、バランスは体型や身体のサイズにも少なからず影響を受けるものです。 体型は個性でもあり、その方にとって一番のバランスを探る事 これはCUTTERがDESIGNERでもあるという側面でもあります。 表層的なデザインだけでは無く、構成される そのデザインやバランス自体に 深みや説得力さえ宿っていなければと考えております。   ユトリ感やフィッティングの精度と共に、重要な釦配列もご確認頂きます。             オーバーコートはある意味 安心して望めるアイテムでもあります。 それは外套に対し、インナーである上着の型紙精度が高く御満足頂けているのであれば その型紙に肉盛りするだけであり、極論仮縫いなど無くても良いです!   勿論行いますが、着用されてこその感じられたユトリ感など含め ご意見・ご要望を頂戴致します。             丈は膝小僧(膝蓋骨)ホールドのバランスです。 動きやすさや時代性も踏まえ 長過ぎず、短くなく、、、。 当然 ここまで至るまでの過程におき、全ては打ち合わせ済みです。   ご納得いただき、袖丈の微調整のみで仮縫いを終えました。           ・・・・・お選び頂きました生地はコチラで御座います。     CERRUTI 100% Cashmere 480g Black   http://dittos.seesaa.net/article/463250786.html 【CHESTERFIELD COAT】         仕立て上がりです。 流石に威厳と風格のあるコートに見えますでしょうか。 内側へ巻き込む袖のフォルムも美しく、カットと共にクセ取りの賜物です。   私自身は服を見て『V様らしさ』を感じます。 その服のバランスは V様の個性である体型により導き出されたものです。 きっとお似合いの事と思います!         袖口は4釦のワーキングカフ、腰ポケットは片玉縁を御選択されました。 釦は英国製であり、コート用ですからサイズも大きな釦さえも迫力と存在感があります。         ポルトガル:SOMELOS というシャツ地メーカーのコットン・ネルとなります。 腰ポケットの袋地には贅沢にも このソメロス製シャツ生地を使用しています。   私自身 この色違いをシャツで着用しておりますが、 下着であり 地肌に着る肌触り良きシャツ地を袋地になんて本当に贅沢です。 そこは最高ステージでもある BESPOKE という事で!           手前味噌ながら、見惚れるほど美しきコートです。 V様の為だけに誂えられたコートで無ければ こうはなりません。   本当にエレガントであり、大変お似合いで御座います。         上衿はベルベットをあしらっておりますが、黒同士ですから そこまで目立つ事はありませんね。 首元、シャツのカラーへのホールドも良く これでインナーにスーツを着ている様には見えませんね。 オーバーコートはこうでなければ成りません。                 毎度コートの話ではお伝えしておりますが、ボリュームが欲しい位置、シェイプの位置、 ポケットの位置、そして肩傾斜やカマ深、カマ幅、左右非対称など 全てにおいてインナーに準じています。   複雑に立体化されて作られたマトリーショカに同じです。   V様の思わずこぼれる笑みが最高のご褒美となります。             正に一生物であり、最高のコートです。 V様、この度も素敵な御注文を誠に有難う御座いました。   次の春夏用スーツも是非ご期待下さいませ。               ・・・・・先月末には一旦止るシャツの受注が終了致しました。   目が回る程に大量のご注文を賜りまして 大変恐縮ながら心よりのお礼を申し上げます。 どれだけ多くの顧客様方がBLOGをご覧下さっており、 当店でご提供させて頂いておりますシャツを御愛用して下さっているのか、、、 つくづく痛感させて頂いた次第でも御座います。   頂きました皆様の大切な御注文は 順次工場様へ回して参ります。 これだけ短期間に御注文が入りましたので1か月での御納品は厳しく、 余裕を見て頂けましたら幸いです。   必ず近いうちにリスタートすべく、準備も進めております。 進展なども踏まえ 当BLOGにてご連絡させて頂きます。   新たなるスタートへ是非ご期待下さいませ。             ・・・・・申し訳御座いません、次週のBLOG更新はお休みとさせて頂きます。 楽しみにお待ち下さる多くの方々におかれましては本当に恐縮で御座います。 次回は 2月18日(火)を予定しております。 書きたい、御紹介したい事は沢山御座いますが、、、 どうか変わらぬ御贔屓の程 宜しくお願い申し上げます。     今週も最後までお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。          

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  • 【 X様:バンカーストライプ 】

    2019.12.17 Bespoke Tailor Dittos. お客様のご注文

    【 X様:バンカーストライプ 】

        来週はいよいよクリスマスですね。 各百貨店さんのディスプレーも素敵で気合が入っており、気分も高まります!     こちらは シカさん!? トナカイさん!? どちらも同じシカ科となり、同じ仲間ではありますが 大きな違いはその立派な角にあります。   シカさんの場合、オスにしか角は生えません。 しかし、トナカイさんはオスもメスも共に角が生えるのです!   オスの角は春に生え、秋から冬にかけ抜け落ちます。 メスの角は冬に生え、春から夏にかけて抜け落ちるそうです。 その為、サンタクロースを乗せたソリを引くのは メスのトナカイさんだと言われているそうですよ。   家族のトナカイさん達でしょうか。 みな生きている様に首が動いていてビックリました!! (日本橋:高島屋さん)                     氏の濃く太い人生と同じ様に貫禄に満ち溢れたそのお顔と、 クラシックなストライプスーツの三つ揃い。 この最高に渋くてしびれる様なスーツは どの位着用されてきたのでしょうか。   ウエストコートは釦を止めればピタッと身体に吸い付くフィッティングであるべきながら、 お腹周りがややタイト目なのは、仕立てられた頃よりも 中身であるお身体が少し大きくなられたかと推測出来ます。 仮縫いを経て仕立てられる新品の服でここまでのタイトフィッテングは、 余程のリクエストが無い限り基本ありません。   古き写真集などで出てくる凄まじい程にエレガントで格好の良い紳士達の中で 氏の様に横皺が出る程にタイト目なウエストコートをしばしば見受ける事が出来ます。   数十年は余裕で付き合うBESPOKE SUITSだからこそ、 その耐久性と共に 御自身の体系的な変化も自ずと出てくる事でしょう。   当然サイズ調整も出来る筈ですが、慣れ親しんだサイズへの愛着と共に、 出来れば御体型を元通りにとのお考えもあるのかも知れませんね。 私自身もボチボチ歳を重ね、本当に良くわかります、、、、。             ・・・ストライプの種類はかなり御座います。 線の太さや織り、見た目などにより 各それぞれに名称が付き、区別されています。   しかし、ある程度の枠内におけるクラシックなそれらシンプルなストライプは、 往々にしてバンカーストライプと昔から呼ばれております。   皆様がストライプのスーツから受ける印象はどんな感じでしょうか。 縦の縞柄によるシャープな印象は受けるでしょう。 ダーク系であれば引き締まって痩せて見えるとも言えますね。   また、規律正しく並ぶ縞柄に見立て、 真面目で几帳面な印象を受ける方も少なくは無いでしょうし、 ノートや台帳などの罫線をも感じさせるという事も御座いましょう。     特に信用を重んじる職の一つでもある金融系の方々に挙って愛用された為、 別名『バンカーストライプ』としての呼称が付きました。 世界金融の総本山City of Londonの歴史からみた その深さと重みが御理解頂ける事と思います。   今一度 改めてストライプスーチングの歴史や見解、 魅力に想いを馳せてみては如何でしょうか。             さて、今年の春に初来店頂きましたX様。 クラシックな誂えスーツを望まれ、 多くのTAILORの中より当店をお選び頂き 足をお運びに成られました。 ご遠方ゆえ 仮縫いなどでそんなに小まめには通えないとの事ですが、それは問題ありません。 BESPOKEにて三つ揃いのご注文を頂戴致しました。   今週は X様の2ND仮縫いを御紹介させて頂きます。         素晴らしい生地はいくらでも御座います! 先ずは着用期間広き 3シーズンである事、ダーク系のクラシックスーチングである事。 お選び頂きましたのは ダークネイビー地のまさしくバンカーストライプ。 それも極上な GOLDEN BALE の生地となります。   http://dittos.seesaa.net/article/434128466.html         太過ぎず、細過ぎない線、鉛筆の線くらいの太さであり、 そのままに『ペンシルストライプ』で御座います。 これを起毛させ フランネル加工するとチョークストライプとなります。   線同士の間隔も狭過ぎず、広過ぎない 丁度良い塩梅で正に典型的なバランスです。 ダークネイビーに映えるその縞柄ですが、白糸による縞では無く グレーでの縞なので、そこまでコントラストは強くなく、遠目に見れば落ち着いて沈み込んでくれる感じです。 (その様は、X様の御着用写真で御確認頂きましょう)   当たり前で模範解答の様なストライプスーチングを最高の原毛を使い、 密に打ち込んで織り上げてもらった逸品です。                     優雅な2プリーツのフロントは比翼フロント仕立てです。 まだ仮縫いなので 第2プリーツは閉じてあります。   新しいブレイシーズもお選び頂き、仮縫いと同時にブレイシーズも FITTINGして長さをベストバランスへご調整です。   直しておきますので、次の仕立て上がり最終FITTINGの時にまた使わせて頂きます。             初めてのハイバック・スタイルは如何でしょうか。 腰回りの支えられている様な安定感は独特ですよね。 2回目の仮縫いであり、もうかなりの精度です。         裾上げはシングルでのリクエストです。 股下寸法はもう少しだけお詰め致しましょう。 落ち方も綺麗であり、申し分御座いません!           ウエストコートは極シンプルに 衿無しでのシングル6釦-5掛けスタイルです。 X様、とてもお似合いであり 素敵です、、、、、。             3P-SUITSとは、3アイテムで一つの服という事です。 特にウエストコートとトラウザースの連動性や調和は欠かせません。 一番に気を使わなければ成らぬ所です。   吊り用での高めなウエストライン、それに合ったウエストコートのシェイプ位置が正に連動し、 トラウザースと共に腰回りへの広がりへと綺麗に繋がっているのが見てとれると思います。   この流れる様なライン、シルエットとフィット感、そして調和こそが真骨頂でもあります。   だからこそ、三つ揃いのスーツは既製品という括りでは 本来手を出せぬアイテムでもあるという事がお分かり頂けるでしょう。               ネック周りのFITTINGや、肩傾斜も良いですね。 左右対称にフィットしているように見えますが、X様は左肩が少々下がっております。 洋服自体も非対称にしてあげる事で初めて両肩へ左右バランス良く均一に乗る事になります。 これは勿論上着でも、コートでも同じ事ですね。           X様のお顔から笑顔がこぼれます! 『 痩せて見える! スタイルが良く見える! 足が長く見える!』 喜んで頂けて光栄です。 ですが 誂え服ですからX様のお身体に寄り添うよう合わせて仕立てただけであります。   だからこそ、このスーツがピタッと身体に合い、お似合いになる方は世界中でX様だけであり、 御自身の為だけに無から生み出された誂えスーツなのです。         3釦のノッチドラペル、ラペルの返りは軽めの段返りをご希望されました。 袖丈はもう少し詰めましょう。 やはり袖口からはシャツのカフスが見えていなければ成りません。   袖丈含め、極調整を加えつつ お仕立て上がりへと順次進行して参ります。 出来上がりが楽しみですね。               ・・・如何でしたでしょうか。 御着用されてしまえば、ストライプは生地単体で見るよりも 結構沈み込んでそれ程目立たない事が見てとれた事と思います。   仮縫いは相当慣れないと なかなか分かり辛いものです。 先ず裏地も付けておりませんので滑りも悪いですし、 お選び頂いた生地にはそこら中に躾が打たれております。   これは生地自体が鎖で繋がれ、張り付にされているのと同じ状態です。 完成時には全て取り払われ、ついに開放されるのです。 そこで初めて生地の持つ融通性含め そのポテンシャルが解放されるのです。 動きやすさも全く変わります。   また、パリッとプレスされた新品のスーツ。 御納品日にX様のもとへいよいよ嫁ぐわけですが、 X様御自身も、スーツ自体も緊張状態です。 お互いに『慣れ』が必要です。   何度か付き合ってくるうちに その緊張はどんどん解れ、 スーツは柔らかく成って参ります。 各芯地も柔らかくなりますし、良い意味でのハンドメイドによるファジーな手加減、縫い加減。 これはX様の動きなどに対応出来る『遊び』となり、 これが着る事により対応していく事になります。 (車のハンドル操作につく遊びに近いと言えるかも知れません。)   X様におかれまして、御納品となれば このスーツとは長い付き合いとなる事でしょう。 その前にFINISHしなければ成りませんが、、、、どうか楽しみにお待ち頂ければと思います。   X様、ご協力を頂まして誠に有難う御座いました。 これで一段とこのスーツへの御期待が高まった事と思いますが(笑)、、、 そんなプレッシャーは全くありません。 その御期待をほんの少しでも上回れるよう全力を注ぎます。   素敵な御注文を誠に有難う御座いました。           ・・・誠に恐縮ながら 2019年 年内のBLOG更新は本日が最後となり、次週、再来週とお休みを頂戴致します。 次回は 2020年1月7日(火)を予定しております。   何卒宜しくお願い申し上げます。         ・・・今一度 年末・年始のご連絡で御座います。   年末は、12月28日(土)が最終営業日となります。 年始は、1月4日(土)より通常営業に戻ります。   【 12月29日~1月3日 までお休みを頂戴致します。 】 どうか宜しくお願い申し上げます。         では、少し早いのですが 本年も大変お世話になりました。 お陰様により当店は無事に10歳も迎える事が出来まして 私にとっては大切な記念となる年となりました。   どうか来年も 何卒、何卒 宜しくお願い申し上げます。 素敵なクリスマスを、そして良いお年をお迎え下さいませ。                

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