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【 Grass Green:O様のご注文 】
2026.05.26
お客様のご注文

英国の美しき田園風景です、なんて長閑なのでしょう。 広大な草原の緑と共に羊さん達も気持ちが良さそうです。 緑は酸素を生み出し、糧にもなり、生きるもの全てに必要不可欠でありながら、 時には癒しでもあり、本能が喜びと安心を感じているのかも知れません。 そんな美しきアースカラーでもあるグリーンですが、洋服ではどうでしょうか。 ツィードであれば 当然たる定番カラーの一つでもありますね。 そんなグリーンをカントリーサイドではなくタウンユースでも楽しめたら それは心も和み 楽しそうですが如何でしょう! 今週は心もほっこりとする様なグラスグリーンの生地でお仕立て下さった O様のご注文を紹介させて頂きます。 VINTAGE Hield Brothers Ltd PICK & PICK SUPER 70s ALL WOOL ABOUT 320g https://dittos.seesaa.net/article/510015365.html 【 2025 春夏 / お勧めスーチング 】 当時ではスーパー70でも謳える時代、打ち込みの確りとした このPICK&PICKは 安定感も高く耐久性にも優れ、古き良き英国地を彷彿させてくれます。 ですが この生地の魅力は何と言ってもこの色にあり、 ほっこりとするような このグラスグリーンであると言えるでしょう。 Grass Green は牧草や草原を思わせる ややくすんだ黄緑色のようであり、 自然の草のようなナチュラルで落ち着いた緑色を指します。 日本では『草色』が近く、瑞々しい若葉の色よりも 少し落ち着いたトーンが特徴なのですね。 長きに渡り御贔屓を頂戴しておりますO様はとても感性の高い方であり、 とにかく色使いも凄くお上手な方で御座います。 コーデのセンスも学ばせて頂く事が多く、 本当に装いを楽しまれておられる御様子が伺えます。 では仮縫いが組み上がりましたのでご覧頂きましょう。 長きに渡りご体型も維持され尊敬に値します! いつものクラシックで穿きなれた 2-PLEATS のトラウザースです。 シルエットもレングスもいつも通り、 フロントにはほんのりとクッションが入ります。 靴の見え方も綺麗でバランスも良いですね。 ウエストコートは襟無しのベーシックな6釦5掛けです。 本日のシャツはACORNのECRUですね、、、 柔らかい色味がグラスグリーンにも大変調和します。 上着もベーシックで削ぎ落されたシンプルさ、 当初はスポーティーなポジションですし色々なディテールもご検討されていました。 ですが、これだけ色味の主張があるのです、主役は色ですからディテールはシンプルに抑え より色味の個性を引き立てる用にされました。 強いて言えば腰はスラントなハッキングポケットでスポーティー感を残します! O様、いつも通り凄く素敵です、、、、。 では仕上げに向かいますのでお仕立て上がりを是非ご期待くださいませ。 とてもコテが利き、英国地らしい出来栄えです。 このグラスグリーンはかなり多くのご共感を頂戴致しまして、 本当に沢山のご注文を賜りました。 しかし困ったのが釦、、、紳士服で緑はあまり想定されておりませんので 良さげな釦を随分と探しました。 ツィードのグリーンであればトーンを合わせたホーン釦で良いのですが、 この生地であればもう少しさっぱりとした優しめを選びたいですね。 そこで天然の釦ではリアルナットで良いグリーンを見つけました! 他には尿素釦です、これは所謂プラスチック釦ですからとにかく丈夫で 高い耐熱性と耐久性を併せ持ち、更にリーズナブルでもあるのです。 故にワーク系やミリタリー系のウェアでは昔からよく使われているのですね。 ホーン調な雰囲気を醸し出す グリーングレーの絶妙な尿素釦をお選び頂きました。 英国の付属屋さんでも「イミテーション ホーン釦」としてグリーンやレッドなど、 染めるからこそ出来得るカラーとしてバリエーションも豊富に展開されていたのですが、 残念ながら今では既に廃版になっています。 シンプルでサッパリとしているからこそ、 スポーティーなウエルトハンドステッチがささやかな主張を魅せてくれます。 此度O様がお選びになったライニングはインパクトがあり エグ味もある色、 パッと見はブルーグルーンですね。 実はピンクとの交織なのですね~! ピンク×グリーンの配色、、、そうです、英国好きな方であれば あのF&M を彷彿させますよね、マニアックです(笑)。 ではO様にご足労頂きましょう。 本日も御来店 誠に有難う御座います。 なんて素敵な、、、一昨年にご納品させて頂きましたFRONTIERのスーツに グリーンのシャツ、ボタニカルプリントのタイ、素敵過ぎます! 洗練されたアーバンスタイルはO様の普段着、思わずパチリさせて頂きました(笑)。 実はお仕立て上がりのグラスグリーンに合わせるべく、 コーデしてこられたとの事、、、嬉しくなります! O様もお仕立て上がりを密かに楽しみにしていて下さった事でしょう。 大変お待たせ致しました。 ボトルグリーンのシャツにフォレストグリーンとブラウンのボタニカルタイ、 そしてグリーンのブレイシーズ、緑を存分に味わう模範的な着こなしで御座いますね! もう私の言葉はいらないですね、、、。 背中はエグ味なライニングですが、 シャツがグリーンなので程好く調和しむしろ馴染んでいます(笑)! 美しき最高の三つ揃い、エレガントで私自身が見惚れています、、、。 この色の個性を見事にご自身のものとされておりますね。 未完成な仮縫いを抜かせば本日の最終FITTINGが初着用にも拘らず、 既に着て来られたかのようです。 デザインやサイジング含め 全てがO様の為だけに設計され、 手作りにてお仕立てされております。 調和を持って三つ揃いであり、スーツとしての真骨頂でもあります。 身を引き、客観的にご自身を御確認されています。 口角も上昇 とてもお喜び頂けました。 この日はもとに着替えず、そのまま帰られるとの事で 御納品と同時に早速デビューも飾られました。 O様、この度も素敵なご注文を誠に有難う御座いました。 では本日頂きましたご予約生地での次注文はオーバーコートです。 年内納品目指して頑張らせて頂きます。 どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。 ・・・・・今週も当BLOGを最後までお付き合い頂きまして、 誠に有難う御座いました。 誂えは楽しく、心の充実と豊かささえも感じる事が出来る 究極の自己満でもありますが それだけではありません。 御自身そのもののスタイル形成は勿論の事、余裕と自信に満ちた心での御着用シーンは 必ずや相手方様にもプラスの何かが伝わる事と思います。 衣・食・住の衣を充実させ、更に人生をもっと楽しまれて下さいませ。 そのお手伝いが少しでも出来るよう全力を尽くします。 どうか皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。 ・・・・・誠に恐縮ではございますが、 来週のBLOG更新はお休みとさせて頂きます。 次回は 6月9日(火) を予定しております。 お陰様でご新規様も多く、先ずは型紙を引かなければ、、、、 嬉しき悲鳴で御座います。 どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。
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【 2026 AW / お勧めファブリック 】
2026.05.19
お勧め情報

寒空の中 列をなす人たち。(1929年が端となる世界恐慌当時) 紳士達は皆様それぞれ帽子を着用し、 クラシックで暖かそうなオーバーコートをお召しです。 防寒着でもあるオーバーコートは膝丈、もしくは膝ホールドの丈をお召しですね。 オーバーコートにも様々なスタイルがありますが、 やはり筆頭たるはチェスターフィールドコートが思い浮かびます。 そうくると色はブラック、ネイビーやグレーが主体となるでしょう。 5月も後半を迎え、6月が見えて参りました。 これから梅雨をはさみ本格的な夏を迎える事になりますが、 こと BESPOKE でのご注文の場合は工期を約半年くらいは頂かなければなりません。 実は秋冬の装いがボチボチと仕込み時を迎えつつあるのですね! 先週はリネンをご覧頂いたばかりですが、今週は急に秋冬ですよ(笑)。 とても素敵なAWの出物を仕入れましたので 早々にご紹介させて頂きたいと思います。 エレガントなチェスターフィールドコート、 これは HOUSE STYLE ORDER用 のゲージサンプルです。 このサンプルの生地はブラックの キャバルリーツイルとなります。 打ち込みがとても確りしていて弾力もあり、皴にも強くて丈夫な生地でもあります。 このキャバルリーツイルという生地は名の如く英国軍騎兵隊の 乗馬用トラウザースに採用されていたのが由来となります。 軍服(乗馬服)など 耐久性が必須な用途には欠かせぬ生地種の一つです。 今では様々なカラーやウエイトまでもが多く展開されていますので、 スポーツスーツからオッド・トラウザース、オーバーコートまで幅広く使われております。 それらの多くはカントリーからタウンユース用ですが、リアルなハントコートや 乗馬用ブリーチェスともなれば そのレベルのウエイトは1000gを超え 縮絨と共に起毛された物もあり、まるでカーペットのようです! 2重で連なる急傾斜の畝(綾目)が特徴の織であり、 ツイル地らしい程好いツヤも見受けられます。 本当に丈夫ですし、小雨程度であれば もう傘なんて差さなくても良い位ですよ。 カシミアで仕立てたチェスターフィールドコートは軽くて暖かく、 肌触りも最高で大変魅力的ながら、その真逆な価値観とも言えます。 では早速ご覧いただきましょう。 WILLIAM HALSTED = Cavalry Twill = 100% WOOL 700g ダークグレーとネイビーを御用意させて頂きました。 700gです、、、英国でのオーバーコーティングとして見れば当たり前なウエイト。 しかし日本のタウンユースでは500gあれば十分だと 当BOLGでも唱えて参りました。 ですが、先週のIRISH LINENにてTropicalというシリーズを御紹介しましたが あのウエイトでなければならぬ理由がある訳です。 このキャバルリーツイルは触ってみると意外に「厚さはこんなものか⁉」と思うでしょう。 それだけ織密度が高いのです! どんな強い北風も通さず、皴もほぼ入らず、入っても一晩で復活する筈です。 多少の雨でもビクともせず、まさに何十年経っても 変わらぬパンチ力を維持してくれる事でしょう。 ネイビーからご覧頂きます。 表面はクリアカットされ、サラッとしており ホコリや汚れも付きにくく、 ついてもブラッシングで落としやすい。 ガシガシかけても全然大丈夫、良い意味でイージーケアなのです! 強い傾斜の2重畝が見えますね。 これぞキャバルリーツイル といった具合に自信満々の顔立ちです! 畝のボリューム感が分かりやすいと思います。 柔軟でもありつつ芯のある感じ、弾力も強く、重さはあれど地厚過ぎない、 正にキャバルリーツイルの真骨頂を感じさせてくれますよ。 こちらはダークグレーです。 色調整していますが、現物は写真よりもう少しだけ濃い感じです。 良いですねー、ネイビーと違いこちらのダークグレーは優し目な霜降り感があります。 PICK & PICKみたいな感じです! 此度の700g、コーティングであれば全然有り得るウエイトであり ラグジュアリーなカシミアやキャメルなどとの逆を敢えてご用意させて頂きました。 オーバーコートになれば当然それなりに重さは出るでしょう。 しかし、着用すれば重さは感じない、、、 それは仕立て術も必要ながら どれだけ身体に合っているかなのです。 自身を支えている背骨を中心に、肩の乗り(肩傾斜)やアームホール含め 全てぴったりと身体に寄り添っていると重さが上手く分散されるのですね。 例えば右肩下がりの方が 左右対称の既製服を着れば 左肩に強く比重が掛かって当然です。 ですが洋服も身体に合わせて非対称なら⁉ それだけでありませんが ニュアンスはお分かりですね。 是非お勧めですので、店頭にてリアルな迫力を感じて頂けましたら幸いです。 (今回の2色は同じウエイト、同じく100% WOOLの兄弟となります。) では次の生地(ラスト)をご覧頂きます。 DORMEUIL 1842年創業 世界最古のマーチャントとしてあまりにも有名です。 最高の英国地をフランスに持ち込んで商売を始めたのがキッカケでした。 WORLD TRAVELLER とありますね。 トラベラー的なネーミングの生地は多くあり、要は皴に強くケアも楽、 旅行や出張にも指摘! という価値観で企画されており、 その多くはスーチングであり 一部今回のようなジャケッティングなどもあります。 旧在庫の単発仕入れで詳しき情報は分からず恐縮ながら、 この子自体を見つめ その個性を魅せてもらいましょう! DORMEUIL WORLD TRAVELLER = DIAGONAL= 92% WOOL 5% MOHAIR 3% CASHMERE 390g 所謂 三者混紡のジャケッティングであります。 ダークネイビーとブラックで交織された美しいダイヤゴナル地であり、 かなりトーンが深くて濃く ミッドナイトブルーと言いたくなるレベルです。 ツイル地として、そしてモヘアも少しブレンドされ 程好い光沢感があります。 とても美しい綾畝は2色で浮き出る用に織られていますが、 それら2色自体が近い色味なので ほんのり感じる程度です。 エレガントな艶感は高級感を漂わせ、味付け程度ながら カシミアの優しい柔軟性も持ち合わせます。 見えますか、、、畝が濃くて(経糸) ベース地がネイビーです(緯糸)。 これは上着用なので、ハリコシより柔軟性が重視されています。 軽やかで程好い着心地はリラックスした雰囲気を醸し出し、動きやすくて暖かい。 ブレザーにしても良いですし、オーバーコートにもお勧めです。 軽いオーバーコートになりますので より軽快な感じで手放せなくなるでしょう! ジャケッティングでのオーバーコートは心もとなく感じられるかも知れません。 しかし、インナー自体も秋冬用でしょうし むしろちょっとした外出にもさっと気軽にはおれます。 脱いでも軽いですから扱いやすく、 冒頭のキャバルリーツイルからみれば赤ちゃんみたいなものですね(笑)。 これはシックで素晴らしい、色味も良い! 皆様なら何の料理にして食されますか、 やはりジャケットとのご意見が多いでしょうか。 こんな深いネイビー地でのブレザー、たまりませんね。 ・・・・・以上で御座います。 如何でしたでしょうか、好天な日中にご覧頂くと 秋冬物ですから余計に暑くなるかも知れませんね。 ですが誂えには仕立てる時間が必要です! 当店BESPOKEで型紙ホルダーの方であれば約半年、 HOUSE STYLE ORDERであれば約6週間といったところです。 例年通りで行けばH.S. ORDER限定になりますが、 夏のまだまだ暑さ厳しい時期に『早期受注キャンペーン』も行われる事と思います。 VINTAGEや出物の仕入れは季節に関係ありませんので、 その時のタイミング、そして御縁を大切にされて下さいませ。 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。 今週も最後までお付き合い頂きまして、誠に有難う御座いました。
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2026/05