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Bespoke Tailor Dittos.

【 H様の御注文:THISTLE 】

2021.11.02お客様のご注文

 

 

 

皆様 こんにちは。

昨日から11月に入り、もう2021年も僅か2か月となりました。

 

実は店主である私自身が忘れていたのですが、、、

当店 Bespoke Tailor Dittos の誕生日が気付けば過ぎていました!

先月末の10月28日、

12歳になりましたので 13年目に突入させて頂いた事になります。

開店当時、愚息たちは中学生でしたが 今では社会人となり頑張って働いております。

大変多くの皆様方に支えて頂いたからこそ無事に育てることが出来ました。

 

最近は忙しくさせて頂いており、気付けばすぐに週末

一週間が流れる様に過ぎ去っていきます。

忙しくさせて頂けるのは本当に皆様のお蔭によるものであり、

お店を維持し 仕事をさせて頂ける有難さを噛みしめつつ 愛情と熱意を持って皆様に、

お仕事に、そして服達にこれからも向き合ってまいる所存で御座います。

 

このBLOGも随分と長く続けて参りました。

BLOGを介して御縁を頂戴したお客様も数多く、本当に光栄であり 嬉しい限りです。

まだまだ若輩者では御座いますが、

精進して参りますので変わらぬご指導、ご鞭撻を賜れましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

1thi

 

ご旅行、いや視察!? どんなシチュエーションでしょうか。

最近は旅行の予約も増えているようですが、行きたいですね。

 

右のダブルのスーツを着た紳士、

これこそ正に普段着たるタウンスーツであり、スポーツスーツの範疇と言えます。

落ち着いた明るめなグレーベースに

大柄な格子も明るめのブラウン、当然靴もブラウンです。

この方にとっては十分にリラックスした装いなのでしょうが、

カジュアル化の進んだ昨今から見ればバッチリとエレガントに見えるかも知れませんね。

 

淡いイエローのシャツはお持ちでしょうか。

 

 

 

 

 

 

さて、そんなポジションのスーツを御所望され

堅苦しくない普段着として サラリと気楽にご着用頂けるスーツを念頭に、

打って付けの生地をお選び頂き 素敵な御注文を頂戴致しました。

 

大変な博識であり、お洒落という軽々しい言葉では表せぬ程に

御自身のスタイルを持たれておられるH様のタウンスーツを御紹介させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

2thi

 

H様がお好きなダブルブレスト。

生地は明るめな バーズアイ をグランドに、

茶味(オレンジ)の太枠ウインドーペーンを重ねた格子柄の生地で御座います。

 

英国の名門マーチャントであるハリソンズより、

同社が1970年代 実際に織り上げていたアーカイブコレクションより抜粋の上

復刻するという企画のスーチングシリーズとなります。

 

 

3thi

 

THISTLE

VINTAGE SUITING

 

100% WOOL

ABOUT 390g

(LONDON SHRUNK)

 

 

http://dittos.seesaa.net/article/422704649.html

【 THISTLE VINTAGE SUITING 】

 

http://dittos.seesaa.net/article/462814531.html

【 N様の御注文:THISTLE 】

 

もうこの生地を見た時点でお出掛けしたくなる様にそそられる生地です。

クラシックなバーズアイは今でも様々なメーカーが織っていますが、

こんな主張強き格子入りはなかなか見受けられないでしょう。

格子のトーンを抑え グランドに合わせる事により、

コントラストが強過ぎぬようデザインされておりますね。

 

スーツはビジネススーツやブラックスーツだけではありません。

ほんの少し前までの時代では、どこへ行くにも

何をするにもスーツ(TAILORED CLOTHING)を着ていました。

当然 生地の種類も豊富で多岐にわたり、それだけスーツも用途によりスタイルが分かれ、

それぞれにシャツや小物、靴などがあった訳です。

 

 

 

 

 

4thi

 

ダブルブレスト 6釦-2掛け のクラシックなスタイル、

腰ポケットはやんわり傾斜のスラントで、H様のスタイルです。

雰囲気抜群ですね。

いつも本当に格好良いですし、『H様らしさ』を纏われています。

 

グレーベースながら、茶味の格子があるお蔭で

全体感はお上品なトープ調にも感じられます。

 

5thi

 

 

6thi

 

 

7thi

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8thi

 

FITTINGが終わり、微調整を加えつつ いよいよお仕立て上がりです。

ウエストコートは これまたH様がお好きなダブルブレストの衿無しです。

格子柄は一番理想的なポジションでレイアウトしつつ裁断致します。

 

様々な個所で柄合わせもありますし、

格子柄が大きければ大きい程 必要尺は増えて参ります。

 

9thi

 

 

 

 

 

 

 

10thi

 

先の仮縫い写真でも見て頂きましたが、基本2釦掛けのスタイルです。

ですが下掛けでの段返りをも楽しめるよう

内部芯含め考慮された仕立てが施されております。

 

 

 

 

 

 

11thi

 

釦はグレーのホーン釦、では無く、、、

水牛の角にグレーは基本有りませんので

釦デザインは同じでありつつ、素材がナットになります。

英国製の釦ですが、この様なライトグレー系の釦は

やはりライトグレーのPICK&PICKスーツや、

アスコットモーニング等の釦として使われております。

 

 

 

12thi

 

 

 

13thi

 

今回の裏地は、トープ寄りなニュアンス含め ブロンズ色を御選択で御座います。

 

 

 

 

 

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足元はブラウンのスエードで、、、、ベストマッチングな靴ですよね。

デザインもエプロンダービーですし、センスの高き羨ましい靴を沢山お持ちです。

 

 

 

 

 

 

15thi

 

H様、いつもながらお似合いであり とてもエレガントです。

 

アルバートチェーンを試しに装着で おすまし姿にもお付き合い下さりました。

正に普段着として、是非御愛用頂けましたら幸いです。

この度も素敵な御注文を頂戴致しまして誠に有難う御座いました。

 

16thi

 

 

 

H様、現在仕掛中である これまたふんだんに拘りの詰まったスーツも

是非御紹介させて頂きたいです!

どうかご期待の上 もう少しだけお待ち下さいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・如何でしたでしょうか。

これからの時代は格好も一層自由に成ってくるのでしょうか。

 

H様の様なタウンスーツは ノータイでコーデすれば よりリラックスした装いを楽しめます。

ハイゲージのタートルネックに三つ揃い、、、たまりませんね。

それこそインナーのカラーをお楽しみ下さい。

 

どうか普段着にもスーツをお楽しみになられてみては如何でしょうか。

行き過ぎたカジュアル化は少なからず反動も出ます。

 

では、今週もお付き合い頂きまして 誠に有難う御座いました。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・申し訳御座いません。

来週のBLOG更新はお休みとさせて頂きます。

急ぎの案件がかなり重なっており恐縮な限りです。

 

次回は 11月15日(火) の更新予定です。

 

どうか引き続き宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 
Bespoke Tailor Dittos.